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宇井 義典 院長の独自取材記事

三鷹第一クリニック

(三鷹市/三鷹駅)

最終更新日:2020/04/24

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吉祥寺と三鷹の各駅からバスで10分程度。一軒家やマンションが立ち並ぶ地域の街道沿いにあるのが「三鷹第一クリニック」だ。地域のかかりつけ医として老若男女の幅広い病気の診療をすると同時に、胃の内視鏡検査や乳腺の外来、認知症の外来などの専門的な診療や訪問診療も提供している。「背伸びをせずに患者さんの利益が最大限になるような治療を心がけている」と気さくに話してくれたのが、三鷹市医師会にも所属する宇井義典院長。同クリニックのことや地域医療にかける思いを聞いた。
(取材日2018年1月16日/情報更新日2020年2月6日)

プライマリケアと乳腺や認知症の外来に力を入れる

こちらはどのようなクリニックですか?

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地域のかかりつけ医として外科や内科・胃腸科・整形外科・泌尿器科の診療に加えて乳腺外科と認知症専門の外来、訪問診療、市民検診などの診療を行っています。当院が設立されたのは昭和20年代後半で、元は30床の小規模病院でした。1975年に現在の場所に移転しました。2006年までは病院として運営していたのですが、建物の耐震問題やエレベーターがないなどの理由に、新たに介護施設を開設したこともあって病床を閉鎖したんです。それからはクリニックとして、プライマリケアを中心に診療をしています。私は初めからゼネラルドクターをめざしていて、これは病院に勤務をしていた頃からのライフワークだと考えています。私が大学病院等で乳腺の診療もしていて、一緒に診療をしてきた先生方もおいでになるので、そういった先生方の協力をいただきながら乳腺専門の外来も行っています。

どのような患者が多いのですか?

かかりつけ医ですから老若男女の幅広い方々がいらっしゃいますが、今の時代ですから、やはり高齢者が中心です。ただ当院は、乳腺の外来を設けている関係で、比較的若年の方も多いと思います。高齢者は生活習慣病が多いですね。あとは、風邪や腹痛などかかりつけ医としての一般的な診療が多いですが、私自身は消化器外科の出身なので、消化器の病気の患者さんも割と多くて、胃カメラ検査を受けに来る患者さんもいます。内視鏡検査は上部消化管のみ対応しており、外来診療日の午前中に最大で3件の検査を行っています。私はほかに乳腺の外来を週に2回受け持ち、週に半日は訪問診療も行っています。近隣にある老人介護施設に診療に行ったり、入所の相談や入所者の病状が悪化したときの対応をしたり、在宅の方の家に訪問して診療もしています。

乳腺の外来について、もう少し教えていただけますか?

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日本乳癌学会乳腺専門医の先生方に協力いただいて乳腺の外来を行っています。三鷹市内で毎日、乳腺専門医による診療を行っているところは当院と杏林大学医学部付属病院かと思います。しかし当院は地域のクリニックですから、乳腺の病気の一次診療や検診、相談窓口やセカンドオピニオン的な役割ができるのは強みです。また2020年春には、女性専用更衣室、ロッカー室、診察室など設けますし、女性技師によるマンモグラフィや乳腺エコー検査もお受けいただけます。当院はあくまで乳がんをはじめとする乳腺疾患の診断を中心に診療をしており、乳がんが見つかった場合、大学病院など専門の施設に紹介をしています。加えて、三鷹市助産師会の協力を得て出産後の方の母乳相談室も行っています。母乳の分泌不足、乳腺炎、断乳、取れないしこりがある、乳疼痛で授乳がつらい、授乳中だが乳がんが心配などの悩みがある方は、お越しください。

患者の利益が最大限になるようにマネジメント

認知症の外来についても教えていただけますか?

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認知症の外来は、杏林大学医学部付属病院の物忘れ科の先生に週に2日来てもらい、脳の血流測定やMRI画像の評価、薬のレスポンスなどを診て、アルツハイマー病だけでなく脳血管性障害など、ほかの病気が原因の認知症もしっかり区分けして診療を行っています。それに皆さんもご承知のとおり、ここ15年ほどで高齢化が進むとともに認知症の方も結構増えていて、身内が認知症になって困惑している家族も多いんです。ですから認知症そのものに対処すると同時に、それをどうマネジメントするのかというのも大切になっています。私は三鷹市在宅医療・介護連携推進協議会の活動に積極的に携わっています。先ほど話した訪問診療も含めて、在宅の高齢者の方々に少しでも良い環境を提供するため、医療法人内に訪問看護やグループホームの施設をつくって、医師と連携しながら医療的なケアや生活環境のアドバイスを行っています。

診療の際に心がけていることは何ですか?

とても大雑把に言うと、背伸びをしないことです。患者さんの利益になるような治療を心がけつつ、自分ができないことはできる人にしてもらうというのをモットーにしています。自分の専門分野だけというわけではなく、経験の範囲内で十分対応ができるものは自分でしっかりと責任を持って診療をしますが、そうでない場合は私の見立て、意見をしっかりと患者さんに伝えた上で専門の先生に紹介をします。患者さんの利益が最大限になるようにマネジメントをするのが、かかりつけ医の大切な役割の一つだと思っています。

先生は、三鷹市医師会にも所属されていますね。

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はい。三鷹市医師会は、比較的規模が小さい医師会なんです。開業の先生の会員が140名ほどですが、フレンドリーな顔の見える関係の中で、行政と協力しながら予防接種や学校検診、特定健診などをはじめとした、いろいろな活動をしています。それに、三鷹市医師会は大学病院の先生方が一緒の医師会に入っているんです。杏林大学の先生方が200人ほどですが、地域の開業の先生方と杏林大学のパイプは太く、診てもらいたい患者さんがいたら電話1本で頼むことができたり、医師会として予約受付時間の延長をお願いして対応してもらったりと非常に良い関係ができています。

かかりつけ医として、きめ細かく温かみのある診療を

先生は、なぜ医師を志したのですか?

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父が医師で前身の病院をやっていましたので、それを引き継ぐのが自分にとっては義務ではないけど、当然の道なのかなと思っていました。父からは、医者になってほしいとはひとことも言われませんでしたけどね。それで帝京大学の医学部を卒業してから、当時開院したばかりの帝京大学医学部附属溝口病院に勤務しました。私のボスの先生が外科で、溝口病院に教授で赴任したので選択することにしました。私は1期生で同級生が2人しかいませんでしたし、その教授の教えが「内科でも診られるものはなんでも診ろ」ということだったので、とても忙しかったですし大変でした。でもそれ故にやらざるを得なかったことが経験につながって、今の私が行っているプライマリケアに非常に貢献していると思います。

休日は、どのようにリフレッシュしていますか?

私は昔から鉄道がすごく好きなんです。2011年の東北大震災の時に日本医師会災害医療チームの活動で石巻に復興支援に行ったんですが、その時に目の当たりにした石巻の風景に衝撃を受けて、それならほかの太平洋岸の町はどうなっているんだろうと思ったんです。それで、一緒に復興支援に行った整形外科の先生と一緒に、千葉県の銚子市の辺りから鉄道で少しずつ北上してみようということで、土日を使って10泊くらいかけて、青森県の先端の尻屋崎まで行きました。そうしたら茫然自失というか、この先はどうしようかということになって。どうせだから日本海側を南下しようということで、今度は長崎までたどり着きました。景色の良い温泉旅館に男2人で泊まって変な目で見られたり、飛行機が飛ばなくて月曜日の診療に間に合わなくて怒られたり(笑)、いろいろなことがありましたけど、最後は日本沿岸を一周したいと思っています。

最後にメッセージをお願いします。

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これからもきめの細かい心温かい医療で、皆さまのかかりつけ医としての役割を果たしていきたいと考えています。お子さんから高齢の方まで、何か健康のことでお困りであれば、遠慮なく相談に来ていただきたいと思います。乳腺の外来や物忘れの外来も専門の医師が診療をしていますので、必要な方はこちらもご利用いただきたいと思います。また訪問診療については、同じ医療法人で介護施設を持っていますので、在宅の方も含めて、できる限り滞りなくシームレスに管理ができるように努めていますから、介護や看護、医療に不安があったときにも、ぜひ相談をしてください。

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