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今村 拓 院長の独自取材記事

ももの木眼科

(京都市伏見区/六地蔵駅)

最終更新日:2023/04/03

今村拓院長 ももの木眼科 main

京阪宇治線・JR奈良線・京都市営地下鉄東西線の六地蔵駅からいずれも徒歩10分以内、「ももの木眼科」は地域住民が憩うショッピングモールにある。同院は2021年に「いまむら眼科」として今村拓院長が開業したクリニックで、増え続ける患者に一層真摯に向き合っていこうと、2022年9月に増床・改称。さらに、今村院長が全幅の信頼を寄せるという岩崎圭亮先生を新たに副院長に迎えて新体制で再スタートした。地域住民の目の健康に寄与するため、一般的な眼科疾患から近視矯正、白内障・緑内障の治療、日帰り手術まで幅広くカバーする今村院長に、診療で心がけていることや得意な診療などについて語ってもらった。

(取材日2022年7月5日)

患者が通いやすいクリニックをめざす

まず、先生が医師になった理由を教えてください。

今村拓院長 ももの木眼科1

人の役に立つ仕事、人から感謝される仕事がしたいと思ったからです。実は最初は大学で経営学を学び、就職先も決まっていましたが、自分が本当にやりたい仕事とは違うと感じ滋賀大学医学部へ再入学しました。医師の仕事なら、どんな診療科を選んでも、どの道へ行っても人の役に立つことができるだろうと考えました。眼科を選んだ理由は、臨床研修医としてさまざまな科で働く中で、独立してクリニックを開業した後も手術などの高度な治療を行い、患者さんに貢献していけるところに魅力を感じたからです。私自身は幼い時から医師をめざしていたとか、医師の家系出身などではないため、患者さんと感覚が近くて、親しみやすい医師なのではないかと思っています。

卒業後は母校の付属病院に勤務されたそうですね。

はい。大学病院では幅広い症例を診療しながら、白内障と緑内障を専門に研鑽を積みました。白内障は手術が可能な疾患のため、緑内障は完治しない病気ですから、進行を遅らせることが治療の目的です。緑内障は適切な治療をしても、徐々に悪くなるケースが多く専攻する人が少ないですが、きちんと説明すれば患者さんの不安を和らげられると身をもって感じ、学ぶようになりました。緑内障の患者さんは、この先失明するのではと不安を抱えておられます。それなのに十分な説明がないまま点眼しているケースが少なくありません。ですから、私はその方に合わせて現状をきちんと説明することを心がけています。軽度の方には「しっかり管理を続けていれば失明する可能性は低いですよ」とお伝えしますし、重度の方には視機能の維持に向けた治療の選択肢を提案し、相談の上で治療方針を決めます。まずは漠然とした不安の解消に努めることが治療の第一歩ではないでしょうか。

なぜこの場所で開業を決められたのですか。

今村拓院長 ももの木眼科2

一番の理由は通いやすさです。高齢の患者さんの場合、駐車場がなかったり、バリアフリーでなかったりするとやはり通いにくいでしょう。ここはショッピングモールの駐車場が利用できますし、付き添いのご家族もお買い物をしながら待てます。当院では呼び出しシステムを導入しており、待ち時間には外出も可能です。順番が近づいたらSNSや電話でお知らせしますので、お昼時などは皆さんモール内のお店にお食事に行かれて戻って来られることも。また、平日に時間が取れない方も通いやすいよう、土曜・日曜・祝日も診療しています。

わかりやすい説明で不安解消に努める

クリニックの造りでこだわった部分を教えてください。

今村拓院長 ももの木眼科3

クリニックに手術室があることですね。かかりつけのクリニックで手術ができないと、手術をためらう患者さんが非常に多い傾向にあるからです。以前にほかのクリニックで診療した際、緑内障が悪化した患者さんに大学病院での手術を勧めました。ところが、遠くの大学病院に行くことが大きなハードルになり、手術を受けられなくて。一方、「通い慣れたところで手術ができるなら」と、すんなりと手術を受ける方も多いんです。手術が必要なのに受けてもらえない、という事態は避けたいので、手術室は必須だと考えました。それからリニューアルでは、1階に新たな診療スペースを造りました。白内障手術や眼瞼下垂などのまぶた手術を中心に行う場所で、手術室や検査室、個室のリカバリールームを設け、無料のドリンクやくつろげるソファーなども置いています。少しでもリラックスして手術や治療に臨んでいただければと思い、快適な空間づくりにこだわりました。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

患者さんの知りたいことをわかりやすい言葉で説明することです。当院ではモニターで画像を見ていただきながら、丁寧に説明することを心がけています。また、病気の経過や手術に対する不安に寄り添うことも大事にしていますね。こうした考え方はスタッフにも共有し、皆が「ホスピタリティーを大切に」という方針に共感して業務にあたってくれています。優しく気遣いができる人ばかりで、ありがたいことに「とても雰囲気の良いクリニックですね」とお褒めのお言葉をいただくことが多いです。また、当院では受付スタッフを多めに配置し、患者さんがわからないことや心配事があったときに気軽に尋ねられるようにしています。聞きやすい環境づくりも、不安の解消に役立つと考えるからです。そして、眼科は看護師不在のクリニックもありますが、当院では看護師、さらに子どもの弱視や斜視診療で活躍する国家資格を持つ視能訓練士も複数人在籍しています。

白内障の治療に力を入れておられますね。

今村拓院長 ももの木眼科4

白内障は専門にしてきた分野ですから、大学病院での手術経験を生かして当院でも日帰り手術に対応しています。白内障は手術で改善が見込める病気ですから、手術への緊張や怖さで受けないという選択にならないように、できる限り手術を受けるハードルを下げられるように気を配りたいですね。例えば先ほどもお話しした、1階の診療室の空間づくりもその一環。またショッピングモール内にある眼科なので、大規模病院を受診するほどの緊張を感じることも少ないのではと思います。患者さんがリラックスできる環境を整えることはもちろんのこと、より質の高い医療の提供もめざしており、リニューアルを機に先進の医療機器も導入しました。白内障のレンズ度数を高精度に計算できる機器や、白内障の手術中に乱視矯正のレンズを精密に合わせる術中ガイドシステム、広角眼底カメラ、先進の手術システムなどを、大規模病院レベルでそろえています。

緑内障の治療ではどのようなことをされるのですか。

緑内障治療の主な目的は、病気の進行を抑えることです。一般的には目薬を使いますが、毎日の点眼は面倒なものですし、副作用で継続できないケースも。このように点眼自体が患者さんの負担になっている場合や、目薬で進行を抑えることが難しくなった場合には、点眼しなくて済むようになることが見込めるレーザー治療をお勧めしています。重症の緑内障の場合は難しいのですが、軽症であればレーザーによる治療が適用できます。また、当院では、眼圧を下げる目的で行うなどリスクが少ないと判断した緑内障の手術は白内障の手術と同時に行うこともあります。

目標は地域の人から信頼されるクリニック

子どもの近視にも注目されているそうですね。

今村拓院長 ももの木眼科5

子どもの近視の場合、心配なのは視力が悪くなることだけでなく、将来への影響です。実は近視になると、眼球が前後に長くなります。目の長さが長くなってしまうと、将来的に網膜剥離に代表される重い病気になるリスクがかなり高くなると言われています。近年は子どものうちからゲームやスマホに触れる機会が多く、近視が増えていますので、備える必要性を感じています。

子どもの近視に対して、力を入れている治療は何ですか。

「オルソケラトロジー」と呼ばれる特殊なコンタクトレンズを取り入れています。睡眠中に専用のコンタクトレンズをはめることで眼球の形を整え、日中の視力の改善を図る方法です。基本的に起きている間は裸眼で過ごすことができ、コンタクトレンズの装着をやめると元の状態にゆっくりと戻っていきます。また、オルソケラトロジーは近視の進行抑制にも役立てられるのではないかと、近年研究が進められています。

最後に、今後の展望を教えてください。

今村拓院長 ももの木眼科6

引き続き少し目が痛む方から、手術を必要とされる方まで幅広くカバーし、地域の患者さんに「ももの木眼科があって良かった」「ここで診てもらえば大丈夫」と思っていただけるクリニックでいられたらうれしいです。「常に患者さんの立場で考える診療」を心がけ、利便性、治療の質の両面でさらに満足度を高めていく所存ですので、目の健康に関することであれば、遠慮なくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/16万5000円~

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