全国のドクター9,184人の想いを取材
クリニック・病院 160,574件の情報を掲載(2023年1月27日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 芦屋市
  4. 芦屋駅
  5. 吉田内科クリニック
  6. 冷え性の他にも心身両面から全人的に診る漢方治療

冷え性の他にも心身両面から全人的に診る
漢方治療

吉田内科クリニック

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2022/12/22

Main Main
  • 保険診療

何千年もの歴史があるといわれる漢方。漢方薬は自然界にある植物や鉱物などの生薬を用いて作られた薬であり、副作用が少なく体を正常な状態に整える働きがあるといわれており、西洋医学と東洋医学である漢方医学のアプローチ方法はまったく異なる。病気そのものを診る西洋医学に対し、漢方医学では患者を全人的に診ながら、人それぞれの体質や心身状態などに合わせ総合的な診療を行うことが基本となる。日本東洋医学会漢方専門医である「吉田内科クリニック」の吉田光範院長に、漢方が得意とする疾患やメリットなどについて解説してもらった。

(取材日2021年1月14日)

一人ひとりの患者の疾患や体質に合わせながら、多種多様な生薬を複合的に組み合わせる

Q月経不順などの婦人科疾患に漢方治療はお勧めですか?
A
1

▲院内には漢方薬の瓶が複数並ぶ

更年期障害や月経不順・無月経は女性に多い悩みですが、ほんのちょっとしたホルモンバランスの乱れが大きな症状につながることがあります。婦人科で基礎疾患がないかを診てもらった上で、大きな原因はないけれど不調が続いているといった場合には、漢方薬を処方することが多いですね。複合的に生薬を組み合わせながら、患者さんの心身の状態に適したものを処方します。また、不妊症で悩まれている方で不妊治療にチャレンジされている方も多いと思います。そういった場合でも漢方薬を並行して使用することで良い結果につなげることをめざしています。

Q高血圧症や糖尿病などの生活習慣病にも適用できますか?
A
2

▲院長の吉田光範先生

血圧、コレステロール値、血糖値に関しては、漢方薬だけで対応するのは難しいです。しかし、動脈硬化に伴う狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞などの合併症を予防するために、漢方薬は有用といわれています。また、最近では腎機能が低下している方の治療の一環として漢方薬を使うことも多くなっています。ただし、肥満の方や食生活が偏っている方に関しては漢方を使う前に食生活を改善することが大切だと思います。さまざまな食事療法がありますが、飽食の時代に最も適した方法が糖質制限だと考えます。健診で血圧、血糖値、コレステロール値の指摘を受けたという方には、糖質制限することで体重を落とすことが特に重要だとお話ししています。

Qアレルギー症状に対して漢方を使用することもあるそうですね。
A
3

▲クリニック内に無垢材を用い、ビル全体に電磁波防御対策を施す

軽症から中等症のアレルギー疾患においては、ある程度の改善が見込めることが多いですね。重症例では、西洋薬を併用しながら改善をめざすケースもありますが、花粉症やアレルギー性鼻炎、軽い気管炎や副鼻腔炎などの場合は漢方薬だけで済むケースも多くあります。アレルギーの薬はこの30年くらいの間に副作用の少ない薬も出ていますので、西洋医学の良い部分と東洋医学である漢方薬をうまく併用しながら、それぞれの患者さんの状態に合った提案をさせていただきます。

Q腎機能低下に対する漢方の有用性について研究が進んでいるとか。
A
4

▲院内処方を行っている

最近では高齢化が進み、糖尿病、高血圧から腎臓病になる方が増え、腎機能が低下して腎不全になり透析になってしまう方も多くおられます。しかし今の段階で、腎不全を防ぐ有効な薬は残念ながらありません。一方ここ最近の研究で、漢方薬処方により腎機能の維持または改善が見込めるのではないかというデータが出てきています。腎機能の悪化原因は、血圧や血糖値、尿酸値が高いなどさまざまな原因があるので、当院では悪化要因になるものを排除した上で、漢方薬をプラスアルファで使うという方法をとっています。

Q漢方が得意とする疾患にはどのようなものがありますか?
A
5

▲患者の希望を尊重しつつ適切な処方をする

ひどい片頭痛や回転性のめまいなどの場合漢方薬だけでの対処は難しいですが、気象病といわれる頭痛には適しています。気象病は高山病にも似ていて、気圧が下がり始める変化の時にいろんな症状が起こりやすいので、漢方薬をいつも手元に置いておいて、天気が悪くなりそうなときや寒冷前線が通過するときなどに服用することをお勧めします。慢性的な胃腸障害など自律神経に左右されやすい疾患にも漢方薬はお勧めです。

ドクターからのメッセージ

吉田 光範院長

漢方薬は体質や症状に合ったものでないと十分な効果を得られないため、基礎疾患の有無をしっかりと検査をした上で、漢方治療に適するかどうかを見極めます。西洋薬もこの30年で良いものがたくさん出ていますので、それぞれの良いところをうまく併用しながら、患者さんにとってベストな方法を一緒に考えていきます。漢方薬には西洋医学にはない疾病の考え方があるので、患者さんに寄り添いながらさまざまな方法でチャレンジできるところがメリットです。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

Access