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病気の進行を遅らせ、視野を守るために
緑内障の日帰り手術

浅見眼科手術クリニック

(大府市/共和駅)

最終更新日:2021/10/12

浅見眼科手術クリニック 病気の進行を遅らせ、視野を守るために 緑内障の日帰り手術 浅見眼科手術クリニック 病気の進行を遅らせ、視野を守るために 緑内障の日帰り手術
  • 保険診療

初期ならば視野のゆがみ、かすみ、視力低下などの自覚症状がほとんどなく、気づいた時にはかなり病気が進行していることで知られる緑内障。一度、発病すると視野が回復することはなく、進行すれば失明する場合もあるという。それを回避するために重要となるのが、自覚症状が出る前の早期発見と早期治療だ。「視野が失われていくスピードを緩やかにし、生活するのに困らない視野と視力を維持するためにも、重症化する前に手術をお勧めします」と話すのは、緑内障の手術に力を入れている「浅見眼科手術クリニック」の浅見哲院長。20年以上、大学病院や専門病院で眼科手術に取り組んできた浅見院長に、緑内障という病気について、さらに同院で実施している3種類の緑内障手術について聞いてみた。

(取材日2021年9月14日)

3種類の緑内障手術とハイブリッド手術。一生涯使える視野を守るために早期の手術を

Q緑内障とは、どのような病気なのでしょうか?
A
浅見眼科手術クリニック モニターや模型を使いわかりやすい説明を行ってくれる院長

▲モニターや模型を使いわかりやすい説明を行ってくれる院長

遺伝や40歳以降の方に多い病気です。通常は眼球の毛様体という部位で房水という水がつくられ、それが眼内を循環し、最終的に血流に乗って眼外に排出されます。ところが最後に排水するところにあるフィルターの役目を果たす線維柱帯やシュレム管などの異常で流れなくなった時、房水が眼球内にたまって眼圧が上がり、視神経が圧迫されて視野が欠けていくのです。わかりやすく言うと、洗面台などの排水口が目詰まりして水がたまっているような状態です。視野の欠損は、周辺部から弓なりに少しずつ始まるので、初期の段階ではなかなか自分で気づきません。緑内障の疑いで来院される方は、定期検診での指摘をきっかけに来院される方がほとんどです。

Q緑内障は、治らない病気と聞きましたが本当ですか?
A
浅見眼科手術クリニック 数多くの難症例の手術も行ってきた実績がある院長

▲数多くの難症例の手術も行ってきた実績がある院長

基本的に視神経が侵されてしまう病気なので、一度失った視野は戻ってきません。自覚症状が出た時にはかなり進行していることが多く、早期発見・早期治療が最重要になります。発症してしまった場合、最初は眼圧を下げるために点眼薬を使用しますが、当院では病状が重症化しないうちに、手術をお勧めしています。何年間も点眼薬で様子を見続けるよりも、早く手術をすれば、それだけ一生使える視野を残すことが期待できるからです。それに緑内障の点眼薬はしみたり、充血したりしますし、毎日生活する上で何種類も目薬をさし続けるのは大変です。また、点眼薬は高価ですから、手術をすれば点眼薬を減らすことにつながります。

Q白内障手術と違って、緑内障手術を扱う眼科は少ないとか。
A
浅見眼科手術クリニック プライベート空間で待つことも可能

▲プライベート空間で待つことも可能

手術後の管理も大変ですし、房水の排出経路などが癒着をすると何度も手術をする必要があるので、緑内障の手術対応のクリニックは多くありません。緑内障の手術は、眼圧を下げることと視神経のダメージを遅らせることが主な目的となります。進行を完全に止めることができるわけでも、視野を回復させるわけでもありませんので、患者さんにとっては術後の喜びがほかの手術に比べて少ないのです。医師も患者さんがハッピーにならないと、積極的にお勧めできないところがありますね。ですが当院では、緑内障と白内障など、必要な複数の手術を一度に行うハイブリッド手術によって、症状をできる範囲で改善し、喜んでいただける手術をめざしています。

Qでは手術の種類とハイブリッド手術について教えてください。
A
浅見眼科手術クリニック エレベーターつきの建物でバリアフリーのため通院しやすい

▲エレベーターつきの建物でバリアフリーのため通院しやすい

当院では、症状の進行状況によって3種類の緑内障手術を選択いただけます。1つはフィルターの役目をする線維柱帯を切開して、房水を排出する方法。2つ目は、結膜の下に房水が流れるバイパスを作る方法。3つ目は、シリコン製のプレートを縫いつけて、そこについているチューブから房水を流す方法です。3つ目の方法は、糖尿病からくる重度の緑内障にも対応できるものです。ハイブリッド手術は、それらの緑内障手術と、網膜・硝子体・水晶体の手術を同時に行う方法で、執刀医師は多様な手術経験を必要とします。初期の緑内障でも、例えば白内障がある方は人工レンズによる白内障の手術を併せて行うことも可能になります。

Q手術は怖いイメージがありますが、痛みなどはありませんか?
A
浅見眼科手術クリニック 優しく対応してくれる院長

▲優しく対応してくれる院長

手術は、痛みをできるだけ感じないようにすることを最優先しています。手術前は点眼タイプの麻酔から始めて、段階的に麻酔をかけていきますし、術中に痛みを感じれば、しっかり麻酔を追加します。術後は、縫合した箇所に目に物が挟まったようなコロコロとした感じが残るくらいでしょうか。ただし先ほども述べましたが、切開箇所や経路が癒着することもあるので、再手術の可能性があることをご理解ください。緑内障という病気は一生付き合っていかなければいけない病気です。目の手術に抵抗のある人は多いでしょうが、生涯使える視野を残すためにも、早期に手術をして眼圧を下げることが重要なのです。

ドクターからのメッセージ

浅見 哲院長

当院では、進行具合や重症度によって3種類の緑内障手術を行っています。1つの手術で結果につながらなかったときでも、ほかの病院へ移ることなく、別の手術を選択することができます。当院の医院名に「手術クリニック」とつけたのは、23年もの眼科医師を経験した後、私が一番やっていきたいことが手術での治療だったからです。開業する際には、近隣の病院・医院から手術が必要な患者さんをご紹介いただくような、大学病院と医院の中間のような存在になることをめざしました。現在、緑内障、白内障をはじめ、角膜網膜硝子体の手術にも対応しています。もちろん手術以外の目の治療にも対応させていただきますので、お気軽にご来院ください。

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