人に知られず軽負担での矯正をめざす
裏側矯正(舌側矯正)
銀座矯正歯科
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2024/04/17
- 自由診療
歯列矯正治療を受けたいとは思うものの、「矯正中であることを人に知られたくない」とためらっている人はいないだろうか。そんな人に適しているのが、表からはほとんど見えない、歯の裏側に矯正器具を装着する矯正方法「裏側矯正(舌側矯正)」だ。最近では矯正方法の一つとして定着してきたものの、治療には専門性の高い技術が必要なことから、治療が可能な歯科医師はそう多くはない。「銀座矯正歯科」の中嶋亮院長は、裏側矯正の先端技術を学び続けているスペシャリスト。また、日本での裏側矯正黎明期からこの矯正法を手がけ、日本人に合った裏側矯正装置を米国メーカーとともに開発した当院の顧問の深澤真一先生とともに診療にあたっている。そんな中嶋院長に、裏側矯正について詳しく解説してもらった。
(取材日2019年2月7日/更新日2024年4月12日)
目次
日本人の口に合う独自開発の小型ブラケットにより、痛み・違和感を軽減しながら矯正を行う
- Q裏側矯正とはどんな治療ですか?
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A
ワイヤーを使った矯正方法の一種で、従来は歯の表面に装着していた固定装具(ブラケット)を歯の裏側に装着するものです。表からはほとんど見えないので、ほとんど気づかれずに矯正することができます。具体的な方法は、まず前歯の裏側に小さな金属を取りつけ、歯科用接着剤を使ってブラケットを歯に固定。その後、ワイヤーでそれぞれのブラケットを輪郭づけし、理想の歯並びをめざして、少しずつ移動させていきます。直接見えない分、治療には特別な技術を必要とするのも特徴ですね。当院の場合、治療期間や歯の移動の程度は、表側からの矯正とほとんど変わりがないと考えています。また、年齢的な制約もなく治療を受けていただけます。
- Q裏側矯正のメリット、デメリットは?
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A
最大のメリットは、ほとんど気づかれずに矯正治療を進められることだと思います。加えて歯の表面に装置が着いていないので歯磨きがしやすく、歯の裏側は絶えず唾液で潤っているため、装置を着けていても歯垢がつきにくく、虫歯になりにくいことが一つ。また、矯正治療の成果としての口元の出っ張りや前歯のラインなどの変化を、装置を外さずに確認できることもメリットですね。逆にデメリットは、歯の内側の空間が狭くなり舌側が窮屈に感じられることと、慣れるまで違和感があったり、発音がしにくくなったりする場合があることです。また、治療には技術が必要なので、得意とする歯科医院が少ないこと、治療費や装置代が高くなるのもそうですね。
- Qこちらで行っている裏側矯正の特徴はどのようなものでしょう?
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A
当院は、日本では裏側矯正がほとんど知られていない頃から治療に取り組み、数多くの裏側矯正を行ってきました。また、顧問の深沢先生は、患者さんの負担軽減を追求する中で、日本人の口に合う裏側矯正用のブラケットも開発。違和感やストレスを抑えるために、装置の大きさは従来のものより小型化しました。さらに当院ではこの装置に、外科処置とインプラントアンカーを使った矯正を併用した方法も行っています。さまざまな技術を駆使して「早くて、誰にも気づかれない」という、理想的な矯正治療を提供したいと考えています。
- Q使用している裏側矯正装置について教えてください。
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A
最初に日本に入ってきた裏側矯正の装置はアメリカ製で非常に大きく、欧米人より顎の小さい日本人が使うと、強い違和感を感じること、話しづらいことが問題でした。当院で使っている裏側矯正用ブラケットは、この点を解消するために、アメリカのメーカーと共同開発したものです。従来と比べてサイズは約3分の1で、違和感を大幅に軽減するほか、歯を適切に動かしやすいという特徴も備えています。2009年に製造販売承認を受け、現在まで多くの患者さんにご利用いただいています。加えて、この10年間で格段に進歩した先進のワイヤーの調整システムを導入し、矯正期間の短縮化と、より質にこだわった矯正を追求しています。
- Qマウスピース型装置の矯正から裏側矯正への変更も可能だとか。
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A
はい。マウスピース型装置による矯正の途中で裏側矯正への変更を希望される場合、装置の差額代金をお支払いいただければ変更可能です。マウスピース型装置による矯正も裏側矯正も矯正法の一つであって、どちらが優れているというものではありません。裏側矯正は、外からはほぼ見えませんが舌側が窮屈になります。一方、マウスピース型装置は外から見えづらく、取り外しができる利点はあっても、完全に見えないわけではありませんし、1日20時間以上装着できなければ変化があまり期待できないというデメリットもあります。それらを事前にすべてお話しし、その上で患者さんに矯正法を選んでもらうのですが、先に述べた変更にも対応しております。
自由診療費用の目安
自由診療とは裏側矯正/上下140万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/上下115万円~、外科処置とインプラントアンカーを併用した裏側矯正/上下200万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。