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早期治療で合併症のリスクの低減を
高血圧症との向き合い方

八丁堀3丁目クリニック

(中央区/宝町駅)

最終更新日:2023/03/20

八丁堀3丁目クリニック 早期治療で合併症のリスクの低減を 高血圧症との向き合い方 八丁堀3丁目クリニック 早期治療で合併症のリスクの低減を 高血圧症との向き合い方
  • 保険診療

生活習慣病の一つとして知られる「高血圧症」。血圧が高い状態が続くことで血管がダメージを受けた結果、その合併症として心臓や血管などの深刻な疾患につながる危険性が指摘される一方、血圧が高いことによる自覚症状は特にないため、未治療のまま放置されているケースも非常に多いという。都内有数のオフィス街に構える中央区の「八丁堀3丁目クリニック」は、高血圧症を含めた生活習慣病の治療を数多く手がけるかかりつけ内科医院。オンライン診療やウェブ予約システムを取り入れて医療へのアクセスのハードルを下げ、多忙なビジネスパーソンの健康な体づくりをサポートしている。私たちが知っているようで実はよく知らない「高血圧症」について、院長の石田和也先生にそのリスクと治療法、予防のために気をつけるポイントなどを聞いた。

(取材日2023年3月7日)

血圧は命を守る上で大事なバロメーター。内服薬と生活習慣の見直しでコントロールを可能に

Q高血圧とはどのような状態を指すのでしょうか?
A
八丁堀3丁目クリニック 高血圧を自覚するのは難しいと話す石田院長

▲高血圧を自覚するのは難しいと話す石田院長

まず、血圧とは心臓から全身に送り出される血液が血管を押す力のことを言います。正常値は、収縮期血圧が120mmHg以下、拡張期血圧が80mmHg以下。これに対し、収縮期血圧が140mmHg、拡張期血圧が90mmHgをそれぞれ上回る状態が慢性的に続いている場合に、高血圧症と診断されます。典型的な例を挙げると、塩分の多い食生活を続けていた場合、血液中の塩分濃度を一定に保とうとする働きによって血液の量が増えたり、あるいはストレスなどによって血管が収縮したりすることによって血圧が上昇します。こうした血圧の変化は血圧計で測定してみない限り、自覚することは難しいでしょう。

Q高血圧を放置するリスク、合併症について教えてください。
A
八丁堀3丁目クリニック 高血圧患者に配慮し、落ち着いた雰囲気の院内

▲高血圧患者に配慮し、落ち着いた雰囲気の院内

血圧が高い状態が続いていると、その間、血管にも強い刺激が加わり続けています。また若年期にはしなやかだった血管が加齢とともに硬くなることも相まって、徐々に血管がダメージを受け、血管にコレステロールがたまるなどして血液の通り道が狭くなり、血液の流れが悪くなります。そうした状態を放置することで、全身に血液が届きにくくなり、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる疾患にかかるリスクが高くなってしまうのです。血圧が高い状態が続いても、体のどこかに目立った痛みや不調が現れるわけではありません。気づかないうちに血管のダメージ、老化の現れである動脈硬化が進行してしまうので注意が必要です。

Q高血圧になりやすいのはどんな人ですか?
A
八丁堀3丁目クリニック 自分の血圧がどれくらいなのか、定期的に調べることも大切

▲自分の血圧がどれくらいなのか、定期的に調べることも大切

日々の食生活で塩分の多い食事を好む方、そして、喫煙習慣のある方、肥満傾向の方は高血圧になりやすいです。また年齢を重ねて徐々に血管が健康な状態を保てなくなってくるという意味では、加齢も高血圧の要因の一つです。男性では50代以降、女性では60代以降になると約7割の方が血圧が高めに推移するようになりますから、高血圧症のリスクは生活習慣が乱れているという自覚がなくても、すべての方が注意すべきものだと言っていいでしょう。特に仕事や子育てなどで多忙を極める30代になったら、健康診断などをきっかけに血圧の数値に目を向けることが大切です。

Q高血圧を防ぐために、どんなことに気をつければ良いでしょうか?
A
八丁堀3丁目クリニック 塩分を減らすだけでなく取り入れたい食事や運動の指導も

▲塩分を減らすだけでなく取り入れたい食事や運動の指導も

日本人の一般的な食生活では、1日あたり平均10gほどの塩分を摂っていますが、日本高血圧学会が目標値として掲げているのは1日あたり6g未満。つまり今の食生活を基準に、塩分量を半分程度に抑えるイメージの食生活を心がけると良いかと思います。パッケージにある栄養成分表示をチェックしたり、減塩タイプの調味料を使ってみてもいいでしょう。塩分を体の外に出しやすくするため、カリウムを多く含む食品、例えば生野菜や果物を食事に取り入れることもお勧めします。また、有酸素運動も効果的です。通勤時に1つ前の駅で降りて歩くなど、生活の中で無理なくできる運動をぜひ続けてみてください。

Qこちらでの治療の特徴を教えてください。
A
八丁堀3丁目クリニック 患者の通院のしやすさにまでこだわっている

▲患者の通院のしやすさにまでこだわっている

高血圧症の場合、会社の健診で血圧が高めだと指摘されて、念のため受診するという方がほとんどだと思います。しかし患者さんご本人は現状では特にこれといった不調を感じているわけではないので、通院を継続するメリットを見出せず、通院や薬の服用を途中でやめてしまうケースも少なくありません。そこで当院ではオンライン診療を行い、高血圧症の患者さんが継続的にアクセスしやすい体制を整えています。家庭で測定した血圧の数値の推移を定期的に医師がチェックし、薬の服用を続けてもらうことで、血圧のコントロールにつなげていきます。高血圧症の治療はオンライン診療との相性がいいので、ぜひ活用してみてください。

ドクターからのメッセージ

石田 和也院長

血圧が少しくらい高いからといって、直ちに不調が出るというものではありません。ただしその一方で、血圧は私たちの命を守る上で非常に大事なバロメーターなのです。血圧を正常な範囲にコントロールしていくためにはまず、自分の血圧を知ることが第一歩。ぜひご自宅でも家庭用の血圧計を用意して、朝晩の2回、血圧を測ってみることをお勧めします。もし治療が必要になった場合でも、効果が期待できる飲み薬がたくさん出ていますから、生活習慣の見直しと並行して、無理なくじっくり取り組んでいきましょう。

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