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浅見 哲 院長の独自取材記事

浅見眼科手術クリニック

(大府市/共和駅)

最終更新日:2021/10/15

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2021年7月に、JR共和駅から徒歩1分の場所に開業した「浅見眼科手術クリニック」。1階部分は広い駐車場となっており、車でも通院しやすい。浅見哲院長は、眼科手術の専門医師として、大学病院や眼科専門病院、市民病院などで長年さまざまな手術を行ってきた。勤務医時代の経験を生かし、合併症が予想されるような手術や、一般のクリニックでは難しい手術にも積極的に対応。不安が大きい目の手術に対し患者が前向きに取り組めるように、わかりやすく丁寧な説明を心がけていると、穏やかな笑顔で話す浅見院長。目の手術に特化したクリニックの特徴や海外ボランティアの経験など、幅広く話を聞いた。

(取材日2021年9月2日)

患者の目をトータルで診る。幅広い眼科手術に対応

開業までの経緯とクリニックのコンセプトを教えてください。

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大学病院は、他の病院では対応が難しい疾患の治療も行いますが、主たる役割は研究です。研究の道か臨床の道に進むかを決める段階で、僕は手術が好きなことと患者さんを直接治したい想いから、臨床の道に進むことを決断しました。開業を決めたのは、患者さんに対しての自分自身やスタッフも含めた接遇や手術治療に関して、自分が考える理想のクリニックをつくりたいという思いが強くなったからです。クリニックは落ち着いた空間にしたいと、待合室は白とグレーを基調に、落ち着いた色のソファーを配置しました。患者さんに「ここなら他とは違う治療を提供してもらえる」と思ってもらえるような雰囲気を、クリニック全体としても出せたら良いなと考えました。

遠方からの患者さんも多いそうですね。

地域のクリニックや病院からの紹介で患者さんがいらっしゃることを想定し、JRの駅近くで豊橋や岐阜からも通いやすく、名古屋・知多半島・三河地方からでもアクセスが便利なこの場所での開業を決めました。白内障の手術は、最近は多くのクリニックで行っていると思いますが、当院では合併症が予想されるような難しい症例も多いです。僕は網膜硝子体が専門なので、網膜疾患の患者さんはもちろんのこと、緑内障の患者さんも多数いらっしゃいます。緑内障の手術は、1回の手術では終わらないことも多く、白内障のように劇的な見え方の改善が見込めるものでもありません。結果を出すのが難しい手術のため、クリニックでこの手術を行っているところは少ないんですね。そんな困っている患者さんのためにもさまざまな手術に対応できるようにしています。

手術に注力しているこちらのクリニックの特徴をお聞かせください。

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緑内障や網膜、角膜などの治療は専門性が高いので、これらの疾患にすべて対応している医療機関はそれほど多くはありません。でも、同じ目に同時に複数の病気があったり、続けて異なる病気が発症したりすることは結構あるんです。例えば、白内障と網膜の治療が終わり、その後に眼圧が上がって緑内障の治療をしなければならないとか、もともと角膜が弱い方は術後に角膜が白く濁ってしまう水疱性角膜症という状態になり角膜移植が必要になったり、網膜剥離の手術は再発したときには重症化しやすいなど。医療機関はそれぞれ得意の専門分野があり、術後に異なる病気が生じた場合、その病気を専門とする別の医療機関に紹介する必要があるのですが、当院では、一貫して複数の種類の手術に対応可能なので、適切な時期に適切な治療を提供することができ、患者さんにも安心して手術に臨んでもらえると思います。

先進の機器と丁寧な説明で安全で安心な手術をめざす

先進の機器を導入されているそうですね。

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3次元映像システムを導入しました。目は小さな臓器なので、細かいところまでしっかり確認しながら行うことが重要で、解像度の高い立体的な映像により非常に精密な手術ができます。また、目の中は暗いため通常は強い光を当てて手術をしますが、このシステムがあれば弱い光でも鮮明な画像が得られ、目への負担も軽減できます。一般的には、55インチ型の大きなモニターをキャスターつきの台に装着して使いますが、当院では天井からつっています。手術中に床置きモニターを動かすのは、患者さんのベッドや医師の立ち位置によって難しいのですが、天井につることで、片手で動かすことができとても使いやすいです。それから、当院では手術の機械を2台用意しました。万が一機械に不具合が起きた時に、手術中の患者さんを待たせないだけでなく、合併症が起こるリスクを高めないために徹底した体制を整えています。

目の手術というと少し怖い気がします。

自分の病気について、患者さん自身がきちんと理解されていることが大事です。自分がなぜこの治療を受けているのかわからないということがないように、できるだけ丁寧に細かく説明するように心がけています。わかりやすい説明の1つとして、診察室の患者さんの目線の位置に、少し大きめのモニターを設置しています。そのモニターに目の様子や検査の結果などを写し、それを見ながら説明を聞いてもらうようにすることで、患者さんの理解を深めるようにしています。今後は手術時の笑気ガス麻酔の導入を予定しています。手術の時に緊張しすぎて血圧が上がることをきっかけに、目の奥で出血するような合併症が起こるリスクが高くなりやすいため、この麻酔を使うことで患者さんの不安を少しでも和らげたいと考えています。

先生はタンザニアでの海外ボランティアに参加されたとお聞きしました。

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もともと海外ボランティアに関心がありましたが、日々の診療が忙しくなかなか機会が持てませんでした。長くその活動をされている先生と運良くお知り合いになれ、2018年、2019年に活動に参加させていただきました。タンザニアというのはとても眼科医が少ない国で、人口は6000万弱ですが、眼科医は50人に満たないくらいなんです。そのため、眼科医療が普及しておらず、失明する方も多いのが現状です。僕たちは、現地の眼科医師や学生に講義を行ったり、白内障手術の技術指導をしたりしましたが、皆さんとても熱心で、僕にとっても充実した日々でした。ただ、現地の方々に白内障手術を学びたいという強い思いはあっても、手術機械をそろえたり物品を海外から購入することに対してハードルが高く、難しい問題が山積していてジレンマも感じましたね。

適切な時期に適切な治療を行える医療ネットワークを

眼科医をめざされたきっかけはありますか?

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父が矯正専門の歯科医師なので医療の世界が身近だったというのはありますね。歯学部ではなく医学部を選んだのは、卒業後の選択肢が多いほうが良いと思ったことが一因です。学生の時は眼科にはあまり関心がなく、手技に興味があったことから、直接治療ができる整形外科が良いかなと考えていました。大学卒業後、中京病院に研修医として勤務したのですが、ここは眼科の手術に力を入れている病院だったんです。豚の目で手術の練習などをするうちに、眼科の面白さに気づいたというか、今まで持っていたイメージと変わりましたね。今では眼科を選んで良かったと思っています。

眼科の魅力を教えてください。

目というと小さな臓器ですが、実は皆さんが考えている以上にさまざまな病気があります。一般的によく知られている白内障や緑内障だけでなく、網膜の病気、角膜の病気はたくさんあり、その手術をそれぞれ極めるというのは、長い時間がかかり、とても大変なことなんです。そういう点で眼科というのは、とても奥が深くやることは尽きないですね。実際、症例数をこなしていく中で、自分が何より手術が好きだということもわかり、「これは天職だった」と思うようになりました。眼科は専門性が高く、診断から治療まで全部自分でできるというところにも魅力を感じますね。

開業されて間もないですが、今後の展望をお聞かせください。

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目の病気で手術が必要な患者さんの力になりたいと思っています。現在も、多くの患者さんをご紹介いただいておりますが、今後はクリニックや基幹病院とより強く連携を図ることで、患者さんが適切な時期に適切な手術や治療が受けられるようにしていくことが大切だと考えています。クリニック名に「手術」と入っているので手術以外の患者さんは診ないのではないかと思われがちですが、近隣の方々も目のことで心配なことがあれば相談していただければと思います。それから、現在も「手術の見学をしたい」と若手の先生方から頼まれることも多いのですが、眼科医師同士でのディスカッションの機会を設けるなど、若手医師の指導にも力を入れていければと思っています。

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