先進のデジタル技術を駆使して
患者の意識も高める予防歯科
いかわデンタルクリニック豊田
(日野市/豊田駅)
最終更新日:2024/09/03
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口腔内の「良い状態」とは、どのようなものを指すのだろうか。「いかわデンタルクリニック豊田」の井川浩海院長は「汚れはついていないか、歯や歯茎の状態はどうか、正しく噛めているか。これらが口腔内の状態を測るチェックポイントです」と語る。健康な口の中を保つために日々のホームケアに加えて、クリニックで定期的にプロによるメンテナンスを受けることを推奨する。さらに、口腔内スキャナーやデジタル診察券アプリを導入し、患者が自宅でも歯の状態を振り返ることができるシステムを構築。失うまでなかなか気づかない「歯の価値」を意識し、積極的に予防歯科に取り組めるよう導く。デジタル機器を駆使した予防歯科について、井川院長に詳しく教えてもらった。
(取材日2024年7月31日)
目次
デジタルツールで患者の意識を高めて取り組む、虫歯ケア・歯周病ケア・力のコントロールを柱とした予防歯科
- Q先生の考える歯の価値について教えてください。
-
A
お口の中の状態は、幸福感やQOL(生活の質)にも深く関わっています。もし歯が1本なかったらどうでしょう。1本くらい失っても影響がないと思われるかもしれませんが、実はほかの歯や噛み合わせへの影響は少なくありません。力のバランスも変わることによってドミノ倒しのように欠損本数が増えてしまうことさえあります。よく噛めなくなり、家族や友人との食事も楽しめなくなると、気持ちにも影響してしまいますよね。このように「歯を大切にする」ということは、楽しい生活を守ることにつながるのです。もし歯を失ってインプラントが必要になれば、その治療費は決して安くはありませんよね。健康な歯はそれだけの価値があるものなのです。
- Qどのような口腔内が良い状態と言えるのでしょか。
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A
まず、きちんと汚れが落とされていて、歯茎も良い状態であること。これが保たれていれば、基本的に虫歯や歯周病の悪化は防げると思います。さらに、良い口腔内は噛み合わせも正しいはずです。ところが、欠歯や食いしばりによって噛み合わせはズレていきます。また、歯の表面がすり減ったり、詰め物が欠けたりしたら、それは食いしばりから歯にかかる力のバランスが崩れているサインかもしれません。当院では患者さんの骨格や噛み合わせの具合に応じ、オーダーメイドのマウスピースで調整しています。マウスピースで歯にかかる力をコントロールすることで、口の開けにくさや知覚過敏の改善も期待できるので、お悩みの方もご相談ください。
- Q良い口腔内をつくるには何が必要ですか。
-
A
まずはご自身の口の中が今どのような状態か、知ってほしいと思います。お口の中というのは、身近にありながら自分ではよくわからないところ。ぜひ私たち歯科医師にお口の中を見せてください。ご自身では気づかなかった問題点が見つかったり、悩んでいた症状の原因がまったく別の場所にあったり、ということも多々あるんですよ。その上で虫歯や歯周病があれば、きちんと治療を受ける、ご自宅でも正しいホームケアを心がけること。そして治療後も定期的にクリニックで定期検診やメンテナンスを受けることが大切です。
- Qメンテナンスの重要性について教えてください。
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A
虫歯治療や歯周病治療が終わった直後のお口の中は良い状態だったとしても、生活をしている中でどうしても汚れは蓄積します。セルフケアだけでは落とせない汚れもあるので、ぜひメンテナンスに通ってください。メンテナンスでは歯科衛生士が専用の治療機器を使って汚れを除去し、歯周ポケットの深さを測るなど隅々までチェック。患者さん一人ひとりに適したセルフケア用品のアドバイスや歯磨き指導を行い、毎日のホームケアの大切さもお伝えしています。さらにきめ細かな予防処置を希望する方は、自由診療のPMTCも選択可能です。
- Q予防歯科に取り組む際、先生が心がけていることはありますか?
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A
当院では「病気にならないことが何よりも大事」と考えています。だからこそ、患者さんにも前向きに予防歯科に取り組んでほしいですね。そのために重視しているのが、画像を用いたわかりやすい説明です。当院では口腔内スキャナーで作成した3D画像を、院内の大型モニターだけではなく、スマートフォンでも見られるようにしています。虫歯や歯周病の有無、噛み合わせなどを自宅でも振り返ることができるのです。合わせて、治療履歴や口腔内に関する2D画像をスマートフォンで確認できるデジタル診察券アプリも導入しました。治療の成果、今後のリスクなどを共有して、患者さんの予防歯科へのモチベーションを維持していきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはPMTC(パウダークリーニング)/6600円~