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不調の原因は、顎かも
歯ぎしりの原因にアプローチする顎関節治療

岡田歯科クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2021/10/12

岡田歯科クリニック 不調の原因は、顎かも 歯ぎしりの原因にアプローチする顎関節治療 岡田歯科クリニック 不調の原因は、顎かも 歯ぎしりの原因にアプローチする顎関節治療
  • 保険診療

顎の違和感や疲労感、痛みといった不快な症状で日常生活に影響を及ぼす顎関節症。治療は主に歯科・口腔外科で行われるが、全身の不調にも関連していることもあるため、受診する診療科に悩んで状態の改善まで時間がかかることが多い。全身の不調と合わせて顎に何らかの症状がある場合は、顎関節症治療に対応している歯科に相談することが大切だという。顎関節症治療のエキスパートである「岡田歯科クリニック」の岡田康平院長に、顎関節症のメカニズムや受診のきっかけとなる症状、治療法について聞いた。

(取材日2021年3月31日)

頭痛や肩凝りなど不定愁訴を引き起こすこともある顎関節症。早期発見による生活習慣の改善が治療のポイント

Q顎関節症とは、どのような症状なのですか。
A
岡田歯科クリニック 顎関節症治療をしている歯科医院への受診を勧めている

▲顎関節症治療をしている歯科医院への受診を勧めている

「口を開いたり、噛んだりすると耳周りの関節が痛い」「大きく口を開けたとき、ガクンと音がする」「以前に比べて口が開きにくい」といった症状をきっかけに受診される方が多いですね。耳鳴りや頭痛、肩凝りなどの不調も顎関節症に起因していることがあるのですが、そうした不定愁訴と顎関節症を直結させて考えられる方はほとんどいません。何科を受診すればいいのかわからず、悩んでいる間に症状が悪化した方をこれまでにも多く診てきました。不定愁訴の中に顎にまつわる症状がある場合は、一度顎関節症治療をしている歯科医院を受診してみることをお勧めします。

Q顎関節症は何が原因で起きるのでしょう。
A
岡田歯科クリニック 複数の要因によって発症することが多いという

▲複数の要因によって発症することが多いという

下顎は、耳の穴の前にある顎関節の筋肉や靭帯に支えられる形で、頭の骨からつながる上顎にぶら下がっています。顎関節は、口を開け閉めするときの軸になる部分。ここに何らかの負担がかかることにより、芯がずれてガクガクしたり、正常な動きを阻害したりします。もともとの歯並びや、歯の詰め物やかぶせ物の不良による噛み合わせの不具合、合わない入れ歯、スマホを見るときの頬づえやうつぶせ寝、食いしばりといった生活習慣など、複数の要因が絡み合って発症することが多いですね。顎関節は歯と筋肉と骨から成り立っているので、そのどれか1つにでもエラーが起きると顎関節症になる可能性が高まると考えてください。

Q顎関節症は全身にも影響があるのですね。
A
岡田歯科クリニック 気になることがあれば早めに受診することが大切

▲気になることがあれば早めに受診することが大切

先ほど少しふれたように、頭痛、肩凝り、耳の痛みや耳鳴り、肩・首の痛み、顎の痛み、手足のしびれ、腰痛などを伴うことがあります。中には、顔の形に左右差が出たり、あくびの時に顎が痛んだりする方や、複数の診療科を受診しても不調の原因がわからないことに不安を感じ、心まで不調になる方も。違和感を放置したままにしていると、何もしなくても痛みが出るほか、口が開かなくなることもありますから、何かおかしいと思ったら早めに受診するようにしましょう。

Q診断が難しいと聞きました。
A
岡田歯科クリニック 歯科医師が顎関節疾患を学ぶ機会は少ないという

▲歯科医師が顎関節疾患を学ぶ機会は少ないという

歯を含めた顔面は歯科医師が診るべき領域ですが、歯科医師が顎関節疾患を学ぶ機会は少ないのが現実です。顎関節症の診断に必要な咀嚼筋の触り方や、病態を分類する方法も、基本的には大学では習わないと思います。顎関節に異常がありながら、歯科医院で指摘されたことがない方がたくさんいらっしゃるのはそのためです。私自身も、歯ぎしりに伴う顎関節症を経験したことをきっかけに、勉強会に参加したり、整形外科の先生方などに体の仕組みを教えていただいたりしながら診断と治療を学びました。

Qどのような処置をするのですか。
A
岡田歯科クリニック ストレスを感じないやり方で、癖や習慣を改善していく

▲ストレスを感じないやり方で、癖や習慣を改善していく

患者さんがストレスを感じないやり方で、原因となる癖や習慣を改善していくことを基本に据えています。夜間は、歯ぎしりや食いしばりの負荷を分散するためのマウスピースを装着して、顎関節にかかる負担を軽減します。昼間は、認知行動療法の考えを取り入れた指導が最近の主流ですね。これは、パソコンの上部や机など目に入るところに「食いしばらない」「上下の歯を離す」といった付箋を貼って、パソコンやスマホを操作する時の頬づえ、食いしばり、噛み締めなどに対する気づきを促すもの。症状によっては保険診療が適用できることも多いので、まずはご相談ください。

ドクターからのメッセージ

岡田 康平院長

顎関節症は、お話ししたように診断できる歯科医師が少ないこと、適切な診断をするには経験が必要であることから、症状がありながら見過ごされている「顎関節症予備軍」の方が少なくありません。口が開かなくなってから病院を探すのはとてもつらいので、普段の定期検診の段階で顎関節症の可能性を指摘してくれる歯科医師に出会えるといいですね。早めに生活習慣の改善に取り組むことで、症状の悪化を防いでいただきたいと思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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