受けることだけがゴールではない
健康診断を活用した健康づくり
池尻大橋せらクリニック
(目黒区/池尻大橋駅)
最終更新日:2026/06/11
- 保険診療
健康診断は大切だとわかっていながらも、忙しさを理由に後回しにしたり、再検査の指摘や気になる数値があっても様子を見たままにしたりしている人もいるのではないだろうか。「たとえ目立った不調を感じていなくとも、生活習慣病やがんが潜んでいることはあります。忙しい人こそ、健康を見直す機会として健康診断を受けるようにしてください」と話すのは、「池尻大橋せらクリニック」の世良泰院長。同院では専門な内科診療はもとより、世良院長が精通するスポーツ医学の視点を生かした運動療法など、幅広いアプローチで患者の健康を総合的にサポートしている。「健康診断を受けたままにするのではなく、将来の健康を守るきっかけとして活用してほしい」と訴える世良院長に、健康診断の重要性やその後の対応などについて語ってもらった。
(取材日2024年10月28日)
目次
各種健康診断からその後のフォローアップまできめ細かに対応。必要に応じて専門の診療につなげる
- Q健康診断に力を入れておられるそうですね。
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A
▲健康を保つために、健康診断の活用を
当院では、働いている人が年1回受診する、いわゆるベーシックな健康診断はもちろん、若い世代を対象に生活習慣病の早期発見や予防を目的に行う若年健診や、雇入時健康診断、深夜業健康診断、美容師・理容師健康診断、団体信用生命保険のための健康診断とさまざまな健康診断を行っています。健診後の再検査・二次検査・結果説明まで一貫して対応していますので、安心して受けていただけるのではないかと思います。ご自身の現在の体の状態を詳しく知り、改めて健康に目を向けていただくためにも、またがんや生活習慣病などの早期発見のためにも、一人でも多くの人に健康診断を受けていただきたいですね。
- Q健診で異常が見られた患者さんへどんな対応を行っていますか?
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A
▲一人ひとりに合わせた運動計画の提案を実施する
血液検査で異常が見られた場合は再度採血を行い、一時的な変化なのか、継続した異常があるのかを確認します。また、40代以降で生活習慣病が疑われる場合には腹部の超音波検査などを行い、治療が必要かどうかを判断します。当院は内科を標榜するクリニックとして、健診後のフォローアップを充実させており、必要に応じて食生活や運動のアドバイスを行っています。また、整形外科も兼ねていますので、膝や腰に慢性的な痛みを抱えている方に対し、無理のない運動計画をご提案しています。運動器の治療が必要であれば、院内でリハビリテーションに取り組みながら、フィットネスバイクなどによる有酸素運動を行っていただくことも可能です。
- Q特に注目してほしい、健康診断の項目はありますか?
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A
▲健診後に不安な項目があれば、すぐに相談することが重要
健康診断では、「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の状態にもぜひ注目していただきたいと思います。肝臓は不調があっても症状が出にくいため、健康診断の数値が状態を知る上で大切な手がかりになります。中でも、AST、ALT、γ-GTPは肝臓の状態を判断する重要な血液検査項目です。目安としては、ASTとALTは30U/l以下、γ-GTPは男性で50U/l以下、女性で30U/l以下を保ちたいところです。日本では、成人の2~3割、特に50歳以上では約4割の方が、生活習慣病と深く関係する脂肪性肝疾患「MASLD」に該当するとされています。非常に身近な病気である一方、やはり自覚症状がほとんど出ないことが大きな特徴です。
- Q脂肪性肝疾患を放っておくとどうなるのでしょうか?
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A
▲世良院長の専門分野を生かしたアプローチを行う
初期の段階ならば、食事や運動習慣の見直しで元の状態に近づけることも十分期待できます。しかし、この状態が続くと肝臓が炎症を起こし、薬・食べ物・アルコールなどを分解する肝臓本来の働きも損なわれ、肝硬変や肝がんにまで進行することも。また、糖尿病などの生活習慣病と肝臓疾患の関連性は高く、脂肪肝が悪化している場合には、動脈硬化や眼底出血などのリスクも高まっていると考えられます。つまり、失明や命に関わる事態になりかねないのです。当院では肝臓内科の診療にも対応しており、必要に応じて肝臓のエコー検査や専門的な診療につなげています。健康診断で肝臓の数値に異常が見られたら、ぜひ早めにご相談いただきたいです。
- Qどのような人に健康診断を受けてもらいたいですか?
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A
▲自分の健康に向き合うきっかけとして、健康診断を利用してほしい
日々、働いている皆さんですね。普段から仕事が忙しく、なかなか自分の体を気遣う余裕がない方は特にです。また、一般の企業であれば年に1回の健康診断や人間ドックを受診する機会があると思いますが、フリーランスや非常勤で働いている方、そして専業主婦や主夫の方などは、健康診断を受診する機会が少ない傾向にあるでしょう。子育て中ならなおさらです。ですので基本的に1年に1回は健康診断を受けていただき、ぜひご自分の体について知るきっかけにしてほしいと思います。その中でも慢性的に不調を感じている時や、がんの家族歴がある方など、ご自身の健康が気になるという場合は、半年に1回のペースで受診するのも良いでしょう。

