赤ちゃんの頃から自然な通院習慣を
成長に寄り添う小児歯科
岡田歯科クリニック
(柏市/柏駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
本来、歯は悪くなったものを治療するのではなく、悪くならない状態を保つのが望ましい。どんなにうまく治療しても、一度治療したところには再発のリスクがあり、削ることで他の健康な歯に影響を及ぼす可能性もあるからだ。しかし、「歯が痛くなってから歯科医院に行く」という大人は少なくない。原因は、幼い頃の親や歯科医師の伝え方、幼少期から歯科医院に通う習慣がないことなどにあると「岡田歯科クリニック」の岡田康平院長。子どもの歯を生涯にわたって守るには、赤ちゃんのうちに定期的な通院を生活に組み込むことが大切だ。小児歯科の重要性や、通い始めるタイミングなどについて話を聞いた。
(取材日2021年3月31日)
目次
赤ちゃんのうちから通院習慣をつけ、口腔内の健康を自ら考えられる大人への成長をサポート
- Q子どもの患者さんも多く診ていらっしゃるのですね。
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A
この辺りは住宅街で、ファミリー層も多い地域。お父さん、お母さんが受診されるときに、お子さんも一緒に受診されることもよくありますね。乳幼児のうちから長く通い、虫歯にならないメンテナンスの習慣をつけていただきたいと思い、通院が楽しみになるようなキッズルームも設置しました。最初は「遊びに行くところ」「行くと楽しいところ」という感覚で構いませんから、買い物やお出かけのついでに立ち寄って、少しずつ慣れさせていきましょう。
- Q通い始めるタイミングはいつが良いのでしょう。
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A
当院では、赤ちゃんが生まれて生活が落ち着いたらすぐどうぞ、とご案内しています。歯が生えないうちは、歯科医院に慣れてもらうことが最大の目標。何度も通院することで場所や雰囲気がわかっていれば、実際にメンテナンスをする時期になってからもスムーズです。幼少期の虫歯を防ぐと、その後の虫歯リスクを大幅に低減できるといわれていますから、ぜひ小さいうちから受診の習慣をつけてください。
- Qお子さんの治療で心がけていることはありますか。
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A
当院の自慢は、プロ意識の高い歯科衛生士による二人三脚のメンテナンス。歯科医院を好きになってもらえるよう、常に笑顔で接することを心がけています。その上で、生涯自分の歯で噛み続けることの大切さを知ってもらい、患者さん自身のお口の中に対する価値観を向上させることに注力。小児歯科は親御さんの意識改革も重要ですから、歯科医師や歯科衛生士が示した選択肢をどう判断するか、自信を持って意思決定できるように導いていきます。共働きなどで忙しく、仕上げ磨きがおざなりになりがちな場合は、お子さんへの寄り添い方を一緒に考えてあげることも。対話を含めてメンテナンスと考え、しっかり時間を取ってお話をしています。
- Q具体的にはどのようなことをするのですか。
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A
成長段階によって異なりますが、歯が生えていないうちは親御さんのご相談に乗ったり、かつては「治すべき」と言われていた癖に対する新しい考え方をお伝えしたりします。昔と違って、今は子どものうちは歯ぎしりをやめさせる必要はないし、おしゃぶりも問題ないともいわれているんですよ。親御さんには積極的に新しい知識を取り入れていただき、子どもに害のない癖は柔軟に受け入れてあげてほしいですね。子どもに歯磨きの習慣をつけさせるコツや、仕上げ磨きの方法なども、成長に応じてご説明しています。歯磨きは、歯ブラシに興味を持たせ、お口に入れるのを楽しむところから少しずつ進んでいくと、自主的に取り組むようになりますよ。
- Q小児のうちから歯科に通うメリットを改めて教えてください。
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A
歯科医院を怖がらず、むしろプラスのイメージを持ってくれるようになりやすいのが最大のメリットです。継続的な通院を通して口腔内の健康が全身の健康につながることを理解できれば、歯科医師や歯科衛生士の判断に委ねるのではなく、自分の健康にとって何が最善かを自ら考えられるようになるでしょう。こうした意識は、お子さんの口腔内環境を良い状態で維持するために欠かせないものです。ベビーカーのままでの受診も可能ですから、ハードルを感じることなく虫歯予防の第一歩を踏み出していただけたらと思います。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。