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荒木 敬士 院長、細谷 友雅 先生、芦田 真奈 先生の独自取材記事

うぐいす眼科

(宝塚市/中山寺駅)

最終更新日:2023/02/21

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科 main

中山寺駅から徒歩4分、落ち着きある街並みの一角に大学病院と同等レベルの医療にこだわる「うぐいす眼科」が開院した。網膜硝子体・白内障・黄斑疾患を専門とする荒木敬士(あらき・たかし)院長と、角膜・前眼部・ドライアイを専門とする細谷友雅(ほそたに・ゆか)先生、芦田(旧姓・岡本)真奈先生はいずれも兵庫医科大学病院で長年研鑽を積んできたその道のエキスパート。豊富な手術の実績をはじめ、大学病院で培った知識や経験を生かし、専門の異なる医師が力を合わせることで幅広い領域をカバー。日帰り手術を中心に専門性の高い医療で、患者の目の健康を支えていくことをめざす。両先生にクリニックの特徴や展望について語ってもらった。

(取材日2022年4月2日/情報更新日2022年9月1日)

それぞれの専門性を生かし、質の高い医療を提供したい

クリニックを開業しようと思った理由をお聞かせください。

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科1

【荒木院長】私も細谷先生も、長年にわたり兵庫医科大学病院で臨床・研究・教育を行ってきました。大学病院は高水準の医療を提供しているということで、遠方からの患者さんの数も多く、待ち時間もすごく長い。「患者さんの負担が大きいな」と私自身ジレンマを感じていたんです。それで、通いやすいクリニックで待ち時間も短く、大学病院並みの質の高い医療を提供できないかと考えた結果、同じ想いを持つ医師と開業しようと決心しました。異なる専門分野の細谷先生と開業したのは、「餅は餅屋」で各専門分野の医師が診察するほうがより良い診療を行うことができると考えたため。私は白内障手術や網膜硝子体手術を中心に、目の後ろのほうの疾患が専門。細谷先生は、角膜・結膜・ドライアイなど前眼部が専門です。協力することで、目全体について専門性を生かした診療を行うことができ、クリニックでありながら質の高い医療を提供できると考えました。

診療する上で大切にしたいことは何ですか?

【荒木院長】わかりやすい言葉で、丁寧に説明することです。患者さんによって治療回数やどこまで治療したいかなど、要望は違うと思います。ご希望を聞きながら、病気のことも理解していただいた上で治療法を提案し、一緒に選択していきたいと思います。クリニックに来ることで、患者さんが少しでも安心することができ、笑顔になっていただけるよう心がけたいと思います。
【細谷先生】この地域は古くから暮らす方からファミリー層の方まで、幅広い世代の方が暮らしている街なので、白内障からドライアイまで幅広い世代の眼科疾患に対応し、患者さんの気持ちに寄り添いながら診療を行いたいですね。

お互いに尊敬できるところはどんなところですか?

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科2

【細谷先生】何事にも真摯に取り組んで工夫をし、新しいこともどんどん取り入れるなど、院長はすべてにおいて熱心です。手術の腕についても、とても信頼しています。難しい白内障の手術があっても、いつも上手に手術をしてくれます。眼科は外科領域なので、手術の腕が大事なんです。
【荒木院長】やはり患者さんに対する対応がすごく優しくて、患者さんが笑顔で診察室から出て帰っていく姿を見ているので、細谷先生の温かい人柄は大きな魅力だと思います。あと、細谷先生は角膜など前眼部の分野において知られており、いろいろな開業医の先生から「前眼部でわからない場合は細谷先生に」と紹介された患者さんが、たくさん来られています。私も頼りにしています(笑)。

大学病院と同等レベルの医療で地域貢献をめざす

多焦点レンズの白内障手術など日帰り手術も行っていくと伺いました。

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科3

【荒木院長】白内障手術に使うレンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。単焦点眼内レンズはピントが合う位置が一点ですが、多焦点眼内レンズは遠近両用のレンズとなります。最近の中高年の方は活動的な方も多く、多焦点にすることで眼鏡の使用頻度が減り生活しやすくなることが期待できるため、多焦点眼内レンズを選ばれる方が増えています。それを踏まえ、当クリニックでも多焦点眼内レンズの日帰り白内障手術に力を入れていきたいと考えています。ただし、多焦点眼内レンズを使用するには他の病気の有無など注意点もありますので、しっかりした検査をして適応を見極めたいと思っています。あとは網膜硝子体疾患の治療。網膜の中でも一番大事な黄斑部には、加齢黄斑変性をはじめいろんな病気が起こります。これまでの経験を生かし、硝子体手術、硝子体注射、レーザー治療をうまく組み合わせて、最善の治療を行いたいと思っています。

どんな医療機器を導入されたのですか?

【荒木院長】外来検査機器や手術設備は、先進の機器をそろえました。白内障手術の精度をより上げるための機器などを入れ、精密かつ安全性重視の白内障や網膜の手術を行っていきます。
【細谷先生】医療機器も大事ですが、前眼部の病気では診察した時の見た目が一番大切です。これまでの経験を生かし、正しい診断、適切な治療を行いたいと思います。

荒木院長は以前海外のボランティア活動に参加していたそうですね。

【荒木院長】もともと眼科医になったのが、眼科医が一定期間アジアの国々に出向いて医療協力活動をしているテレビ番組を見たことがきっかけなんです。白内障は放置すると失明してしまうこともある病気で、世界の半分くらいの人は、貧困や環境が原因で手術ができない。そうした方に白内障の手術を無償で行うために医療協力をするという活動です。実際私も眼科医になって参加するようになり、新型コロナウイルスが流行する前までの6年間、毎年12月末の10日間、インドのダラムサラというチベット自治区に行き活動を続けていました。

海外でのそうした活動とクリニックの診療に通じるものはありますか?

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科4

【荒木院長】「患者さんに喜んでもらえる医療をすることが大事」というこの1点に尽きます。インドでは、言葉は通じないけれど患者さんがすごく喜んでくれるんです。ジェスチャーで、医療が受けられることの喜びを一生懸命伝えてくれる。医療の原点をあらためて知ることができました。それは日本で診療していてもやはり同じで、患者さんに喜んでもらえて、皆さんが笑顔になることが、私にとって何よりもうれしいことなんです。これからこのクリニックでも、同じ思いで地域の方に喜んでもらえるような医療がしたいなと思っています。

駐車場からクリニック内まで、車いすでスムーズに移動

休日はどんなことをしてリフレッシュしていますか?

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科5

【荒木院長】キャンプが好きで寝袋とテントを持ってよく出かけます。たき火をしたり料理をしたりするのが好きで、料理は特にスパイスカレーが得意です。インドで買ってきたスパイスを自分で調合して作ります。クリニック2階のスタッフルームにシステムキッチンを入れたので、スタッフにぜひスパイスカレーを振る舞いたいですね(笑)。
【細谷先生】私はシフォンケーキやクッキーなど菓子作りやガーデニングをしてリフレッシュしています。時間に余裕ができたらクリニックのエントランスに寄せ植えの鉢などを飾って、患者さんに季節の花を楽しんでもらえたらいいなと思っています。あと意外かもしれませんが、時間があるときにロールプレイングゲームをするのが結構好きです(笑)。

クリニックづくりでこだわったところは?

【荒木院長】駐車場から受付・待合室・診察室・検査室・手術室などすべて1階にまとめ、車いすでもゆったりスムーズに移動できるよう設計しています。もともと建築インテリアが好きなので、患者さんに少しでも快適に過ごしてもらおうと設計段階から関わりました。特に家具にはこだわりました。職人による木製の家具を作って80年という日本の老舗メーカーの椅子を、一つ一ついろいろなデザインの椅子を選んで配置しました。いい家具に触れると心が豊かになるので、それを患者さんにも感じてもらえたらうれしいです。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

荒木敬士院長、細谷友雅先生、芦田真奈先生 うぐいす眼科6

【芦田(岡本)先生】この度、産休から戻ることができました。まだ土曜のみの外来ですが、少しづつ働きたいと思います。
【荒木院長】どんな些細なことでも何か目に不安を感じたときに、相談しやすくて行きやすい、地域の人に信頼してもらえるクリニックになりたいですね。質の高い医療を提供して地域の目の健康を支えていきたいと思います。どんな病気も早期発見が大切。早期に治療をすることで治りが早くなったり、進行を防いだりすることが期待できます。見え方・痛み・乾き・涙の量などいつもと違う感じがしたら、できるだけ早く受診することをお勧めします。

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