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本庄 友行 副院長の独自取材記事

本庄医院

(神戸市灘区/王子公園駅)

最終更新日:2021/12/07

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阪急神戸本線・王子公園駅西口改札から信号を渡ってすぐの「本庄医院」は1951年の開業。2021年4月、本庄友行先生が副院長に就任したのを機にリニューアル工事を行い、院内は開放感のある広々した造りに。検査機器も新調・充実させた。一般内科、循環器内科を中心として、父・本庄昭院長と友行副院長の2人体制で診療にあたる他、副院長がスポーツ内科の診療を行うのも同院の特徴の一つだ。「スポーツで生じるさまざまな内科的問題に対応するのがライフワークです」と副院長。訪れる幅広い年代の患者を「病気にしない」「悪化させない」という、予防的な観点からも支える友行副院長に、これまでの経歴や現在の診療方針、今後の展望までじっくり話してもらった。

(取材日2021年9月4日)

スポーツ医学に関わるため循環器内科へ

開業して70年、歴史ある医院ですね。医師になろうとはずっとお考えで?

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ここは、祖父が1951年に開業した医院です。それを1986年に父が継承し、2021年4月に私が副院長に就任して、現在は2人体制で診療を行っています。祖父と父から同じ道をめざすよう言われたことはなかったのですが、やはり最も身近な職業でしたし、多くの患者さんが訪れてくださる当院を途絶えさせるという考えにはなれず、医師を志そうと決めました。副院長就任の際に院内を大きくリニューアルしており、受付や待合室を明るく広くして、診察室を増やしました。また併せて、先進のエコーも導入。腹部や心臓の検査に役立ち、首の動脈に当てれば動脈硬化の有無を確認できます。その他、心電計も新しくすることで、運動負荷検査や、動脈硬化の評価に有用なABI検査も実施可能となりました。

循環器内科に進まれたのは何かきっかけがあったのでしょうか?

学生時代からスポーツに関わる医療に従事したかったんです。最初はスポーツに一番近い領域だと思い整形外科に進むことを考えていました。しかし、スポーツ分野の診療には、さまざまな科のドクターが携わることがあると知り、選手の心肺機能などを内科的に診ることに魅力を感じて循環器内科に入局しました。実際は、医局にいる間にスポーツ選手と接する機会はなかったのですが、循環器内科はとても興味深く、やりがいがあり、本当に自分に合っていたなと感じています。大学では動脈硬化に対するワクチンの研究や、大動脈瘤、心筋梗塞などの研究、臨床に携わっていました。

米国で4年間、研究生活を送られたそうですね。

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高校時代、親に海外留学したいと伝えたら「人から必要とされる立場になってから行きなさい」と言われました。そこで医師としての最初の大きな目標を海外留学と決め、研修医の時は懸命に頑張りました。大学院時代は国立循環器病研究センターに国内留学し、研究者としてのイロハを叩き込んでいただき、この経験が後の米国での研究生活を支えてくれました。大学院卒業後は家族、上司、友人に支えられ、ロサンゼルスにあるCedars-Sinai Medical Centerで博士研究員として4年間研究に従事しました。4年目の終わりに米国残留のオファーを受けたのですが、最終的には当院に戻ろうと決めていたので、学びを胸に帰国し、地域基幹病院である神鋼記念病院循環器内科に勤務し、重症・救急対応を中心に循環器内科医として充実の6年間を過ごしました。今は新たな目標として、いかに自分の経験や知識を地域医療に還元していくかを考えています。

病気の発症・再発予防にも力を入れる医院へと進化

勤務医時代との違いや、現在力を入れていることはありますか?

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病院勤務時は、カテーテル治療を行ったり、重症患者さんの生死に関わる状態に対処したりと「治すこと」が中心だったのですが、当院で診療を始めてからは病気そのものを予防する「一次予防」、あるいは、病気を悪化させず入院・再入院を防ぐ「二次予防」に、一層、力を注ぐようになりました。入院を防ぐことは、健康寿命の延伸にもつながりますので、今までの知識と経験をフル回転させています。また、勤務医時代は週2日しかなかった外来日が、当院では月~土曜まで週6日持てるようになったというのも大きな変化です。勤務医時代と比べて、お一人お一人の状態に合わせた、こまやかな外来フォローができていると感じています。

スポーツ内科の診療にも力を入れているとか。

3年ほど前、当院に戻ることを具体的に考え始めた頃から、スポーツ医学についてそれまで以上に専門的に学ぶようになりました。というのも、循環器内科医をめざした原点がスポーツ医学への関心でしたから、医院で診療するならば、やはりこの分野でも患者さんのお役に立ちたかったのです。現在は、当院でもスポーツ内科の診療を開始し、学生さんから本格的に競技に取り組むアスリートの方まで、たくさんの選手をサポートしています。また毎週、総合リハビリテーションセンター中央病院スポーツ医学診療センターでも、スポーツ専門の内科診療を外来で担当していることから、整形外科の先生とも密な連携体制が構築できています。

循環器内科だけでなく、内科としても幅広く診療されていますね。

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地域に根差した「かかりつけ医」であるために内科全般を診ており、中でも、循環器疾患につながる生活習慣病の診療に注力しています。リニューアル後は、管理栄養士の栄養指導、臨床検査技師によるエコーなどの諸検査、睡眠時無呼吸症候群の診療、禁煙治療も導入し、一次予防・二次予防体制を強化しました。また、高齢の方は特に、総合病院に行くと多科にまたがって何度も受診しなければ、という場合が少なくないでしょう。そうした負担を軽減するため当院は、適切な診断で病状を把握し、病院と連携しながら、ここで病気を管理し、医療を完結できるよう努めています。定期的な検査で病状をこまやかに把握しつつ、この薬は何のために処方するのか、生活の中で何を改善してもらうべきかなどを丁寧に説明し、理解してもらうことも大切にしています。

些細な会話が、治療のヒントになることも

どのような患者さんが多く来られますか?

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内科と循環器内科を受診されるのは、近隣にお住まいの方がほとんどです。70年地域に密着し診療を行ってきたので、祖父の代からの患者さんもおられます。長年お付き合いのある方は家庭や生活環境、食生活なども把握しやすいので、病状の変化にも気づきやすく、それがかかりつけ医の醍醐味と言えます。それに、私が神鋼記念病院にいた時の患者さんも多く来られています。狭心症や心不全などの心疾患のある方、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のある方、その他、風邪や腹痛などさまざまな症状のある患者さんがご来院くださいます。またスポーツ専門の内科診療では、本格的に競技に取り組むアスリートの方、中学・高校・大学の部活動をしている方をはじめ、年齢問わず、スポーツを楽しむ皆さんが来てくださいます。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

問診や病状の確認をしっかり行うことはもちろんですが、患者さんと会話した内容は、どんなことでもカルテに残すようにしています。足が痛かった、腰が痛かった、おなかをこわしていたなど、今回の診療以外のことや、患者さんのご家族やペットの話、趣味について、旅行のことなどさまざまです。次回来院された時の会話のきっかけになりますし、患者さんの日常生活やご家族、お仕事などの環境も知ることができ、病気の予防やコントロールのヒントになることもあります。また、診察室に入ってくる様子も観察しています。歩きにくそうだったり、息が乱れていたりなど、患者さんの様子を確認することで、ご自身では自覚されていない病気のサインが見つかることもあります。

今後の目標や続けていきたいことをお聞かせください。

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心不全を中心とした心臓病患者さんへの訪問診療を行いたいです。高齢の方が多い地域ですし、病診連携もできていますので、ぜひとも実現したいですね。また、私が勤務医時代、心臓リハビリテーションを担当していたので、きちんと体制や設備を整えて、本格的な心臓リハビリを実施したいと考えています。経験がある医師による心臓リハビリを提供するところは少なく、需要も感じますので、そうしたところでも地域医療に貢献できるかと思っています。あとは、スポーツ専門の内科診療をライフワークとして続けていければうれしい限り。中学生から100歳近くの方まで、本当に幅広い年代の患者さんに接していて、私自身とても刺激を受けています。些細なことでも気軽にご相談ください。

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