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黒瀬 基尋 理事長の独自取材記事

さくら医院

(名古屋市緑区/鳴子北駅)

最終更新日:2024/01/29

黒瀬基尋理事長 さくら医院 main

鳴子北駅から徒歩7分の場所に位置する「さくら医院」は、1階で歯科、2階で消化器内科をはじめとした一般的な医科診療と健診を行う、医科・歯科複合型のクリニックだ。予防を通して健康寿命を延ばすことに注力する医療法人「さくら会」が運営するクリニックの一つで、歯科医師である黒瀬基尋理事長は「質の高い医療を提供し、日本一必要とされる予防医療集団になることをビジョンに掲げています」と語る。消化器外科をメインに経験を積んできた溝口公士院長をはじめ、複数の専門の医師・歯科医師や看護師、検査技師、管理栄養士などが力を合わせ、病気の早期発見・早期治療に注力する同院。健診や人間ドック、がん検診など、働き盛りの人から高齢者まで広く対応している。黒瀬理事長に、診療方針やこだわりの設備などについて聞いた。

(取材日2023年12月11日)

病気の早期発見・早期治療で、患者の医療負担を減らす

法人全体で予防医療を重視されているそうですね。

黒瀬基尋理事長 さくら医院1

歯科領域では、予防のための医療が浸透していますが、医科領域では病気になった人を治すという医療が中心です。医科領域でも、予防医療が浸透して、大きな病気になる前に発見したり、病気になる兆候を見つけたりできるようにしていきたいと考えています。例えば、日常で痛みは感じていない方でも、内視鏡検査をすると大腸ポリープがあったりします。そういった段階で早期に見つけていければ、大腸がんを防ぐことが望めるので、健診の重要性を訴えていきたいですね。病気が大きくなってからでは、患者さんにとっても負担がかかりますから、合理的に考えても予防医療はこれからの社会で重要になると思います。病気を治すだけではなく食の面からのサポートもできないかと考え、当院では、予約制で管理栄養士による生活習慣指導なども行っています。

開業の経緯についてお聞かせください。

私は、歯科医師として県内でいくつかの歯科医院を展開しましたが、妹の結婚により溝口公士先生と親戚となったことで、当医療法人初の医科・歯科クリニック開業について一緒に考えるようになりました。開院前には、参考になるクリニックを見学させていただきながら、溝口先生と一緒に構想を練ったんですよ。歯科医療を提供する者として、また医療を受ける患者として、両方の立場から考えた理想のクリニックづくりです。互いの医療を尊重し、予防医療の思いも共有する溝口先生に、院長をお任せしました。ただ、溝口院長はシャイな方なので、ホームページの写真など、前面に出るのは私の役割になっています(笑)。

院長は、消化器外科がご専門だそうですね。

黒瀬基尋理事長 さくら医院2

溝口院長は、岐阜大学医学部を卒業後、子どもの頃から思い描いていた外科領域の医師をめざし、岐阜大学医学部附属病院や岐阜県立下呂温泉病院などの整形外科で研鑽を積まれました。その傍ら、全身の健康状態に対してアプローチできる医師になりたいとの思いも芽生え、一念発起して消化器外科へ転身された努力家です。その後は名古屋市立大学病院やトヨタ記念病院、豊川市民病院などの消化器外科で、手術を中心に内視鏡による検査・治療を数多く経験し、日本消化器外科学会消化器外科専門医や日本外科学会外科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格も取得されました。健診だけに終始するのではなく、健診でたとえ病気が見つかったとしても、専門の医師が相談対応や治療ができる体制をとっています。

検査に対する抵抗感を軽くするため配慮を行き届かせる

幅広い診療に対応されていますが、どのような診療環境が整っていますか?

黒瀬基尋理事長 さくら医院3

2階は一般診療エリアと健診エリアの動線が重ならない造りになっているのが特徴です。新型コロナウイルス感染症が流行する中での開業だったこともあり、待合室には一人がけのソファーをすべてパーティションで区切り、一つ一つを半個室仕様にしました。感染症を疑う症状のある患者さんのための、隔離室もあります。受診時「病気がうつってしまうのでは」と不安な気持ちになるような環境ではいけませんからね。また健診スペースには、最大6人が使用できる内視鏡検査用の待合室を用意。検査機器も、エックス線診断装置をはじめ、CTやマンモグラフィを備えています。一方、1階歯科フロアは、明るく開放感のある造り。歯科用CTなど各種検査機器も取りそろえました。待合室にはお子さん連れでも受診しやすいよう、キッズスペースも備えています。

特に力を入れている検査・治療は何でしょうか?

健診や一般診療を通じて、幅広い分野の病気の早期発見と早期治療をめざす当院ですが、中でも溝口院長の専門である消化器の内視鏡検査に注力しています。「胃カメラ」と呼ばれる上部消化管内視鏡は、鼻から挿入する経鼻内視鏡と、口から挿入する経口内視鏡の2種類を備えています。上部消化管内視鏡検査などは、人によっては挿入時に強い嘔吐感を覚えますから、検査をためらう人は珍しくありません。大腸内視鏡検査も同様に、痛みや違和感に対して不安を覚える人が多く、加えてお尻からカメラを挿入する恥ずかしさや、前処置として服用する下剤も不安要因になると思います。敬遠したいお気持ちは十分わかりますが、それ以上に、内視鏡検査でわかることはたくさんあります。検査によって早期のがんが見つかることもありますし、将来がんになり得る可能性のあるポリープを早くに切除しておけば、がんの予防にもつながります。

内視鏡検査に対するハードルを下げるための工夫はありますか?

黒瀬基尋理事長 さくら医院4

患者さんの希望に応じて、鎮静剤の使用を柔軟に判断している点は、当院ならではかと思います。当院では血圧や血中飽和酸素濃度を記録し、必要に応じて鎮静剤の量を細かく調整しながら、検査を進めていきます。検査台もストレッチャー式にしました。患者さんは横たわったままで回復室まで移動できます。内視鏡検査専用待合室は、私の体験から、個室ごとに専用のトイレを設けています。以前、病院で内視鏡検査を受けた際に、検査を待つ人たちとお手洗いの取り合いになったことがあり、ただでさえ下剤で苦しい中、つらい思いをしました。患者さんには、検査でつらい思いをしてほしくないので、専用トイレはどうしても設置したかった設備ですね。

スタッフ全員が誠意をもって対応する

どんな患者さんが多く来院されていますか?

黒瀬基尋理事長 さくら医院5

町のかかりつけ医として、一般内科疾患、消化器疾患を中心に、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や風邪、アレルギー性鼻炎などさまざまな疾患に対応しています。地域の方々だけでなく、健康診断や人間ドックでは遠方からの患者さんもいらっしゃっていますね。歯科ではお子さんも多く、ファミリーで医科、歯科と両方通院されている患者さんもいらっしゃいます。また、神経内科・心療内科の医師も非常勤で入っていますから、頭痛や不眠症、適応障害、軽度のうつ病、パニック障害、自律神経失調症、認知症なども診療しています。

患者さんと接する際の心がけについて教えてください。

溝口院長は、真面目で患者さんに対してしっかりと向き合う先生です。どんな場面でも、患者さんの声に耳を傾けて、患者さんの置かれた状況を十分に把握し、必要な説明はじっくり丁寧にされています。患者さんは、病気や不安を持ってこられるわけですから、院長だけでなく受付や医療スタッフすべてが、誠意をもって対応するようにしています。

読者へのメッセージをお願いします。

黒瀬基尋理事長 さくら医院6

健診や検査を受けるのは、誰もがちょっとしたハードルを感じるでしょう。しかし検査を受ければ、非常に小さな病変も見つけられる可能性があります。検査に対するハードルを下げ、気軽に、当たり前に定期的に検査を受けられる。検査で異常がないかを確認する。もしも病気が見つかったら、名古屋市立大学病院などの大学病院や地域の大規模病院と連携しながら、早期治療につなげる。そんな予防医療のスタイルを確立し、その意義を広めるのが当院の役目と考えています。クリニック全体、法人全体で思いを一つにして、患者さんの健康的な日々を守るという思いで診療を行っています。何かあれば気兼ねなくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【人間ドック】
簡易コース/2万9000円
基本コース/3万5000円もしくは5万5000円
プレミアムコース/8万4000円
※名古屋市に在住で、名古屋市が実施するワンコインがん検診対象者の方は、人間ドックを別料金で受診していただけます。
(追記:※基本コースは、2種類のコースからお選びいただけます。検査内容など、詳しくはホームページをご確認ください)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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