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その症状、甲状腺の病気かも
適切な診断と治療で症状改善へ

池尻大橋せらクリニック

(目黒区/池尻大橋駅)

最終更新日:2026/06/11

池尻大橋せらクリニック その症状、甲状腺の病気かも 適切な診断と治療で症状改善へ 池尻大橋せらクリニック その症状、甲状腺の病気かも 適切な診断と治療で症状改善へ
  • 保険診療

倦怠感や息切れ、発汗、むくみ、寒がり・暑がりといった症状があっても、疲れやストレスのせいだと放置してはいないだろうか。「こうした不調には、ホルモンの異常が関係している可能性があります」と話すのは、「池尻大橋せらクリニック」の副院長で、糖尿病や甲状腺疾患など内分泌疾患の専門家、上妻嵩英(こうづま・たかひで)先生。ホルモンとは、体の状態を一定に保つためにさまざまな機能を調整する化学物質。特に、甲状腺ホルモンの異常が原因で起こる病気が「甲状腺疾患」で、バセドウ病や橋本病がその代表格だ。「甲状腺疾患は特徴的な症状に乏しく、更年期障害や心臓病、うつなど他の病気と間違えられることも。できれば専門家の診察を受けてほしいと思います」と話す上妻副院長に、甲状腺疾患の特徴や検査・治療について聞いた。

(取材日2026年4月7日)

疲れや動悸、発汗、寒がり・暑がりなど、多様な症状が現れる甲状腺の病気。検査・治療は内分泌内科で

Q甲状腺の病気とはどのような病気なのでしょうか。
A
池尻大橋せらクリニック 女性に多く発症する甲状腺の病気について語る上妻副院長

▲女性に多く発症する甲状腺の病気について語る上妻副院長

甲状腺の病気は、ホルモンの異常によって起こる「内分泌疾患」の一つです。甲状腺は喉ぼとけの下にある4cmほどの蝶のような形をした小さな臓器で、甲状腺ホルモンを生成・分泌しています。甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促進してエネルギーの産生や体温、心拍数、自律神経などを調整する役割を担い、不足したり過剰に作られたりすることで、さまざまな症状が現れます。甲状腺疾患には、ホルモンが過剰に作られる甲状腺機能亢進症や、ホルモンが不足する甲状腺機能低下症があり、亢進症の代表がバセドウ病、低下症の代表が橋本病です。どちらも女性に多く、バセドウ病は20~30代、橋本病は30~40代での発症が多いとされています。

Qどのような症状がありますか。
A
池尻大橋せらクリニック さまざまな症状が起こり得る甲状腺疾患

▲さまざまな症状が起こり得る甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症には動悸や発汗、手の震え、体重減少、疲れやすい、イライラするなどの症状があります。一方、甲状腺機能低下症では、むくみや冷え、便秘、体重増加、倦怠感、無気力といった症状が生じます。ありふれた症状が多く、疲れやストレスのせいだと思いがちですが、放置していると心不全や不整脈などを引き起こす可能性もあり、早めの治療が大切です。他にも、甲状腺が腫れたり、しこりができたりすることもあります。しこりはほとんどの場合は良性の腫瘍ですが、まれに悪性のこともありますので、まずは超音波検査を行い、悪性が疑われれば精密検査として穿刺吸引細胞診を行って悪性かどうかを鑑別します。

Q治療について教えてください。
A
池尻大橋せらクリニック バセドウ病と橋本病の治療と生活上の注意

▲バセドウ病と橋本病の治療と生活上の注意

バセドウ病は、軽症の場合には経過を見ることもありますが、基本的には甲状腺ホルモンの合成を抑えるために抗甲状腺薬による内服治療を開始し、コントロールが難しい場合には放射性ヨードのカプセルを飲むアイソトープ治療や甲状腺を取り除くための手術を検討します。橋本病は、血液検査では診断がついても症状が出ない人も多く、甲状腺機能が正常であれば原則として治療はしません。機能低下の状態になっている場合には不足している甲状腺ホルモンを補充するための薬を内服します。またヨウ素を取り過ぎると甲状腺が腫れたり、甲状腺機能低下症になることもあるため、ヨウ素を多く含む海藻類の摂取やうがい薬の使用が制限されることもあります。

Q甲状腺の病気を疑った場合、何科を受診すれば良いですか?
A
池尻大橋せらクリニック 検査結果をもとにわかりやすく治療について説明

▲検査結果をもとにわかりやすく治療について説明

ホルモンの異常による病気を専門とする、内分泌内科を受診しましょう。ただし、甲状腺の病気には特徴的な症状がなく他の病気と似ているため、例えばPMS(月経前症候群)や更年期症状を疑って婦人科へ、動悸や息切れといった症状から循環器内科へ、無気力などからうつ病を疑って精神科へと他科を受診する方もおられます。中には甲状腺の病気だと気づかれないまま見逃されたり、他の疾患の治療だけを受け続けたりするケースもありますが、血液検査の結果、甲状腺ホルモンの異常がわかれば内分泌内科を紹介されます。他科で治療を受けているにもかかわらず症状が改善しない場合は、甲状腺ホルモンを調べる血液検査を受けることをお勧めします。

Q血液検査ではどのような項目を見れば良いのでしょうか。
A
池尻大橋せらクリニック 甲状腺ホルモン検査で早期発見

▲甲状腺ホルモン検査で早期発見

甲状腺機能の異常は、血液検査でFT3とFT4の2種類の甲状腺ホルモンと、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の血中濃度を調べればわかります。しかし、一般的に自治体などの健康診断では検査項目に含まれないことが多く、医師の触診で甲状腺の腫れやしこりが指摘されることもありますが、しこりが小さければ見つけることは難しいと思います。ですから、症状が続く場合はオプションで甲状腺ホルモンの検査を追加したり、人間ドックを受けたりすることをお勧めします。甲状腺ホルモンの異常は、不妊症や流産の原因となることがあるため、近年ではブライダルチェックの項目に含まれていることも。妊娠を希望する人は検査を受けておくと良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

上妻 嵩英副院長

甲状腺疾患の症状は多彩で、さまざまな不調が現れますから、内科全般を総合的に診療しているクリニックを受診することも選択肢の一つです。当院は整形外科と内科を標榜し、内科では風邪症状や腹痛などの急性症状、生活習慣病、アレルギー疾患、脂肪肝、不整脈・心不全といった心疾患など、幅広く診療しています。加えて私は甲状腺疾患や糖尿病を含む、内分泌内科が専門で、血液検査や尿検査でホルモンの値を検査したり、超音波検査で甲状腺の状態を確認したりと、専門的な検査や治療も行っています。きちんと診断がつき、適切に治療すれば症状の改善がめざせます。自分らしい生活を楽しむために、心配な症状があればお気軽にご相談ください。