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岡田 康平 院長の独自取材記事

岡田歯科クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2023/09/07

岡田康平院長 岡田歯科クリニック main

生まれ育った街・柏に、歯科医療で恩返しをしたい――「岡田歯科クリニック」の診療は、岡田康平院長のそんな強い想いから始まった。同院では岡田院長をはじめ、それぞれ専門性を持った9人の歯科医師が診療にあたり、子どもにも大人にも、保険診療にも自由診療にも、分け隔てなく力を尽くしている。院内には、治療の選択肢を増やしたいと、あらゆる新鋭機器を配備。「あの機器があれば治療できたのでは?」という言い訳を排除した診療をとことんまで追求してきた。今回は、歯科医療に真摯に向き合う岡田院長から、自身の診療哲学や患者への想い、日本の歯科医療のあるべき姿に至るまで詳しく話を聞くことができた。

(取材日2021年3月31日/情報更新日2023年6月27日)

患者に、自分たちの診療に「言い訳」をしない

院長の専門分野と、診療体制について聞かせてください。

岡田康平院長 岡田歯科クリニック1

私は歯の神経を守るために行う歯髄温存治療、歯を長持ちさせるために神経を抜く根管治療を専門としています。この2つは関連が深く、セットでできることが重要なんです。また、噛み合わせの不具合や顎関節症の治療にも力を入れてきました。当院では、私と男性歯科医師2人、女性歯科医師の計4人が常勤で、一般的な歯科治療に一通り対応するほか、小児歯科や歯科口腔外科、歯科麻酔、インプラント治療、歯列矯正に関して専門の先生を6人招いています。どの先生も、自ら「ここで研鑽を積みたい」と直接連絡をして来てくれた意識の高い歯科医師ばかりですので、とても頼りにしていますよ。皆プライドを持って診療にあたっているので、意見をぶつけ合うことも日常茶飯事ですが、その分、適切な治療として患者さんに還元できているはずです。その他、プロ意識を持つ5人の歯科衛生士を含めた自慢のスタッフたちが、患者さんの健康に真摯に向き合ってくれています。

院内設備にもこだわられているそうですね。

ええ。各室に設置している機器は、すべて新鋭のものをそろえました。各種レーザー機器や歯科用CTなどの検査機器、笑気麻酔設備なども品質にこだわっています。また、院内の衛生管理を徹底するため、欧州基準でクラスBと呼ばれる高レベルな滅菌器や、口腔外バキュームも導入しました。そして、マイクロスコープについては当院のユニット6台すべてに導入する予定です。これだけの数がそろう歯科医院は、千葉県内でも少ないのではないでしょうか。当院では、すべての常勤歯科医師がマイクロスコープの扱いに精通していますし、歯髄温存治療や根管治療だけでなく、虫歯治療や歯周病治療などすべての治療に対し、必要に応じてマイクロスコープが使用できる環境を整えています。「この設備はないの?」と聞かれたときに、「ありません」と答えずに済むくらいの環境が理想なんです。

ここまで院内環境にこだわるのは、なぜですか?

岡田康平院長 岡田歯科クリニック2

どんなときも、言い訳をするのが嫌いなんです。例えば、マイクロスコープがあるユニットと、ないユニットがあったとしますよね。すると「あの機器があれば、もっとうまくできた」という言い訳がどうしても生まれてしまいます。私は、そうした要素を徹底的に排除したかったんです。そして、今受診される方にも、数年後に受診される方にも、同じように質の高い医療を平等に提供していきたい、と。こうしたことは、もしかしたら患者さんにはわからない部分なのかもしれません。ですが、だからこそ私たち歯科医師がこだわらなければいけないのだと思います。当院が掲げている治療で、私ができないと判断するものはどこへ行ってもできない。自信を持ってそう言える環境で診療することが、歯科医師としての責任だと考えています。

100人いれば、100通りの治療計画があると信じる

これだけの環境があれば、患者さんも安心ですね。

岡田康平院長 岡田歯科クリニック3

そうですね。ただ設備を整えるだけであれば、きっと当院でなくてもできると思うんです。大切なのは、その設備をどう使いこなすか。設備があっても、それを使うかどうかは歯科医師次第ですからね。当院では、患者さんの選択肢、治療の選択肢を増やすために設備を充実させてきました。だからこそ、これらを使いこなせる腕の立つ歯科医師を集めたんです。ちなみにですが、非常勤の歯科医師たちはそれぞれ違う大学病院で診療経験を積んできたので、ある意味、さまざまな大学病院の知識がここに集結していると考えています。クリニックで対応が難しい症例は大学病院へ紹介するのが一般的ですが、逆に大学病院からご紹介を受けても対応できる自信はあります。

難しい症例にはどのようにアプローチされていますか?

正直な話、難しい症例がほとんどなんです。一般的には「神経を抜くしかない」と言われるような状態の方が多く、歯科用CTやマイクロスコープなしには治療は困難です。当院で使用する根管治療専用のCTは画像の質が良く、肉眼では目の届かない部分を助けてくれます。日本の根管治療の多くは保険診療で行われますが、より精密な根管治療を行うには良い機器、良い材料、そして歯科医師の腕の3つが必要ではないでしょうか。もちろん、あと1~2年もてばいいと患者さんがおっしゃる場合はご意思を尊重しますが、基本的にはより確実な治療をめざして、うまく機器を使いながら「見えない」をなくしていきます。

院長の診療におけるモットーをお聞かせください。

岡田康平院長 岡田歯科クリニック4

100人患者さんがいれば、100通りの正解があると考え治療にあたることです。たとえ診断名が同じでも、患者さんの背景は人それぞれ。めざすべきゴールが同じとは限りません。患者さんが治療に何を求めるのか、何をもって治療が成功したと考えるのかなどを追求して、科学的根拠のある治療に基づいた計画を立てています。もう一つは、事実を100%、包み隠さず伝えること。人間ドックと同じように、歯科検診も結果を明らかにしなければ改善点が伝わりません。何が良いのか、良くないのか。患者さんにご満足いただけるまで説明するのが私たちの義務だと思っています。

医科歯科連携に注力し、患者の悩みに幅広く対応

ところで、院長はなぜ歯科医師の道を選ばれたのですか?

岡田康平院長 岡田歯科クリニック5

実は、幼い頃は歯科医院が苦手だったんです。身内に医療関係者もいませんでしたし、中学時代までの夢は美容師でした。歯科医師を志したのは、家族が病気になり、入れ歯に苦労する姿を見たのがきっかけです。せめて食事だけでも楽しんでほしいのに、口を開ければ入れ歯が落ちて思うように食べられない……。そんな家族を前に「費用と時間をかけて作っているのになぜなんだ」と、とてももどかしい思いをしたのを今も覚えています。その後、家族の入れ歯を直すのは残念ながら間に合いませんでしたが、お口周りの悩みを抱える人を一人でも多くサポートしたいという想いが芽生えたんです。今では、とてもやりがいをもって取り組んでいます。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

私は歯科医師ではありますが、医科歯科問わず「患者さんのすべてを治す」を理想にしています。そこで、当院では一般内科や耳鼻咽喉科、整形外科など10ヵ所以上の医科医療機関と提携を結びました。というのも、「歯が痛いときは歯科を受診」が正しいとは限らないケースもあるからなんです。例えば、歯の痛みで受診をしたところ「実は副鼻腔炎だった」「顎の筋肉疲労だった」といったケースはよくあります。中には、歯の痛みの原因が心臓にあったというケースも。そうした場合であっても、私たちが診断にこだわり、可能な限り原因を絞り込んでから適切な診療科へ橋渡しをしていきたいと考えています。こうした体制を敷く歯科医院はまだ少ないかもしれませんね。ただ、「歯科なので医科の領域はわかりません」では、真に患者さんのお悩みにお応えすることはできないと思うんです。

患者第一の診療を貫かれているのですね。

岡田康平院長 岡田歯科クリニック6

そうですね。ただ、こうした体制がとれるのは、提携をしてくださる各医療機関、そして私が心から信頼する先生方のおかげなんです。世間では、医科歯科連携が大切といわれますが、まだそれぞれが独立して診療をしているのが実情です。歯も、その他の部位も、結局は同じ「体」なんだ。そう気づいてくださる人が、一人でも増えてくれたらうれしいですね。そうすれば、いずれ患者さんに適切な医療として還元されていくはずです。そのためにも、当院は「言い訳をしない治療」というコンセプトを変えるつもりはありません。いつ、どんな状態でいらした方にも適切な治療を提供できるよう、引き続き医療の質向上に努めてまいります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療/10万円~、インプラント治療/33万円~、歯列矯正/70万円~、歯髄温存療法/6万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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