目立ちにくく痛みの少ない
マウスピース型装置を用いた矯正
永福町駅前歯科・矯正歯科・小児歯科
(杉並区/永福町駅)
最終更新日:2025/05/01


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歯列矯正の選択肢の中で比較的新しいのが、マウスピース型装置を用いた矯正だ。装置が透明なので目立ちにくく、ワイヤー矯正と比べて治療中の痛みが少ない。また取り外せるので歯磨きがしやすく、歯に汚れがつきにくいというメリットもある。一方で日中も含めた長時間の装着が必要だったり、症状によっては思うような結果を得られなかったりすることも。「永福町駅前歯科・矯正歯科・小児歯科」の馬場優里先生は、矯正歯科を専門とする歯科医師として、いくつかの選択肢の中からその患者に合った方法を提案。使用するマウスピース型装置のメーカーにもこだわり、その後の長期安定を重視して歯列矯正を行っている。今回は馬場先生に、マウスピース型装置を用いた矯正の特徴や注意点、また実際の診療の流れを教えてもらった。
(取材日2025年4月17日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置を用いた矯正はどんな人に向いていますか?
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A
マウスピース型装置を用いた矯正とワイヤー矯正との最もわかりやすい違いは、装置の形状です。マウスピース型装置は透明なので目立ちにくく、ワイヤー矯正と比べて矯正中の痛みが少ないのがマウスピース型装置を用いた矯正の特徴。取り外せるので歯磨きもしやすいです。これらの点にメリットを感じる方は、この方法が選択肢に挙がるかと思います。またマウスピース型装置は、歯の隙間を埋めるような動きが得意です。ただし、食事と歯磨き以外の時間は1日を通しての装着が必要で、これを怠ると予定どおりに進みません。歯列や噛み合わせの状態、職業やライフスタイルも考慮して、歯科医師の意見も参考にしながら決めることをお勧めします。
- Qこちらのクリニックならではの特徴を教えてください。
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A
矯正歯科を専門とする歯科医師が、いくつかの選択肢の中から適したものを提案できるのが強みです。当院ではマウスピース型装置を用いた矯正だけでなく、表側や裏側のワイヤー矯正、マウスピース型装置とワイヤーを組み合わせた矯正、アンカースクリューなど専門的な方法にも対応しています。事前検査では口腔内スキャナー・エックス線・CTによる撮影に加え、歯の長さや角度など、矯正に必要な情報分析に役立つセファロ検査を実施。使用するマウスピース型装置のメーカーにもこだわり、整えた状態を長く保てるような矯正の提供に努めています。
- Q虫歯がある場合は、そちらの治療を先に行うそうですね。
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A
はい。マウスピース型装置は歯磨きがしやすいため歯に汚れがつきにくいのですが、できるだけお口の中を良い状態にして矯正を始めたいですからね。当院は一般歯科と矯正歯科のどちらにも対応する「地域に根差したお口の総合歯科医院」。もし事前に虫歯が見つかった場合には、院内で虫歯治療を行ってから矯正に移ります。そのほか、例えばインプラント治療と矯正を組み合わせて計画を立てたり、小児歯科・小児矯正・MFT(口腔筋機能療法)と子どもの口腔ケアを多角的に行ったりと、各分野を専門とする歯科医師が協力し合って診療の精度を高めています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングと検査
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まずは悩みと求めるゴールをしっかりと伝える。歯科医師が口腔内を確認した上で、どのような選択肢が考えられるか、また同院のシステムについても説明を受ける。事前検査では口腔内スキャナー・エックス線・CTによる撮影に加え、歯の長さや角度など、矯正治療に必要な情報分析に役立つセファロ検査を行う。
- 2具体的な矯正プランの決定
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カウンセリングや検査結果をもとに、シミュレーションソフトを使いながら、歯科医師より具体的な治療プランを提案を受ける。マウスピース型装置は歯の隙間を埋めることをめざすような軽度の症例に適しているため、歯科医師がその適用を見極める。場合によってはワイヤー矯正と組み合わせた方法を検討することもあるそうだ。
- 3矯正スタート
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事前検査で虫歯が見つかった場合にはその治療を先に行い、マウスピース型装置を用いた矯正がスタート。症状に応じて作られた数十枚もの装置が初めに用意され、装着時間などマウスピース型装置を使用する上での注意点について、歯科医師より改めて説明がある。
- 4矯正期間中の生活
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矯正期間中は食事と歯磨きの時間を除き、毎日欠かさず装置を着用。決められたとおりに使用しないと、用意された装置が入らなくなることもあるので注意が必要。通院頻度は2~3ヵ月に1回が目安となり、もし矯正中に虫歯など口腔トラブルが生じた際には同院内で治療を受けられる。
- 5矯正完了後、保定期間へ
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歯科医師の判断により矯正装置が外れた後は、リテーナー(保定装置)を装着して歯を固定させるよう図ることが大切だ。保定期間中も定期的に通院し、後戻りの有無の確認や、保定装置の調整、また口腔全体の状態を歯科医師が確認。歯列矯正の仕上げを行いながら口腔内の健康を保つ。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/ 36万3000円~、表側のワイヤー矯正/82万5000円、裏側のワイヤー矯正/115万5000円、マウスピース型装置とワイヤーを組み合わせた矯正/36万3000円~、アンカースクリュー矯正/1本:3万8500円~、小児矯正/42万9000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。