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溝口 公士 院長の独自取材記事

さくら医院

(名古屋市緑区/鳴子北駅)

最終更新日:2022/07/28

溝口公士院長 さくら医院 main

鳴子北駅から歩いて7分の場所に位置する「さくら医院」は、1階で歯科、2階で消化器内科をはじめとした一般診療と健診を行う、医科・歯科複合型のクリニックだ。同院がめざすのは、病気になってからではなく病気にならない、なったとしてもいち早く見つけて重症化を防ぐための、予防医療の提供。消化器外科をメインに、整形外科領域でも経験を積んできた溝口公士院長を筆頭に、歯科医師や非常勤医師、看護師、検査技師、リハビリテーションスタッフなどが力を合わせ、近隣の大規模病院とも連携しながら病気の早期発見と早期治療に力を尽くしている。取材では、院内のこだわりの設備や、診療に対する思いをじっくりと語ってもらった。

(取材日2020年8月17日/情報更新日2022年7月27日)

病気を防ぐ、病気をいち早く見つける医療を追求

開業の経緯についてお聞かせください。

溝口公士院長 さくら医院1

当院を運営する医療法人さくら会では、これまで県内でいくつもの歯科医院を展開してきました。当院は、歯科のみならず、内科・外科といった医科の診療も行う、法人内初のクリニックとして開業に至りました。当院がめざすのは、予防医療の提供です。歯科の領域では「虫歯や歯周病を防ぐためにクリニックにかかる」といった、予防医療の観点が一般的になりつつあります。しかし医科の領域では今でも、「医療機関は病気になってから頼る場所」との考えが強いのではないでしょうか。当法人理事長であり歯科医師の黒瀬基尋先生は、歯科診療を提供する立場から、そして医療を受ける患者の立場から、「口腔内だけなく、全身に対しても予防医療を提供できる、理想の医療の場をつくりたい」と発起し、当院の立ち上げに踏み切ったのです。私はこれにあたり、ご縁があってお声がけいただき、院長職に就任しました。

文字どおり幅広い診療に対応されていますが、どのような診療環境が整っていますか?

2階は一般診療エリアと健診エリアの動線が重ならない造りになっているのが特徴です。待合スペースに置かれた一人掛けのソファーはすべてパーティションで区切り、半個室仕様に。奥には、感染症を疑う症状のある患者さんのための、隔離スペースも設けました。受診時、「病気がうつってしまうのでは」と不安な気持ちになるような環境ではいけませんからね。また健診スペースには、最大6人が使用できる内視鏡検査用の待合室を用意。検査機器も、エックス線診断装置をはじめ、CTやマンモグラフィを備えています。一方、1階歯科フロアは、明るく開放感のある造り。歯科用CTなど各種検査機器も取りそろえました。待合室にはお子さん連れでも受診しやすいよう、キッズスペースも備えています。私をはじめ、歯科医師、2人の非常勤医師、臨床検査技師、放射線技師、事務スタッフ、リハビリテーションスタッフが力を合わせて診療にあたっています。

院長は、整形外科、消化器外科の分野で研鑽を積まれてきたそうですね。

溝口公士院長 さくら医院2

小さな頃、お医者さんにお世話になる場面といえば、ケガをしたとき。その思い出が強く残っていたからでしょうか、医師と聞いてイメージするのは、外科の先生だったんです。医師となり、最初に進んだ道が整形外科だったのも、手技を凝らして外傷の治療を行いたいと考えたからでした。整形外科領域の診療にはやりがいを感じていましたが、一方で経験を積むごとに、全身の健康状態に対してアプローチできる医師になりたいとの思いが大きくなり、一念発起して消化器外科への転身を決意しました。消化器外科で特に、内視鏡による検査・治療において、たくさん経験を積みました。当院でも培った経験を生かし、消化器疾患をはじめさまざまなお悩みに応えられる診療を展開していきたいですね。

検査に対する抵抗感を軽くするため配慮を行き届かせる

特に力を入れている検査・治療は何でしょうか?

溝口公士院長 さくら医院3

健診や一般診療を通じて、あらゆる分野の病気の早期発見と早期治療をめざす当院ですが、中でも私の専門である消化器の内視鏡検査には特に力を注いでいます。「胃カメラ」の通称でおなじみの上部消化管内視鏡は、要望に応じてお選びいただけるよう、鼻から挿入する経鼻内視鏡と、口から挿入する経口内視鏡の2種類を備えています。当院では上部消化管内視鏡検査は午前中、大腸内視鏡検査は午前中に来院いただき、午前診療後の昼休憩の時間を使って検査を進めています。

内視鏡検査に対して二の足を踏む人は少なくないかと思います。

確かに「内視鏡検査はつらいから」と、ためらう人は珍しくありません。例えば上部消化管内視鏡検査は、人によっては挿入時に強い嘔吐感を覚えますからね。大腸内視鏡検査も同様に、痛みや違和感に対して不安を覚える人が多く、加えておしりからカメラを挿入する恥ずかしやさ、前処置として服用する下剤の影響で、検査前に何度もお手洗いに足を運ばなければならないといったことも、抵抗感を与える原因となっているかと思います。そういったお気持ちは十分わかります。ですがそれ以上に、内視鏡検査でわかることはたくさんあります。検査によって早期のがんが見つかることもありますし、将来がんになり得る可能性のあるポリープを、早くに切除しておけば、がんの予防にもつながるといえます。ぜひ気軽に受けていただきたいですね。

内視鏡検査に対するハードルを下げるため、工夫されていることなどありますか?

溝口公士院長 さくら医院4

患者さんの希望に応じて、鎮静剤の使用を柔軟に判断している点は、当院ならではかと思います。投与すると眠ったような状態になり、気づいたら検査が終わっていたと感じる人も少なくないとされています。当院では血圧や血中飽和酸素濃度を記録し、必要に応じて鎮静剤の量を細かく調整しながら、検査を進めていきます。加えて特徴的なのが検査台です。検査台はストレッチャーになっていて、患者さんは横たわったままで、回復室まで移動していただけます。それと、内視鏡検査専用待合室は、理事長の体験が大きく反映されてこのような仕様になりました。理事長は以前、内視鏡検査を受けた際に、検査を待つ人たちとお手洗いの取り合いになったことがあったそうで。ただでさえ下剤で苦しい中でそんな状況を起こしたくないからと、個室ごとに専用のトイレを設けることは、絶対に譲れないと口にしていました(笑)。

病気で苦しむ人を減らすことを使命に、医療に向き合う

診療時、患者さんと接する際にどのようなことを心がけていますか?

溝口公士院長 さくら医院5

どんな場面でも、患者さんの声に耳を傾けて、患者さんの置かれた状況を十分に把握し、必要な説明はじっくり丁寧に行うことですね。例えば過去に内視鏡検査を受けてつらかったのなら、楽に検査を受けていただける方法として鎮静剤をご紹介したり、車でしか来院できないけれど検査で苦しい思いはしたくないとおっしゃられる方には、経鼻内視鏡など挿入時の違和感が少ない方法を提案したり。検査は未経験だけれど、漠然と不安がある人には、検査がどのように行われて、どんなメリットがあるのかなどを詳しくお伝えしています。そうして、患者さんの要望にできる限り応えながら、ご納得した上で検査や治療に望んでいただけるようにと意識しています。

開業から3ヵ月弱ですが、今後より強化していきたい点などございますか?

健診部門は、より利便性を高めていきたいですね。8月には月2回、女性医師による健診実施日を設け、主に婦人科検診や問診を担当してもらいました。9月以降は毎週金曜日に勤務していただく予定ですので、女性の方にも気軽に健診を受けていただけるかと思います。企業健診にも応じられるようにしていく予定です。いろいろな取り組みを講じて、誰もが抵抗感なく検査や健診を受けられる、患者さんの心のハードルを下げるために力を尽くしていく思いです。

読者へのメッセージをお願いいたします。

溝口公士院長 さくら医院6

健診や人間ドック、各種検診を受けるのは、誰もがちょっとしたハードルを感じるでしょう。しかし検査を受ければ、非常に細かな病変も見つけられる可能性があります。検査に対するハードルを下げ、気軽に、当たり前に定期的に検査を受けられる。検査で異常がないかを確認する。もしも病気が見つかったら、名古屋市立大学病院などの大学病院や地域の大規模病院と連携しながら、早期治療につなげる。そんな予防医療のスタイルを確立し、その意義を広めるのが私たちの役目と考えています。クリニック全体、法人全体で思いを一つにして、患者さんの健康的な日々を守るという責任を果たす思いで診療を行っています。何かあれば気兼ねなくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドックフルコース/3万5000円
※名古屋市に在住で、名古屋市が実施するワンコインがん検診対象者の方は、人間ドックを別料金で受診いただけます。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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