小田木 勲 院長の独自取材記事
新宿高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科クリニック
(新宿区/高田馬場駅)
最終更新日:2024/10/04
高田馬場で生まれ育った「新宿高田馬場駅前おだぎ内視鏡・消化器内科クリニック」の小田木勲院長。消化器内科・内視鏡科の高い専門性を生かし、痛みに配慮した内視鏡検査の普及により「胃と大腸のがん死をゼロにしたい」との思いで地元での開業を決意したという。苦痛が少なく快適に検査を受けてもらうための工夫が隅々にまで施される。またロンドンの在英邦人向けクリニックでの診療や、地域に密着した訪問診療も経験した小田木院長は、幅広い診療に対応するゼネラリストでもある。「胃腸や肛門のことはもちろん、内科全般に対応しますので、かかりつけ医として何でも相談していただきたい」。爽やかな笑顔と親しみやすい語り口も印象的だ。そんな小田木院長に、開業の思いや診療の特徴、めざすところを語ってもらった。
(取材日2021年3月22日)
胃と大腸の内視鏡検査を中心に、幅広く対応したい
まず、こちらのクリニックについて教えてください。
胃と大腸の内視鏡検査・治療、消化器の病気の診療に力を入れる内科クリニックです。胃や腸などおなかのことは何でもご相談いただきたいと考えています。便秘や痔など肛門まわりのトラブルもしっかり対応いたします。また忙しい方や、平日の昼間通院しにくい方にもお越しいただけるように、平日は夜8時まで、土日も診療を行っています。おなかのことだけでなく、風邪や生活習慣病、各種予防接種など、内科全般の症状や悩みもお気軽にご相談いただきたいですね。
先生は高田馬場が地元とのことですね。プロフィールを教えてください。
私は、高田馬場で生まれ育ちました。地元の公立小学校、中高も自転車通学できる距離の学校に通っていたので、物心ついてから少年時代、青年時代と新宿区高田馬場が生活の中心でした。医師をめざすようになったのは高校生の頃だったと思います。弁護士である父の後ろ姿を幼い頃から見てきて将来は父のように人に感謝される職業に就きたいと。一生涯やりがいを持って没頭できる仕事って何だろうと考えているうちに、いつの間にか医師を志すようになっていました。親戚に医師がいてその働きぶりに憧れていたのも影響していますね。そして東京慈恵会医科大学へ入学。慈恵医大には日本でも長い歴史を持つ消化器内視鏡専門の診療科があり、とても興味を惹かれました。自分の目で直接見て診断・治療ができる内視鏡の専門性を身につけられることに魅力を感じたので、内視鏡科に入局し、以降内視鏡科・消化器内科に所属して大学病院や関連病院で研鑽を積みました。
では、こちらで開業されたきっかけは?
2012年から3年間は、大学からの派遣で「ロンドン日本クラブ診療所」という英国在住の日本人の方を対象にしたクリニックで所長を務め、内科全般はもちろん、皮膚科、耳鼻科なども含めてゼネラルな診療を経験しました。その中で開業医としての役割というか、やりがいを感じるようになり、将来的には地域に根差した医療に取り組みたいと考えるようになったのです。そして、開業するならやはり生まれ育った高田馬場で地域貢献したいと考えました。私の専門性を生かして内視鏡検査・治療を十分に行えるだけのスペースがあること、鎮静剤を使用した内視鏡検査後は車の運転などができないため公共交通機関を利用していただくことになりますので駅前のアクセスの良い場所であること、など条件を満たす物件としてやっと巡り合えたのがこの場所です。内視鏡検査に力を入れつつ、消化器内科を中心に、内科全般の診療を行いたいと考えています。
苦痛や痛みの少ない内視鏡検査のため、環境を整備
開業にあたり、こだわったところはどのような点ですか。
まず、内視鏡検査のハードルを低くし、できるだけ多くの方に快適に検査を受けていただきたい思いがあるので、受けやすい環境づくりには力を入れました。検査室は2室、トイレは6ヵ所、院内での下剤服用や検査後に休息できる個室も用意しました。専用トイレつきの個室もあります。大腸の内視鏡検査は鎮静剤を使い、眠ったような状態で完結します。胃の内視鏡検査は、経鼻内視鏡と経口内視鏡からお選びいただけます。経鼻は鎮静剤を使わなくても済むので、検査後すぐに仕事へ戻りたい方などにお勧めです。経口の場合、特に咽頭反射の強い方には、鎮静剤を使用して検査を受けていただくことをお勧めしています。ご希望があれば、胃と大腸を同日に検査することにも対応しています。その他、呼気によるピロリ菌検査(尿素呼気試験)機器も整備していますので、迅速に検査結果がわかり、すぐに除菌治療に入ることも可能な体制が整っています。
先生の診療方針について聞かせてください。
患者さんは、必ず困り事があって来院されるわけですから、何でお困りなのかを把握して、すべてを解決することはできなくても、少しでも取り除きたい、悩みや負担を軽くして差し上げたいと考えています。そして、どのような医療を提供すれば満足していただけるのかを常に考えています。また、患者さんの訴えをできる限り十分に聞くことを心がけています。次回もまた受診したいな、と思っていただけるようなクリニックをめざしています。
印象的な患者さんとのエピソードがあれば聞かせてください。
医師になってから約20年以上内視鏡検査・治療に携わり、多くの検査を経験しましたので、これは私の一番の強みだと思います。「今回の検査は今までで一番楽だった」と喜んでいただけるとやはりうれしいですね。また、この2年間は地域医療を学びたいと考えて訪問診療専門のクリニックで診療に携わっていました。がんの末期の患者さんもいらして、自分と同じ年代の方や、もっと若い方が胃がんや大腸がんで亡くなられることを経験して、早くに検査を受けて病気が見つかっていたら……ととても残念に思いました。がんで亡くなることを防ぐためにも、内視鏡検査のハードルを低くしてより多くの方に受けていただき、早期発見、早期治療を実現したいという強い思いがあります。
消化器内科の専門家として、地域医療への貢献をめざす
先生の立場から気になることがありますか。
新型コロナウイルス感染症流行のさなかで、感染を恐れ、がん検診を先延ばしにされている方も少なくないようなので、今までならば早期で見つかっていたがんが進行して見つかるのではないかと危惧しています。当院は感染症対策を徹底しますので、ぜひ検査を受けにいらしていただきたいです。また生活環境が変わり、世代を問わず、それぞれにストレスが生じていると思います。ストレスは、胃炎、胃潰瘍、便通異常、過敏性腸症候群など胃腸の症状として出やすいものですから、気になることがあれば当院をご受診ください。
これからの展望を聞かせてください。
鎮静剤を適切に使用した苦痛の少ない内視鏡検査を提供し、きつくて苦しいイメージのある検査の敷居を低くし、より多くの方に受けていただけるよう普及に努めたいです。がんなどの早期発見につなげていくことは、内視鏡の専門家としての使命だと考えています。高田馬場エリアは再開発も少しづつ始まり、学生さんなど若い人も多い活気のある街。若い人はがんにはなりにくいですが、ストレスが胃腸の症状として現れることも多いので、幅広い年代の方が、ちょっとした悩みでも気軽に受診できるクリニックをめざしています。また母校の大学病院だけでなく、近隣の病院などとの連携体制も整備していく予定です。当院の強みを生かし、近隣の開業医の先生方との病診連携もしながら、地域の皆さんの健康を守っていきたいと考えています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
胃と大腸のがんは早期に見つかれば治療しやすく、根治もめざせるがんです。近年、胃がんで亡くなる方はかなり減ってきましたが、大腸がんで亡くなる方は増加傾向に。検診で便潜血陽性になったら必ず大腸内視鏡検査を受けましょう。特に女性は「恥ずかしい」「痛そう」などの思いで大腸の検査を敬遠される方も多いと思います。当院では、女性ドクターが内視鏡検査を行う診療日も設けますし、鎮静剤を使用してできるだけ苦痛を軽減した内視鏡検査を行いますので、ぜひ受けてください。決心がつかない方には、検査室などをご見学いただき、安心して受けられるようご説明していきたいと考えていますので、お気軽にお声がけください。また胃痛や便秘、下痢、肛門のトラブルなど、ちょっとした症状でも、まずは気軽にご相談ください。当院は、土日、平日夜も診療しますから、平日仕事で受診が難しい方や平日仕事帰りにも気軽に受診いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/2万2000円~、大腸内視鏡検査/2万2000円~