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世良 泰 院長、上妻 嵩英 副院長の独自取材記事

池尻大橋せらクリニック

(目黒区/池尻大橋駅)

最終更新日:2026/05/21

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック main

池尻大橋駅北口より徒歩5分。閑静な住宅街にあるビルの4階で診療する「池尻大橋せらクリニック」は、2024年に開業。院長の世良泰(せら・やすし)先生は、日本整形外科学会整形外科専門医であり、スポーツ医学のスペシャリスト。「スポーツ医学はアスリートだけでなく、スポーツをしていない方も含め、子どもから高齢者まであらゆる世代を対象とする総合診療です」と語り、整形外科疾患やリハビリテーションに加え、発熱や胃腸炎、生活習慣病やアレルギーなど内科疾患にも幅広く対応している。2026年4月には、糖尿病・内分泌疾患を専門とする上妻嵩英(こうづま・たかひで)先生が副院長に就任。スポーツ医学を軸とする総合診療を実践する同院の取り組みについて、世良院長と上妻副院長に聞いた。

(取材日2026年4月3日)

スポーツ医学を軸に、整形外科、内科を幅広く診療

クリニックの特徴を教えてください。

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック1

【世良院長】当院は「健康を通じて人々の夢や日常を応援する」ことを理念に、2024年6月に開業しました。整形外科・リハビリテーション科・内科・アレルギー科を備え、発熱や腹痛、生活習慣病といった内科疾患から関節痛や四十肩などの整形外科領域まで、総合的に診ています。私はもともと病気を治すことよりも健康を保つことに関心があり、市中病院の整形外科・内科のほか、慶應義塾大学病院のスポーツ医学総合センターでも研鑽を積んできました。スポーツ医学には、アスリートのための医療というイメージがあるかもしれませんが、そうではなく、家庭医学や救急医療、そして運動・食事・休養・メンタルの観点を含めた総合的な医学分野を指します。そうした医療を地域で実践したいと考え、開業に至りました。

上妻先生が副院長に就任された経緯をお聞かせください。

【上妻副院長】院長は大学時代からの知り合いで、バスケットボール部の2つ上の先輩です。私の専門は糖尿病・内分泌ですが、運動療法やスポーツ医学にも関心があり、大学病院や川崎市の急性期病院で勤務する傍ら、院長と同じく慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センターでも診療していました。そのご縁で院長からお声がけいただいたことが入職のきっかけです。当初は非常勤として週1回の診療でしたが、2026年4月に副院長に就任し、主に糖尿病や生活習慣病の外来を担当しています。生活習慣病の再発・進展予防には運動が重要ですが、スポーツ医学の視点を取り入れた内科診療を実践できる場は多くないため、この機会を大切に取り組んでいきたいと考えています。

副院長が診療に加わってどのような変化がありましたか?

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック2

【世良院長】私は整形外科と内科の両方を診療していますが、副院長の加入により、糖尿病や甲状腺疾患といった専門性の高い内科診療をより充実させることができるようになったと感じています。これまで大学病院へご紹介していた患者さんも、当院で継続して診療していければと考えています。基本的には私が整形外科、副院長が内科を担当しますが、スポーツ医学は本来、診療科の枠を超えた総合的な観点を特徴とします。例えば膝に痛みを抱えた糖尿病患者さんに運動療法を行う場合、関節の状態を踏まえた上で適切な運動を提案する必要があります。当院では整形外科と内科の両面から状態を評価し、その方に合った運動療法を提供できる点が強みだと考えています。

さまざまな病気や症状の改善に役立つ運動療法に注力

どんな患者さん、どんなご相談が多いですか?

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック3

【世良院長】整形外科では、アスリートや運動部の学生さんだけでなく、近隣にお住まいの30〜60代の方が、スポーツ障害や膝・腰・肩などの関節痛を訴えて来院されることが多いです。また、女性アスリートに多い貧血や月経不順の予防・治療にも対応しています。さらに、低身長のお子さんに対しては、運動や生活面も含めスポーツ医学の視点から成長をサポートする外来を開設しています。
【上妻副院長】内科では、生活習慣病をはじめ、発熱などの風邪症状や胃腸炎、花粉症などのアレルギー疾患まで、さまざまな患者さんが来院されています。私は糖尿病・内分泌を専門としつつ、急性期病院で内科全般の診療経験を積んできました。睡眠時無呼吸症候群の検査やCPAP療法、ホルター心電図による不整脈の評価といった、循環器疾患や、脂肪肝などの肝臓病の診療にも対応いたします。

リハビリ室を拡張されたとか。

【世良院長】はい。壁を取り払ってスペースを広げ、ベッドを7床から10床に増やしました。痛みを訴えて来院される患者さんが多いのですが、痛みの原因が筋肉にあるケースも少なくないため、当院では初回から薬物療法を導入するのでなく、基本的には運動療法から始めるよう提案しています。その結果、リハビリの需要が高まり、リハビリ室を拡張しました。理学療法士が8人在籍し、筋力強化・可動域改善に向けてサポートしています。さらに各種運動機器やフィットネスバイクなども先進のモデルをそろえており、膝・腰に痛みのある方からアスリートまで幅広く対応しています。加えて、物理療法や装具療法のほか、鍼灸も取り入れています。今後は理学療法士の増員も予定しており、より充実した体制を整えていきたいと考えています。

運動のメリットを教えてください。

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック4

【世良院長】運動は整形外科領域だけでなく、心不全などの循環器疾患や腎臓病、うつ病、がんなどさまざまな病気を抱える患者さんに対するケアとして重要視されています。例えば、運動のメリットとして、身体機能・睡眠の質の向上、精神面での好影響などの報告があり、高齢者のフレイル予防や女性の骨粗しょう症予防なども期待されています。ただし、慢性疾患のある方が自己判断で運動を始めるのはリスクを伴います。そのため当院で運動を提案する際は、事前に負荷心電図検査などを行い、安全性を確認した上で一人ひとりに適した運動プログラムを提案しています。さらに、運動と生活習慣改善を組み合わせたダイエットプログラムもアドバイスしています。運動の仕方がわからない、運動習慣が定着しないなどの悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。

健康を支えることで患者の生活や夢を応援

運動が苦手な方にはどのように声をかけていますか?

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック5

【世良院長】生活習慣病の治療では複数の薬が必要になることもありますが、運動はそれだけで幅広い悩みの改善が期待できることがあります。習慣的な運動が死亡や疾患発症のリスクの低減につながり、健康の維持・増進に有用であることは科学的にも示されていることを、丁寧に説明しています。ただし、これまで運動していなかった方が習慣化するのは簡単ではありません。そのため、最初から完璧をめざすのではなく、できることを一つでも始めていただくようお話ししています。一見やる気がないように見える方でも、受診されている以上「少しでも良くしたい、悪化させたくない」という思いはお持ちだと思います。その気持ちに寄り添い、無理のない一歩から始め、少しずつステップアップできるよう支援することを心がけています。

副院長はいかがですか?

【上妻副院長】一般的な糖尿病診療では「運動してください」といった指導にとどまりがちですが、具体的にどのような運動を、どの程度の強度や頻度で行えばよいのかわからない方も多いと思います。また、仕事や家事で忙しいとジムに通うことはもちろん、運動の時間を確保すること自体が難しい場合もあります。その場合は、家事の時間を増やす、階段を使う、一駅分歩くなど、普段から体を動かす機会を取り入れるようお伝えしています。「運動=特別なこと」と捉えず、日々の生活の中で無理なく活動量を増やしていくことが大切です。

読者へのメッセージをお願いします。

世良泰院長、上妻嵩英副院長 池尻大橋せらクリニック6

【上妻副院長】当院はスポーツ医学を軸としていますが、治療にあたり運動も並行して行うことが必須というわけではありません。糖尿病や甲状腺などの内分泌疾患をはじめ、内科疾患全般に幅広く対応しています。身近なかかりつけ医として、健康面で気になることがあれば気軽にご相談ください。
【世良院長】健康であることは決して当たり前ではありません。当院では運動・食事・休養・メンタルの各側面から健康を支えることで、患者さんの日々の生活や将来の夢・目標を応援しています。健康に関する困り事のほとんどは当院でカバーできると自負しています。これからも、地域の皆さんの健康維持に貢献できるよう、診療の質向上に努めてまいります。皆さんの課題を解決できるよう、最善と思える方法を一緒に考え、取り組んでいきましょう。