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スギ花粉・ダニアレルギーに負けない体をめざす
舌下免疫療法

北澤耳鼻咽喉科医院

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2025/04/08

北澤耳鼻咽喉科医院 スギ花粉・ダニアレルギーに負けない体をめざす 舌下免疫療法 北澤耳鼻咽喉科医院 スギ花粉・ダニアレルギーに負けない体をめざす 舌下免疫療法
  • 保険診療

スギ花粉あるいはダニによるアレルギー性鼻炎に対して、決まった薬を毎日ただひたすら舌の下に置き続けるだけ。子どもでも簡単に続けることができる。即効性はないけれど、着実に症状の改善がめざせる。「北澤耳鼻咽喉科医院」の北澤吉悠院長が力を入れているのが、舌下免疫療法だ。「注射は毎年打たなくてはならないですし、レーザーを鼻粘膜に照射しても、期待できる効果は数年ほど。そうした対症療法とは異なり、舌下免疫療法はスギ花粉とダニアレルギーの根治をめざせるんです」と言う。院長自身も実践しているという舌下免疫療法。その特徴や実際の進め方、治療期間などについて説明してもらった。

(取材日2025年2月28日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q舌下免疫療法とはどのような治療でしょうか?
A

舌下免疫療法とは、アレルギー性鼻炎の根本的な改善をめざす、保険適用の治療法の一つです。スギ花粉とダニ、それぞれのアレルギーを起こす成分を含んだ薬を毎日舌の下に置いて、少しずつ体内に取り込んでいくことで、アレルギー反応を抑える免疫を生み出すことをめざす方法です。例えば注射は毎シーズン打つ必要がありますし、鼻の粘膜にレーザーを照射する治療法でも、数年後には再度治療が必要になるでしょう。一方、舌下免疫療法は、長期間にわたる治療が必要となりますし、今のところはスギ花粉とダニのみに限定されていますが、体質から改善を図り、アレルギーの根治をめざすことができます。

Qどのような人にお勧めですか?
A

特に症状が中等度から重度で、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方にお勧めしたいです。当クリニックでは、5歳から65歳までの方が対象となります。小さなお子さんの場合、薬の投与時に口内がピリピリしたり、腫れたりする副作用が出る可能性があり、耐えられない際には、年齢を重ねてから始めることも検討可能です。また、重度の気管支喘息の方や妊娠中の方は控えたほうがいい場合もあります。アレルギー検査の結果、スギやダニに対する反応がない場合は、この治療の適用外となります。そのため、まずはしっかりと検査を行い、ご自分のアレルギーの状態を確認することが重要です。

Q治療期間と治療に適した時期を教えてください。
A

舌下免疫療法は、3~5年の期間をかけて行う治療法です。毎日1回の服薬と、月に1回の通院が必要になります。ダニアレルギーに対する治療は年間を通していつでも開始できますが、スギ花粉症の治療は、花粉が飛んでいない6月~12月の間に開始する必要があります。この期間に治療を始めることで、翌年の花粉シーズンには変化を実感しやすくなります。治療を続けることで、症状がだんだんと軽減されていくことが期待できます。ただし、花粉の飛散量や個人差もあるため、症状が完全になくなることが見込めるかどうかは人それぞれで、治療の継続が鍵となります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・診察
北澤耳鼻咽喉科医院 問診・診察

同クリニックは予約なしで診察が可能。来院後、まずは問診と診察を行う。アレルギーの症状についてだけでなく、気管支喘息がある、妊娠中など、舌下免疫療法を行う場合に注意が必要なケースについても細かく確認。実際に治療が行えるかどうかを慎重に判断する。

2アレルギー検査
北澤耳鼻咽喉科医院 アレルギー検査

舌下免疫療法を受けるには、スギまたはダニに対するアレルギーがあることを確認する必要がある。そのため、採血によるアレルギー検査を行い、アレルゲンに対する反応を調べる。採血に抵抗がありそうな小さい子どもの場合は、まずスクラッチテストを行うことも。これは皮膚を小さな針でひっかいて、小さな傷をつけ、そこにアレルギーの原因となる物質の液体を垂らすもの。

3次回の受診まで1週間を過ごす
北澤耳鼻咽喉科医院 次回の受診まで1週間を過ごす

次の受診は、採血によるアレルギー検査結果が出る1週間後。それまでの間は、アレルギー症状を抑えるための薬が処方されるので、これを服用しながら経過を観察する。場合によっては、舌下免疫療法を行わずに処方された薬を継続するという選択も可能だ。

4舌下免疫療法開始・副作用の観察
北澤耳鼻咽喉科医院 舌下免疫療法開始・副作用の観察

舌下免疫療法の最初の服用は、必ずクリニックで行う。患者が自ら薬局へ赴き、薬を受け取った後、院内で舌の下に薬を置いて、数分待機。舌下免疫療法には、舌のピリピリ感や軽い腫れが副作用として出る場合があるので、これを医師が監視する。問題ないと判断された上で、治療がスタートする。最初の1週間のみ、アレルゲンの濃度が低い薬を服用し、その後は濃度が高めの薬を服用する。

5治療の継続
北澤耳鼻咽喉科医院 治療の継続

舌下免疫療法薬は1ヵ月単位で処方される。服用は毎日行い、通院は1ヵ月ごとが基本的なペースになる。服用する時間を決めると継続しやすいそうだ。また、舌下免疫療法は即効性が望めないので、通常のアレルギー症状を抑えるための薬も並行して処方され、併用しながら3〜5年治療を続けるのが一般的。治療を開始後でも、薬が合わない場合は中止することもできる。

ドクターからのメッセージ

北澤 吉悠院長

舌下免疫療法は、スギ花粉症やダニアレルギーの根本的な改善をめざす治療法です。毎日の服用と定期的な通院が必要ですが、方法としては、舌の下にお薬を置くだけ。お子さんでも簡単に続けることができます。この治療を検討している方は、まずアレルギー検査を受け、ご自身のアレルギーの状態を把握することが重要です。治療を始める時期や、副作用の可能性についても十分に理解した上で、長期的な視点で取り組んでいただければと思います。花粉症やダニアレルギーにお悩みの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください

北澤 吉悠院長 北澤耳鼻咽喉科医院
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