早期治療で毎日の生活を快適に
恥ずかしからずに気軽に相談を
つるたクリニック眼科・泌尿器科
(名古屋市北区/黒川駅)
最終更新日:2024/07/12


- 保険診療
泌尿器科は、尿が作られてから出るまでに関わる臓器である腎臓や尿管、膀胱などの悩みの解決を図る診療科。加齢に伴って症状が現れるものもあり、悩みを抱えながら生活する人も少なくない。一方で性別にかかわらずデリケートな悩みであるため、「患部を見られたくない」「悩みを口にするのも恥ずかしい」などの理由から、受診をためらうケースも多いという。「ちょっとした症状と感じていても、その裏に大きな病気が隠れていることがあります」と話す「つるたクリニック眼科・泌尿器科」の鶴田勝久院長は、「恥ずかしいと感じる患者さんの心情に配慮して診療を行っています」と続ける。同院では、男性だけでなく、女性も気軽に相談できるような体制を整えている。患者に多い悩みや、対応する検査・治療、診療時に工夫していることなど、話を聞いた。
(取材日2024年6月19日)
目次
トラブルの背景に、病気が隠れていることも。患者の心理に配慮した診療で早期発見・早期治療をめざす
- Q泌尿器科を受診する患者さんに多い悩みを教えてください。
-
A
▲泌尿器科を専門とし研鑽を積んだ鶴田院長
泌尿器科では、尿が作られる腎臓をはじめ、尿管、膀胱、尿道といった尿の通り道に起きるトラブルに対処しており、頻尿や尿漏れ、残尿感、血尿といった排尿や尿そのものに関するトラブルの相談が多いです。また、膀胱炎などの感染症、尿路結石などの疾患も泌尿器科が専門とする症例です。性別ごとにも傾向が異なり、女性の場合は過活動膀胱や骨盤臓器脱などの相談も多く、一方男性の場合、尿トラブルのほかに、男性更年期障害や前立腺肥大、前立腺炎などの相談で受診される方もいらっしゃいます。当院では性別にかかわらず起こりやすいトラブルをはじめ、男性・女性それぞれ特有の疾患、小児泌尿器科の主な疾患も含めて幅広く対応しています。
- Qどのようなタイミングで受診するのが良いでしょうか?
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A
▲気になることがあれば、受診をためらわないでほしい
いずれの悩みも非常にデリケートなものですから、医療機関を受診するのもためらわれる方が多いと思います。ですがやはり、他の診療科と同様に気になる症状があれば早めに受診していただくのが望ましいです。特に尿トラブルに関する悩みは生活の質の低下にも少なからず影響します。例えば、尿意が原因で夜に起きてしまい熟睡できないだとか、ちょっとした拍子に尿漏れが起きてしまうといった場合には、泌尿器科を受診することをお勧めします。
- Q症状を放置してしまうと、どんなリスクがありますか?
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A
▲放置してしまうと大きなリスクにつながる場合もある
排尿の機能は加齢に伴って落ちてくる傾向にありますが、中にはがんなどの悪性腫瘍が原因となり症状が起きることもあります。膀胱炎などの感染症も、場合によっては腎臓、ひいては全身にまで感染が広がることも考えられます。早めに診察を受け、治療を開始できれば治療期間も短くでき、心身の負担を軽くすることにもつながるでしょう。患者さん本人が感じる「つらい」「困ってしまう」という感覚は、とても大切なもの。病気の不安を取り除き、症状を軽くして生活を快適にするためにも、「加齢によるものだからしょうがない」「我慢できるから大丈夫」と先送りにせず、ご自身の体の声に耳を傾け、気軽に専門家に相談してみましょう。
- Qこちらで行える検査や治療にはどんなものがありますか?
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A
▲検査や治療を行うための設備や機器が充実している
超音波検査やエックス線画像撮影に対応できるほか、当院では尿潜血や炎症反応などを精密に測定する、全自動の尿検査装置を導入しています。尿に関連した検査機器で特徴的といえるのが、尿流動態検査装置です。一見すると普通のトイレのような仕様ですが、尿の流れや速度、量を測定する装置が備わっています。検査といっても、患者さんにとっては個室のトイレで用を足す感覚と一緒だと思いますね。男性の前立腺生検にも対応できる体制を整えています。治療に関しては、陰部にできたイボの除去なども行えますし、過活動膀胱の症状改善を目的とする、ボツリヌス注射療法や低周波治療も保険診療で対応しています。
- Q相談が多いという骨盤臓器脱について教えてください。
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A
▲相談しやすいような診療を心がけている
骨盤臓器脱とは、骨盤にある臓器である子宮、膀胱、直腸などがだんだんと下がってきて、膣から体外に出てきてしまう病気です。加齢や出産により骨盤の底を支える筋肉や靱帯が緩むことが原因だといわれています。腹圧がかかりやすくなることから、肥満もリスク要因の一つです。お下に何か触れるような違和感を感じたり、痛みを感じることがあります。場合によっては尿が出にくい、残尿感があるなど排尿に支障を来すことも。問診と診察から骨盤臓器脱の種類や程度を確認します。初期であれば骨盤底筋体操を行い、骨盤底筋群を鍛えることで症状改善をめざします。薬での治療はできないため、症状が進行しているケースでは手術の適応となります。