検診・治療前の素朴な疑問を聞きました！

Q装置にはどのような種類があるのでしょうか？

A

大きく分けるとワイヤーとマウスピース型装置、その中にもいくつかの種類があります。ワイヤーを使った表側矯正は対応範囲が広いのが特徴で、当院では審美面に配慮した白いワイヤーも取り入れています。裏側矯正は装置が目立ちにくい反面、舌を物理的に傷つけてしまったり、痛みが強く出てしまうことも。表側と裏側、2つの方法を組み合わせるハーフリンガル矯正という選択肢もあります。マウスピース型装置は目立ちにくくて痛みが少ないのがメリットなのですが、1日20時間以上の装着が必要です。そのほか、歯茎の骨に矯正用インプラントを埋め込む「アンカースクリュー」という方法もあり、当院ではこれらすべてに対応しています。

Qいろいろな種類があるのですね。どのように選んでいるのですか？

A

患者さんのライフスタイルや求めるゴール、審美面への配慮や予算など、多様な側面から考えて装置を選んでいます。歯や顎の状態や抜歯の必要性など、症状によっては選択肢が限られる場合もありますね。そのような際は理由を添えてきちんとご説明します。特に当院では、歯列矯正を行った歯並びや噛み合わせを長く保つことを重視しており、矯正後の保定も含めて計画を立てています。このことを患者さんにご理解いただいた上で、長期間にわたる歯列矯正に前向きに取り組めるような、歯科医師と患者さん双方が納得できる方法を一緒に考えています。

Q子どもの矯正についても教えてください。

A

小児矯正ではお子さんの成長力を利用して、これから生えてくる永久歯が正しい位置に並ぶように導きます。すでにある歯を物理的に動かす成人矯正とは、仕組みが違うのです。さまざまな硬さのマウスピース型装置を中心に、歯の裏側につけるワイヤーや、顎を広げていくための装置、顔全体につけるマスクなど、装置の選択肢は成人矯正よりも多いです。5～6歳から始めて12歳頃に終えるケースが多く、その間、歯の生え替わりや骨や筋肉の成長を確認しながら装置を切り替えていきます。カラフルなものをそろえていますので、歯列矯正を楽しんでくださいね。また当院では矯正と併せてMFT（口腔筋機能療法）にも力を入れています。

検診・治療START！ステップで紹介します

1気になる部分を確認しながらのカウンセリング

まずは悩みと求めるゴールについてしっかり伝える。歯科医師が口腔内を確認した上で、どのような選択肢が考えられるか、また同院のシステムについても説明を受ける。小児矯正の場合には保護者が同席し、患者と保護者双方の意思や理解について確認を行う。

2検査・診断

歯列矯正を前向きに検討する際は検査に進む。口腔内スキャナーやエックス線による撮影に加え、同院ではセファロによる検査を実施。これは顔全体を確認できるもので、歯の長さや角度など、矯正に必要な情報分析に役立つ。また、大人の場合は必要に応じてCT撮影を行うこともある。

3具体的なプランの決定

カウンセリングや検査結果をもとに、歯科医師より具体的なプランを提案。同院の成人矯正では、表側矯正、裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正のほか、歯茎の骨に矯正用インプラントを埋め込んで支えとする「アンカースクリュー」など、専門性の高い矯正にも対応してもらえる。一人ひとりの症状や状況に合わせてオーダーメイドでプランを組み立てる。

4個々に合わせた装置で矯正を開始

プランが決まったら矯正スタート。同院では一般歯科にも対応しているため、もし矯正前や矯正中に虫歯が見つかった場合には、同院内で治療が可能だ。矯正中は歯科医師の指示どおりに通院。ワイヤー矯正で1ヵ月に1回、マウスピース型装置を使う場合には2～3ヵ月に1回が通院頻度の目安となる。

5保定とメンテナンス

装置の装着期間は矯正方法や症状により個人差がある。歯科医師の判断により装置を外した後は、リテーナー（保定装置）を装着して歯を固定させることが大切。保定期間中も定期的に通院し、後戻りの有無の確認や、保定装置の調整、また口腔全体の状態を歯科医師が確認。矯正の仕上げを行いながら口腔内の健康を保つ。