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由井 俊輔 先生の独自取材記事

田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科

(港区/田町駅)

最終更新日:2024/07/24

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科 main

田町駅から芝浦方面へ歩いて3分ほどのビル5階、心療内科・精神科を軸に診療してきた「田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科」では、2024年から内科診療をスタートさせる。地域の基幹病院とも密に連携し、血液疾患や糖尿病・内分泌疾患への専門診療を展開していくという。病院のサテライトクリニック的な役割をめざし、病診連携のあるべき形を模索していく同院。同院に在籍し、グループにおける内科診療を統括する由井俊輔先生は、「患者さんはもちろん、病院、クリニック、ひいては社会全体にメリットがある『四方良し』な医療をめざしています」と語る。地域クリニックで大学病院レベルの専門診療を提供する意義とそのメリット、今後の展望などを聞いた。

(取材日2024年2月16日)

基幹病院から医師を迎え、内科の専門診療をスタート

こちらでは今年から内科診療をスタートされたそうですね。

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科1

心療内科・精神科のクリニックとして2022年4月に開院した「田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科」ですが、2024年1月より週2日で午前の内科診療をスタートしました。2024年4月からは、月曜から金曜の毎日午前と週2日は午後も診療する体制へと拡充します。さらに、秋までには土曜午前も内科診療を開始する予定で、より便利に受診していただける体制となり、当院が所属するグループがめざす社会生活と健康管理の両立の面でもお役に立てると考えています。

先生はこちらのクリニックを含め、グループ院全体の内科診療を統括されていると伺いました。

はい。私は当院を含め、グループ院全体の内科診療を統括する立場にあります。また、現在、系列院の「上野御徒町こころみクリニック」で診療にあたるほか、日本医科大学血液内科でも外来の診療を行っています。そんな中で、大学病院レベルの専門診療を、地域で気軽に受けられるクリニックの必要性を実感しました。グループがめざすのは、大学病院で専門診療に携わるような医師が集まり、それぞれの専門性を生かした診療で地域に貢献する場の提供です。当院でも、地域の基幹病院と密に連携しており、血液や糖尿病・内分泌の分野で専門性を持つ医師が診療するのが特徴となります。

病院からの先生方が、専門診療を展開されるのですね。

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科2

これまで培ってきた人脈も活用し、高い志と専門性を持つ優秀な先生方にご参加いただけることとなりました。済生会中央病院やNTT東日本関東病院、東京慈恵会医科大学附属病院、昭和大学病院といった、港区、品川区に拠点を置く近隣の病院から、日本血液学会血液専門医や日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医などの資格を持つ医師を招き、それぞれの専門性を生かして診療していただいています。また、血液疾患や糖尿病、内分泌疾患は、診療において全身管理が求められることから、広く一般内科にも対応し、総合的に診ています。

病診連携による安定的な専門診療で地域ニーズに応える

多くの病院と連携されているのですね。

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科3

近隣の病院と密に連携をとることで、患者さんを必要な医療へとつなぎやすくなります。当院での迅速検査によりリスクが判明すれば、すぐに病院へとご紹介し、治療を受けていただけます。ニーズに合わせて、当院で診療した担当医が、そのまま病院での診療を担当することも可能です。病院での治療が完了した後は、再び当院に戻りフォローアップを受けていただける体制です。いわば病院のサテライトクリニックのようなイメージで、つながりを保ちながら役割分担を行い、必要な方に必要な医療を、効率良く届けることをめざしています。

主な診療内容としては、血液疾患と糖尿病・内分泌疾患になりますか。

貧血や多血症、白血病といった血液疾患や糖尿病などの生活習慣病、バセドウ病・橋本病といった内分泌疾患の診療が軸になります。実はこの地域には血液疾患や糖尿病・内分泌疾患を専門的に診るクリニックが少なく、これらの病気が疑われる方は、大きな病院を受診する必要がありました。しかし、中には病院の診療までは必要なく、専門性を持つ医師さえいれば、クリニックで対応可能な患者さんもいらっしゃいます。また、患者さんの集中により恒常的に混雑する病院を受診することは、患者さんにとって大きな負担です。受付で待ち、検査で待ち、診察で待ちといった形で都度待機を求められ、一日仕事になってしまうという話もよく聞きます。これまで、上野御徒町で実践してきたノウハウを生かせば、地域でお困りの方のお役に立てると考えました。

病院としても混雑を解消できるメリットがありそうですね。

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科4

実は病院の先生方からも、当エリアでのこうした病診連携へのご要望は届いていました。先生方としても地域に出て診療することで、より早期に病気の芽を見つけることができます。また、通常病院では治療が完了したらそこでご縁が切れてしまいますが、フォローアップも担当することで、自身が担当した患者さんのその後を、長く継続して見守ることができるのもうれしいポイントでしょう。当院としても病院との連携により、安定的に専門診療を実践できます。血液内科診療で使用する点滴剤などには、一部高価なものもあり、一般のクリニックでは用意が難しいものも。複数の拠点を持つグループならではのスケールメリットで、病院レベルの体制を整えられるのも強みです。患者さんはもちろん、病院、クリニック、ひいては社会全体にメリットのある、「四方良し」な医療を展開していきたいというのがわれわれの願いなのです。

心療内科・精神科クリニックで専門的な内科診療を行うメリットはありますか。

メンタルの不調を抱えた人で生活習慣の乱れから糖尿病などを発症するケースはよくあります。通常、内科と精神科で別々のクリニックを受診することになりますが、当院では両科を同時に受診でき、カルテも共有できるのが特徴です。心の状態が良くない時に生活改善を強く促しても、効果が期待できるどころか症状の悪化につながってしまうことも。カルテ共有により患者さんの心の状態も把握できることで、内科的にも治療強化のタイミングを測りやすいというメリットがあるのです。

小さな違和感も大切に、早期発見からフォローまで対応

診療の際に心がけていることがあれば教えてください。

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科5

小さな違和感にも気づけるように努めています。血液疾患では、本当に些細な訴えの陰に重大な疾患が隠れているケースも少なくありません。例えば、腰が痛い気がするという訴えの裏に腫瘍が隠れていたり、筋肉内出血があったりしますので、どんなに細かい訴えも聞き漏らさないよう注意を払っています。また、血液疾患は治療して終わりということではなく、一生にわたって経過観察が必要です。長く、継続的に診ることができるのは、当院のような街のクリニックの強みだと思うので、リスクを早期に確実に発見することはもちろん、治療後のフォローもしっかりと行っていきたいですね。

医師をめざされたきっかけはどのようなものですか。

小学5年生の時に親戚を血液の病気で亡くしたことがきっかけで、血液内科の医師になろうと決意しました。大学病院での診療は重篤な疾患の患者さんが多く、難しい側面も多いことから、もともと血液内科をめざす医師は多くありません。医師になりたいというより血液内科医になりたかったのかもしれません(笑)。血液内科の診療を行うクリニックは少ない現状がありますので、これから当院を含めた系列院が担う役割は大きいと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

由井俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・心療内科・糖尿病内科6

病院レベルの診療体制を整え、従来病院で診るような疾患を抱える患者さんにも、気軽なクリニックでの診療でお役に立てていければと考えています。グループ内でそれぞれの機能を持つクリニックが連携していることもメリットの一つで、今後もさまざまなコンセプトのクリニックが誕生する予定です。夏をめどに浜松町に新たなクリニックが新設される予定で、そちらとも連携していければと考えています。健診で血液や血糖値の異常を指摘されながら、敷居を高く感じて受診を避けていたような方も、当院であれば病院レベルの専門診療を、より気軽に受けていただけるかと思います。どこに相談したら良いかわからないとお悩みの方も、どうぞ気兼ねなくご受診ください。

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