まぶた、まつげ、なみだの悩みを解決
クリニックで受けられる手術
つるたクリニック眼科・泌尿器科
(名古屋市北区/黒川駅)
最終更新日:2024/03/07


- 保険診療
目が重く感じる、まつげが目に当たって気になる、ちょっとしたことで涙があふれてしまう……目の周りに起きるトラブルは、「見る」ことそのものがまったくできなくなるわけではないものの、日常生活で「ちょっと困る」と感じてしまうものが少なくない。中でも瞼に関するトラブルは、加齢に伴って起きやすくなるといわれる。名古屋医療センターで長年にわたり、眼科疾患の手術を手がけてきた「つるたクリニック眼科・泌尿器科」の鶴田奈津子副院長は、患者の生活の質の向上に貢献したいとの思いから、眼瞼下垂や逆さまつげ、涙道閉塞症などの日帰り手術に積極的に対応する。「我慢すれば大丈夫と思っている悩みも、手術によって解決が図れることがあります」と話す鶴田副院長に、クリニックで対応可能な症例や治療の流れについて話を聞いた。
(取材日2023年11月8日)
目次
眼瞼下垂、逆さまつげ、涙道閉塞症など生活の質に関わる症状も日帰り手術で改善を図り毎日の暮らしを快適に
- Qこちらの眼科ではどんな手術が受けられるのですか?
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A
▲クリニックで受けることのできる手術について話す鶴田副院長
一口に「目の手術」といっても、眼球の中、瞼、涙道など、症状が起きている部位によって細かく分類することができます。このうち、当院では瞼の形成手術や涙道の手術に対応しています。手術によって改善が見込める症例で代表的なのが、眼瞼下垂や逆さまつげ、涙道閉塞・狭窄などです。他にも、ものもらいなどのできものが大きくなってしまった場合には、症状が長引いたり、傷が残りやすくなってしまうため、切開して膿を出すといった処置を行うこともあります。クリニックで行える手術の多くは保険適応で、数分から数十分程度で行えるものばかり。手術によって、患者さんが日常生活で感じる不快な症状を改善に導くことが期待できます。
- Q眼瞼下垂の原因と治療の流れを教えてください。
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A
▲検査・治療を行うための設備機器が充実している
眼瞼下垂は、皮膚がたるんだり、瞼を引き上げる筋肉の力がうまく伝わりにくくなることで、上瞼が黒目の中心にある瞳孔を遮り、見えにくくなる状態を指します。患者さんは「目が重い感じがする」「視界が狭くなった」といった症状を訴えることが多いですね。原因の多くは加齢で、ハードコンタクトレンズを長期間使用している場合にも起こりやすいとされています。手術を行う場合、事前に血液検査を行い、いくつかの手術法から適切な方式を検討・決定した上で、手術日を決めます。手術に要する時間は30分前後で、手術翌日に患部を確認し、約1週間後に抜糸します。
- Q逆さまつげの原因と治療の流れを教えてください。
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A
▲手術を行うことで根本的な原因にアプローチ
逆さまつげは若い方にも起こりますが、加齢によって起こる場合は下瞼の緩みによって、本来外側を向いているはずの、まつげの毛先が眼球に当たってしまう状態を指します。目がごろごろしたり、目やにが増えたり、涙が出たり光をまぶしく感じたりするといった症状を訴える患者さんが多いです。軽度であれば、逆さまつげを抜いたり、角膜を保護するために点眼薬を使うことで対処できますが、目の表面が濁ってしまうことも懸念されます。根本的な解決を見据えるなら、たるんでいる部分の手術をして、症状の改善をめざしてみるのも良いでしょう。手術は眼瞼下垂と同様に、血液検査を実施した後、手術日に手術をお受けいただきます。
- Q涙道閉塞症の症状と治療法を教えてください。
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A
▲術後のフォロー体制も整えている
涙道とは、涙腺から分泌された涙を鼻腔に排出するための通り道です。この通り道が狭まったり、閉塞してしまったりすると、鼻腔に行くはずの涙が常に目からあふれてしまい、場合によっては感染を起こして涙嚢炎を発症してしまうことがあります。狭窄や閉塞が起きる原因は明らかになっていませんが、若い方より年配者に多く、蓄膿症を患っているなど鼻の持病があると、発症しやすい傾向にあるといわれています。自然に改善するものではないため、手術によってシリコーン製のチューブを留置し、通り道を広げてあげることで改善をめざします。チューブは2〜3ヵ月程度経過したら外す処置を行います。
- Q手術に対する不安を軽くするためにどんな工夫をされていますか?
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A
▲手術に対する不安を軽減するような工夫をしている
患者さんの中には「注射が苦手」という人もいるので、当院ではあらかじめ痛み止めのクリームを塗布してから麻酔注射を行っています。麻酔薬が患部にしみることも想定して、当院ではしみにくくするための緩衝剤を併用していているのも工夫の一つですね。麻酔処置をしているとはいえ、どうしても手術中の様子が目に入ってしまいますから、不安な気持ちが強くなってしまうのも当然かと思います。手術中は、「少し冷たく感じますよ」「チクッとしますよ」など、次に何を行うのか、何が起きるのかなどをお伝えする声かけも心がけています。また、希望する方には手術中に好きな音楽を流すといったことにも対応しています。