口腔内を良い状態に保つため
クリニックで取り組む予防歯科
いかわデンタルクリニック豊田
(日野市/豊田駅)
最終更新日:2023/06/22
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口腔内の「良い状態」とは、どのようなものを指すのだろうか。「いかわデンタルクリニック豊田」の井川浩海院長によると、汚れはついていないか、歯や歯茎の状態はどうか、正しく噛めているか。これらが口腔内の状態を測るチェックポイントだという。それを保つためには日々のホームケアに加えて、クリニックでプロのケアを受けるための定期的なメンテナンスを推奨。正しいホームケアとクリニックでのケアを習慣づけることで、一本一本の歯を守り、患者のQOLの向上につなげていきたいと考えている。歯の価値とはどのようなものなのか、なぜ定期的なメンテナンスが必要なのか。口腔内全体をトータルで診断する井川院長に話を聞いた。
(取材日2023年3月16日)
目次
歯を健康に保つ3本柱は、虫歯ケア、歯周病ケア、力のコントロール。予防歯科で一本一本の歯を守る
- Q先生の考える歯の価値を教えてください。
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A
お口の中の状態は、その方の幸福感やQOLにも直結するものだと思います。もし歯が1本なかったらどうでしょう。部位によっては1本失っても影響がないと思われるかもしれませんが、実はほかの歯や噛み合わせにまで影響を及ぼしてしまうんです。力のかかり具合などさまざまな影響から欠損本数が徐々に増えてしまうと、よく噛めなくなってしまいます。家族や友人との食事も楽しめなくなると、気持ちにも影響してしまいますよね。このように「歯を大切にする」ということは、楽しい生活を守ることにつながるのです。もし歯を失ってインプラントが必要になった場合、その治療費は決して安くはありません。歯はそれだけの価値のあるものなのです。
- Qでは、どのような口腔内が良い状態なのですか?
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A
きちんと汚れが取り除かれていて、歯茎も良い状態であること。この状態が保たれていれば、基本的に虫歯や歯周病の悪化も防げますね。そして正しい噛み合わせであること。先ほど歯の欠損が噛み合わせにも影響するとお話ししましたが、それ以外に食いしばりと噛み合わせにも密接な関係があります。歯の表面がすり減ったり、詰め物が欠けたりしたら要注意。歯にかかる力のバランスが崩れている可能性があります。マウスピースで患者さんの骨格や噛み合わせの状態に応じてオーダーメイドに調整をすることで、お口が開けるようになることや、筋肉のコントロールや知覚過敏の改善も見込めるようになります。
- Qそのためには何が必要なのですか?
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A
まずはご自身の口の中が今どのような状態か、知ってほしいと思います。お口の中というのは、身近にありながら自分ではよくわからないところ。ぜひ私たち歯科医師にお口の中を見せてください。ご自身では気づかなかった問題点が見つかったり、悩んでいた症状の原因がまったく別の場所にあったり、ということも多々あるんですよ。その上で虫歯や歯周病があれば、きちんと治療を受ける、ご自宅でも正しいホームケアを心がけること。そして治療後も定期的にクリニックでのメンテナンスを受けることが大切です。
- Qメンテナンスの重要性について教えてください。
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A
虫歯を治療した直後のお口の中が良い状態になったとしても、生活をしていく中でどうしても汚れはたまってしまいます。また気づかないうちに歯周病が進行しているかもしれません。メンテナンスでは歯科衛生士が専用の治療機器を使って汚れを落とし、歯周ポケットの深さを測り、チェックしています。患者さん一人ひとりに適切なセルフケア用品のアドバイスや歯磨き指導を行います。予防のメニューとして、自由診療となりますがPMTC(パウダークリーニング)も用意しています。歯の表面についた汚れや着色などもきれいになるだけでなく、汚れもつきにくくなりお勧めです。
- Q予防歯科に取り組む際、先生が心がけていることはありますか?
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A
当院では「病気にならないことが何よりも大切」だと考えており、患者さんにも前向きに予防に取り組んでほしいと思っています。そのために重視しているのが、わかりやすい説明です。歯肉や歯周ポケットの状態を写真に残し、タブレット端末や大型モニターを使って目に見える形で説明します。歯周病が徐々に良い方向に向かい、それが保たれていることが目に見えて確認できると、患者さんのモチベーションアップにもつながります。また、リスクの高いところもきちんと共有することで、定期的にメンテナンスを受ける意味を理解してもらえるよう心がけています。
自由診療費用の目安
自由診療とはPMTC(パウダークリーニング)/6600円~