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鶴田 勝久 院長、鶴田 奈津子 副院長の独自取材記事

つるたクリニック眼科・泌尿器科

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2024/07/12

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科 main

名古屋市北区にあるドラッグストアの2階に位置する「つるたクリニック眼科・泌尿器科」は、泌尿器科と眼科、2人の医師によるクリニック。駐車場も広く、エレベーター完備でバリアフリーにも対応。ブラウンを基調とした院内は、シックで洗練された雰囲気だ。鶴田勝久院長は、地域の中核病院や大学病院の泌尿器科で15年以上、数多くの手術を経験してきたキャリアの持ち主。一方、大規模病院で長年診療を行ってきた鶴田奈津子副院長もその経験を生かし、子どもから高齢者まで幅広い世代の目の悩みに寄り添い、内視鏡を使った涙道手術や、眼瞼下垂手術も手がける。2023年5月の開業から1年がたつタイミングで、勝久院長、奈津子副院長に話を聞くことができた。

(取材日2024年6月19日)

泌尿器科と眼科、2人の医師が幅広い検査と治療を提供

クリニックの特徴を教えてください。

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科1

【勝久院長】普通のクリニックとは少し違う感じを出したいと思い、内装はホテルをイメージしました。妻が名古屋市北区出身で、家族で今も住んでいるこの地域に貢献したいと思い、昨年こちらに開業しました。勤務医時代、泌尿器科は「気軽に相談や受診ができる場所が近くにない」という声を聞いていました。困っている人はたくさんいるが、いきなり総合病院を受診するのはハードルが高い。少しでも不安や心配をなくすことができるよう、私の経験を生かしていきたいです。当院は、一般泌尿器だけでなく、女性泌尿器、小児泌尿器もしっかり診させてもらっています。検査も幅広くできるように設備を整えていますし、カウンセリングルームでは連携先の名古屋市立大学医学部附属西部医療センターや名古屋医療センターの診療のウェブ予約をしてもらえます。高度な医療が必要なケースでもスピーディーに紹介することが可能ですし、術後のフォローも対応しています。

眼科にはどのような特徴がありますか?

【奈津子副院長】開業当初と変わらず、子どもから高齢者まで幅広い年代の方が来てくれています。お子さんは、学校検診で視力の低下を指摘され、受診されるケースが多いですね。高齢者に多い「見にくい」という悩みにも、視力が悪い、かすんでいる、涙目で見えにくいなど、いろいろな症状があります。見えにくさは毎日のことなので、生活の質の低下につながります。困っていることをしっかり聞き出し、患者さんに合った治療方法を提案します。当院では、流涙症の治療として涙道手術を行っています。まずは検査をして、涙の通り道が詰まっていることがわかれば、涙道内視鏡という細いカメラを涙点から通して、涙道の閉塞部を広げてチューブを入れる、局所麻酔でできる日帰りの手術です。また、上のまぶたが瞳にかぶさっている状態の場合は、眼瞼下垂手術ができます。当院でもこうした手術ができることを知っていただきたいですね。

眼科では子ども向けの弱視訓練にも力を入れているそうですね。

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科2

【奈津子副院長】弱視とは、斜視や遠視などの理由で、視力の発達が妨げられてしまった状態をいいます。当院では、子どもの状態に応じて、眼鏡の処方や弱視訓練などを行っています。幼い子は、自分から「目が見にくい」とは言えないので、家族が異変に気づいてあげる必要があります。視力は8歳くらいまでに大きく育ちます。その間に何らかの介入をしてあげないと将来にわたり困ってしまうことがあるので、異変は早く見つけてあげたいという気持ちが強くあります。当院には、視能訓練士が常駐しているので、気軽に相談してもらいたいですね。

丁寧な説明と声かけで患者の不安低減に努める

泌尿器科にはどんな患者さんが多いのでしょうか。

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科3

【勝久院長】患者さんの男女比は3対1くらいでしょうか。高齢者はやはり尿が出にくい、回数が多いなど、排尿障害の悩みを抱えた方が多いです。排尿障害の背後には前立腺肥大症や過活動膀胱、膀胱炎などの病気が潜んでいることもあるため、当院では尿検査、超音波検査、尿の勢いなどを調べる尿流量検査など行いながら原因を調べていきます。若い方は感染症で来院される方も多いですし、夜尿症など小児の悩みにも対応しています。泌尿器科は打ち明けにくい悩みを聞かないと治療ができないので、男性の患者さんなら私と2人だけ、逆に女性の患者さんだと同性のスタッフがその場にいるようにして話しやすい雰囲気づくりに努めています。

その他、患者さんと接する上で配慮されている点はありますか?

【勝久院長】超音波検査を行う際には少しだけおなかを出してもらうといったように、診察や検査ではできるだけ肌の露出を抑えるよう配慮しています。受付スタッフの発案で、「眼科」「泌尿器科」と書かれたボードも導入しています。患者さんは受付時に受診する診療科を指差しすればいいので、周りに受診する診療科を聞かれる心配もありません。スタッフみんなが患者さんの心情を踏まえた対応を実践してくれて、心強いですね。また、泌尿器科は何をしているのかわからないという方も多いです。そのため、治療についての説明は解剖図を患者さんと一緒に見ながらお話しするなどして、丁寧に行うように心がけています。排尿障害を例に挙げると、少しでも症状を和らげること、悪化を防ぐことが治療の目標です。なぜこの症状が出ているのか理解してもらわないと、治療意欲も湧かないので、疑問点にきちんと答えることも重視しています。

眼科ではどういった点を意識されていますか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科4

【奈津子副院長】例えば、緑内障と診断されると「見えなくなるの?」とショックを受ける患者さんもいるので、しっかり治療すれば視力を守ることが期待できるという希望も一緒に伝えるようにしています。緑内障の治療で使う目薬は、効果がすぐにわからないものが多いので、治療へのモチベーションを高めることも大切です。病気に関するパンフレットや当院オリジナルの資料をお渡しすることもあります。診察の最後には「質問はありますか?」と必ず聞くようにして、患者さんが疑問に思ったことを聞きやすい環境づくりも意識しています。手術の際には、目の部分だけくり抜かれた布状の物を顔にかぶせるので、周りが見えづらくなります。患者さんが不安にならないよう、処置の前には何をするのか、どんな音がするのか、など声をかけます。お子さんが手術を受ける場合にはお好きな曲をBGMで流したり、横についている看護師が体をさすって励ましたりしています。

豊富な臨床経験を地域に役立てる

勤務医時代は、どのような経験を積まれてきたのでしょうか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科5

【勝久院長】私は愛知医科大学を卒業後、県内の中核病院、大学病院で研鑽を積んできました。これまで数多くの手術を経験し、腹腔鏡手術や開腹手術、手術支援ロボットを使った手術も数多く手がけてきました。
【奈津子副院長】15年間名古屋医療センターに勤務し、涙道手術や斜視などの手術を行ってきました。斜視はさまざまな原因が考えられます。まずは当院で斜視があることを見つけて、治療方法を提示する、手術ができる病院を紹介するという道しるべを示すのが今の私の役割です。

お二人が医師をめざされたきっかけは何だったのでしょう?

【勝久院長】中学生の時の職場体験をきっかけに医師になりたいと思いました。私は、手を動かすことが好きだったので、手術が行える診療科を選びました。泌尿器科は診断から治療まで全部診ることができ、責任を持って最後まで患者さんと向き合えるのが魅力だと思います。
【奈津子副院長】父が医師だったので、小さい頃から一番身近な職業が医師でした。父は自宅でも論文を書いたり読んだりして、いつも勉強をしていましたね。眼科の医師になろうと決意したのは、白内障の手術に興味を持ったことがきっかけです。医師になりたての頃に入らせてもらった手術で見た目の中が、とてもきれいだったことを覚えています。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科6

【奈津子副院長】勉強熱心な父のように、私もずっと学び続けたいですね。医療は常に進歩を続ける世界ですので、私も新しい知識を得ながら、地域の人の目の健康を守っていきたいです。
【勝久院長】頻尿や尿漏れなどの排尿障害は「年だから仕方がない」と諦めている高齢者も多いです。膀胱や尿道のトラブルを抱えることで遠出などを諦めている人が、少しでも人生を楽しめるようにお手伝いできたらと思っています。泌尿器科は尿に関する診療科だと思われがちですが、腎臓や膀胱などいろいろな臓器を診ています。「泌尿器科と関係ないかな?」と考えず、いつもと違うことがあれば、気軽に来院してください。

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