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苦痛の少ない胃・大腸内視鏡検査は
鎮静剤や医師との信頼関係から

やながわ内科クリニック

(大阪市城東区/野江駅)

最終更新日:2021/09/10

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  • 保険診療

胃・大腸の内視鏡検査に力を入れている「やながわ内科クリニック」。大学病院で内視鏡診療に従事してきた柳川雅人院長は、進行がんの患者が「もっと早くに検査を受けておけば」と後悔する姿を幾度も見ており、開業した今、より多くの人に、クリニックという受診しやすい環境で日常的に検査を受けてもらいたいと話す。また、内視鏡検査を数年ごとに受けることはがんの早期発見につながるため、次回もためらわず検査を受けに来てもらえるよう、苦痛や負担感の少ない検査を大事にしている。そこで柳川院長に、同クリニックで受けられる胃・大腸内視鏡検査の流れやあらかじめ知っておきたいポイント、検査を受けるべきタイミングについて、詳しく説明してもらった。(取材日2021年6月6日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q内視鏡検査はどのようなタイミングで受ければよいでしょうか。
A

消化管内視鏡検査の重要な目的は、胃がんや大腸がんをなるべく早期に見つけることです。がんの発症が増えるのは40歳以降でその後年齢とともに増加するため40歳を超えて一度も検査を受けたことがなければ内視鏡検査を受けることをお勧めします。特に胃がんの家族歴がある方、親がピロリ菌に感染している方、あるいは感染の有無がわからない方は、内視鏡検査で現在の胃の状態を確認しておくことが大事です。また、がんの初期段階では自覚症状はほぼないのですが、胃痛や胸やけ、排便時の出血といった症状があれば、内視鏡検査で本当の原因とともにがんの有無も調べて、不安を解消することをお勧めしています。

Q内視鏡検査は、怖い・つらそうというイメージがあるのですが。
A

胃内視鏡では、カメラが喉を通る際の「おえっ」という嘔吐反射が起こりがちです。当院では喉の麻酔や鎮静剤、あるいは鼻から通す内視鏡を使うことで、なるべく苦痛を感じさせないように挿入を行っています。また、嘔吐反射は緊張が強いと出やすいので、検査までに患者さんと僕との関係を深め、「この先生なら大丈夫そう」と安心してもらえることも大事だと思っています。大腸内視鏡では、カメラを動かす際に腸が伸びると痛みや違和感が生じやすいです。苦痛が少ない動かし方を工夫していますが、多くの患者さんは眠ったような状態で検査を受けたいと鎮静剤を希望されます。無理をせず鎮静剤を上手に使って、楽に検査を受けてほしいですね。

Qなぜ、検査は定期的に受けたほうがよいのですか?
A

胃であれば慢性的な炎症の状態を確認し、疑わしい部分を経過観察できます。また放置するとがんになりやすい大腸ポリープは、小さければ検査中に切除できます。さらに胃や大腸のがんは、ステージ1であれば、内視鏡を用いた切除だけで治療できる場合が多いんです。だから、内視鏡検査を原則2~3年ごとに繰り返し受けて、がんが新たにできていないか調べ、もしがんが見つかっても初期の段階で治療してしまいたいのです。開腹手術やがん化学療法、放射線照射といった大がかりな治療とは異なり、内視鏡切除であれば体や日常生活へのダメージが少なく、それまでと同じ生活に戻りやすいのも大きなメリットです。

検診・治療START!ステップで紹介します

1事前の問診と検査日の予約

年齢や家族歴から検査を考えていたり、気になる症状や便潜血など健診結果の異常があれば、受診して診察を受け、内視鏡検査の必要性について医師と相談する。医師から検査を勧められても、いったん持ち帰り家族などと相談することも可能だ。検査を受けることになれば検査日を決めて予約を取り、感染症の有無を調べるための採血や、同意書への記入を行う。検査の詳細や生活上の注意について、医師や看護師から説明を受ける。

2検査前日の食事や注意事項

胃内視鏡では前日の午後8時までに食事を終え、以降は水分摂取のみとする。大腸内視鏡では前日の朝から野菜や、海藻・キノコなどを避け、消化の良いおかゆやうどんなどを食べ、午後8時までに食事を終える。また、便秘がちな人には下剤が処方されるので、前もって排泄を促しておく。「いつもどおり食事を食べてしまった」という問い合わせが非常に多いそうなので注意しよう。前日の飲酒は控え、薬の服用は医師の指示に従う。

3当日の前処置

胃内視鏡では、検査2時間前まで水とお茶のみ飲むことができる。受診後、まず胃内の泡を取り除く消泡剤を服用し、喉や鼻の表面麻酔を行う。大腸内視鏡では、自宅か院内で液体の下剤を1.5~2リットル服用し、排泄物が透明になるようにする。その後、院内では検査着に着替え、肛門に麻酔や潤滑剤を塗布する。どちらの検査でも、鎮静剤を使用する場合にはあらかじめ点滴ルートを確保し、検査開始直前に投与が始まる。

4内視鏡検査

胃内視鏡は左側を下にして横になり(左仰臥位)、口か鼻から内視鏡を入れ、食道、胃、十二指腸を観察。異常があれば組織の一部を採取する。検査時間は前処置を含め20~30分。大腸内視鏡も左仰臥位を取るが、途中で姿勢を変えることも。肛門から盲腸や回腸末端部まで内視鏡を入れて観察し小さなポリープがあれば切除。検査自体は30~40分だが、ポリープ切除や鎮静剤使用の場合は多少長くなる。

5リカバリーと検査結果の確認

鎮静剤を使用した場合は30~60分ほど院内で休憩し、その日は自動車や自転車を使わず帰宅する。組織やポリープを切除した場合には飲酒を避け、出血などがあれば医師に相談する。後日あらためて受診し、検査結果について医師から詳しい説明を受ける。より詳しい検査や治療が必要であれば、希望する近隣の病院へ紹介してもらうことになるが、問題がなかった場合でも、次回の検査時期を医師に確認しておくとよいだろう。 

ドクターからのメッセージ

柳川 雅人院長

胃・大腸の内視鏡検査の最大の目的は、がんをできるだけ早期に発見することです。だからこそ、検査が必要な人にはできるだけ回数を多く、繰り返し受け続けてほしい。そのためにも、苦痛やつらさの少ない内視鏡検査を心がけています。また、家の近くにあるかかりつけのクリニックで、気軽に受けられることも必要かもしれません。内視鏡検査は負担が大きいようにも思えますが、1回経験されると次回からは抵抗なく受ける方が意外に多いと思いますよ。初期の消化器がんでは自覚症状がほぼありません。誰もががんになり得る時代ですから、消化管内視鏡検査で先回りしてがんを見つける重要性を地域の皆さんにぜひ知ってほしいと思います。

20210617 dr
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