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石幡 一樹 院長の独自取材記事

いしはた歯科クリニック

(久喜市/久喜駅)

最終更新日:2022/04/01

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「いしはた歯科クリニック」は久喜駅西口より徒歩3分にある歯科医院。石幡一樹院長は気さくで爽やかな雰囲気で、老若男女多くの患者に信頼されている人物。院内は明るく清潔な雰囲気で、歯科医師や歯科衛生士、スタッフが生き生きと働いており、受診するたびに元気をもらえそうな空気に満ちている。これまでの膨大な診療経験から得た学びと実感から、さらにワンステップ上の診療体制をめざして分院を2022年4月1日にオープン予定だという。石幡院長にこれまでの道のりや、得意とする顎関節症の治療、歯科医療にかける熱い想いを語ってもらった。

(取材2022年2月22日)

口腔内や全身の健康を保つ上でも噛み合わせを重視

こちらでは顎関節症治療に力を入れていらっしゃるそうですね。

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顎関節症に積極的に取り組まれている歯科医院が少ないのか、遠方のエリアからも患者さんがお越しになられています。患者さんの中には何ヵ所も医療機関を受診したけれど原因がわからずに悩み、中には心療内科の受診を勧められた方もおられます。私の父は、長年噛み合わせや顎関節症の研究を続けてきた歯科医師で、噛み方や顎関節症に関する書籍を出版するほか、歯科医師向けにレクチャーも行っていました。父が残した研究成果と私自身の診療経験を合わせて言えるのは、口腔内を健全に保ち、ひいては全身の健康を保つ上で、噛み合わせ・噛み方は非常に重要だということ。そこで当院では、顎関節症の診療はもちろんそれ以外でも、噛み合わせは大丈夫か、変な噛み癖はないかなどをチェックしています。以前は父もここで一緒に診療し、顎関節症は父の担当でしたが、2015年に亡くなり、今は私が父のやり方を引き継いで診療を行っています。

顎関節症の原因や対処方法について教えてください。

口を閉じている時、歯は噛みしめた状態ではなく、上下の歯が離れているのが普通で、上下の歯が接する時間は1日20分以下といわれています。ところが今は、無意識に歯を食いしばり、噛みしめた状態の人がとても多いんですね。歯ぎしりも音がしない方もいらっしゃいます。たとえ弱い力でも力の累積は馬鹿にできず、そうして下顎を奥に押し込む力がかかり続けたことが、顎関節症や肩凝り、片頭痛などにつながるケースが多くあります。対処法は、歯を当てないために一人ひとりに適した対策を取ることで、例えば、パソコンで仕事をする人であれば、パソコンの前に“食いしばり注意”の黄色いシールを貼って、そのシールを見たら噛みしめるのをやめるといった習慣づけを行ってもらいます。それでも噛みしめの癖がなくならない場合は、専用のマウスピース型器具を作り、睡眠時などに装着してもらい、歯が当たらない状態をつくることもあります。

診療を行う際は、普段の「噛み方」にも注目されていると伺いました。

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偏った噛み癖は歯に負担をかけ、歯の寿命を縮める原因になることもあります。食事の時に無意識に噛んでいると、片方の歯や奥歯ばかりを使いがちです。奥歯から先に失う方が多いのは、そこだけ酷使していることも一因なんです。私は大学病院勤務時、患者さんが奥歯から歯をなくすことに疑問を持ち、その頃から噛み癖の視点を持つようになりました。理想は小臼歯、犬歯、前歯を使い左右満遍なく噛むこと。最初はやりにくく思うかもしれませんが、意識し続けることが大切です。入れ歯を直す回数を減らしたい、詰め物やかぶせ物も長持ちさせたいという方にはぜひ実践していただきたいですね。当院では噛み方の秘訣も詳しくお教えしています。

患者には幸せで健康な人生を送ってほしい

先生は歯の健康と全身疾患との関係性についても留意されているそうですね。

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現在ではきちんと統計も出ていますが、歯の定期検診や早めにしっかり治療をしておくほうが、歯科疾患はもちろん全身疾患のリスクも下がり、結果的に医療費も抑えやすいのです。北欧諸国などは、基本的に歯科治療は全額自費ですが、歯科定期検診が当たり前で生活に根づいています。定期検診を受けて歯科疾患のリスクを下げ、早期治療を受けたほうが結果的に医療費が抑えられることを理解し実践しているのです。私は日本にもこの意識を根づかせたいと思っています。子どもさんも小さい時から定期的に通う習慣をつけていただければ、歯科医院嫌いにもなりませんし、一生大きな歯科治療とは縁のない人生が送れるのではないでしょうか。私は、関わらせていただいた患者さんにはぜひ良い人生を送っていただきたい。健康寿命と寿命の差をなくしたい。最期までお食事をおいしく食べていただきたい。そのために「噛める」歯科治療をしたいと思っています。

これまでの歯科医師人生で心に残るエピソードはありますか?

大学院在学時、老人ホームに訪問診療に伺ったことがあります。患者さんの中に103歳の方がいらして「入れ歯が痛くておせんべいが食べられない」と悲しそうにおっしゃっていたのですが、総入れ歯を作り直すととても喜んでくださったのです。大学院生の若い自分が、ここまで患者さんを喜ばせることができたのかと、うれしい気持ちでいっぱいでした。その方は106歳でお亡くなりになりましたが生前に「あなたともっと早く会いたかった」とおっしゃった言葉が今も深く心に残っています。

診療で心がけていることは何ですか? 

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私は東京医科歯科大学病院で入れ歯に関して研鑽を積み、口腔内の状態を見極め、患者さん自身にも現状をよく理解していただいた上で、要望も伺い、患者さんが義歯に求める水準や費用、手術のリスクなどさまざまな要素を考慮してベストな治療を一緒に考えてきました。そして必ず行ってきたのが、治療後の感想を伺うことです。力を入れている義歯治療にしても、インプラント治療にしても、必ず患者さんの実感を伺い、自分なりに分析しています。現状の事実に甘んじることなく、さらに患者さんの満足度を上げるために研鑽していくためにも、患者さんの声を聞くことは大切なことだと思っています。

患者の歯科診療への意識を高めたい

今後どのような治療をしていきたいとお考えですか?

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これまで患者さん方から聞かせていただいたリアルな本音の感想からわかったことは、保険診療ではどうしても再治療となる可能性が高いこと。そして、自分の健康をより良い状態で守り、生活の質を高いレベルで維持することを心がけている患者さんほど、より良い治療を求める傾向にあるということです。ですので当院では、自由診療も含めてベストな治療をご提案させていただこうと思っています。そうした治療はどうしても技術力が求められますので、私自身で丁寧に対応したいと思っています。自由診療はかかる費用も高額になりますが、やはり素材の選択肢も豊富で、時間をかけてじっくり取り組むことができるため、結果として耐久性や審美性、使用感など満足いく結果が期待できます。長い目で見ると決して高くないことがおわかりいただけるのではないでしょうか。

患者さんの要望に応えるかたちで4月に分院をオープンされるそうですね。

おかげさまで開業から約10年。ありがたいことにこれまでたくさんの患者さんの治療に関わらせていただいて、私なりに「患者さんのために本当に良い治療とは何か」を考え、進むべき方向性が見えてきたので、それをより良いかたちで実現するべく、今分院を建設しているところです。分院には近年増えてきたインプラント治療のオペ室や、じっくりとご要望を伺えるカウンセリングルームなどを造り、機器類も新しく導入します。私はもともと患者さんお一人お一人に丁寧に接する診療がしたいのですが、現状では患者さんの数が多く、なかなかじっくりと時間が確保できませんでした。分院をつくり、新たな診療体制を確立することで患者さんにとってはもちろんのこと、私自身も歯科医師として納得のできる診療ができるようになると、今からわくわくしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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歯科医院はいわば「お口の美容室」。髪が伸びたら美容室に行くように、年に3回くらいは検診にお越しください。そうすれば何かあっても早期発見・早期治療が可能で、大切な歯の健康を保つことにもつながりますし、痛い思いをする可能性も減らせるでしょう。歯が痛くなってからだと、治療で時間も拘束され費用もかかり痛い思いもして患者さんにとって何一つ良いことはありません。虫歯や歯周病の問題がなければ、歯科医院は痛くも怖くもない場所のはずです。お口の健康を維持できるようしっかりとサポートしますので、どうぞ安心していらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント1本/44万円~、歯列矯正/32万4000円~

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