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認知症予防や専門的検査・治療など
認知症は早めの対策が大切

相生山ほのぼのメモリークリニック

(名古屋市緑区/相生山駅)

最終更新日:2025/05/26

相生山ほのぼのメモリークリニック 認知症予防や専門的検査・治療など 認知症は早めの対策が大切 相生山ほのぼのメモリークリニック 認知症予防や専門的検査・治療など 認知症は早めの対策が大切
  • 保険診療

気軽に悩みが相談できる、ほのぼのとしたクリニックをめざす「相生山ほのぼのメモリークリニック」。松永慎史院長は、藤田医科大学病院内科・精神科での長年の診療経験と認知症の研究に携わってきた実績を生かし、日々多くの患者の診療にあたっている。認知症については、高齢になる前から生活習慣病をはじめ予防が重要で、早い時期から認知症について知って、家族と対策などを話し合っておくことも大切、と力を込める。「早期発見、早期治療が大切で、軽い物忘れでも気になったら気軽に受診してもらえたらと思います」と松永院長。院内で「認知症カフェ」を開くなど、家族や医療、介護分野とのつながりを大切にしている。

(取材日2025年3月26日)

認知症について知り、自分がなったらどうするか、イメージを家族で共有し、対策を考えよう

Q物忘れと認知症の違いについて教えてください。
A
相生山ほのぼのメモリークリニック 生活習慣病に気をつけることで認知症の予防が望める

▲生活習慣病に気をつけることで認知症の予防が望める

人間は加齢に伴い脳の神経細胞が減少し認知機能が低下していきます。原因はさまざまですが認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が出た状態を認知症とよびます。認知症でみられる認知機能障害は、記憶力だけでなく、判断力や集中力、言語機能の低下などさまざまです。特に、記憶力は高齢になるにつれて誰でも低下していきます。最初は有名人の名前がでない、物をどこに置いたか忘れやすい、など軽い物忘れではじまりますが、生活に支障がないため病院を受診しない方が多いですね。そのうち進行すると、話したことを忘れ同じ話を何度もしたり、予定を間違えたりする等、生活に支障がみられるようになると、認知症の可能性が高くなります。

Qクリニックで行う認知症のテストや検査について教えてください。
A
相生山ほのぼのメモリークリニック 心理士がマンツーマンでテストや検査に寄り添う

▲心理士がマンツーマンでテストや検査に寄り添う

患者さんには認知機能検査といって、文章や図形を描く、単語や文章を覚える、計算をする、今日が何月何日かといった見当識、指示動作のテストなど複数の課題を行います。時間は1時間から1時間半ほど。心理士がマンツーマンで、患者さんが緊張されないように和やかに進めます。検査は、採血や必要に応じて心電図検査、エックス線検査により体の病気の有無を調べます。当院にはCTがあり、脳の萎縮や梗塞、出血など脳に異常がないかを調べることもできます。MRIや脳血流シンチなどの精密検査が必要な場合は総合病院と連携して行っています。ご家族からの聞き取りは患者さんと別に行い、検査結果とあわせて総合的に診断しています。

Q認知症と診断されたらどのような治療を行うのですか?
A
相生山ほのぼのメモリークリニック 患者本人と家族と相談しながら治療を進める

▲患者本人と家族と相談しながら治療を進める

アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症には進行を遅らせるお薬がいくつかあり、患者さんの症状にあわせ処方を行っています。最近は、アルツハイマー病ではレカネマブ、ドナネマブといったアミロイドβを取り除くための抗体療法も認可されました。当院でも藤田医科大学病院と連携し治療導入の支援を行っています。私も藤田医科大学病院で週1回認知症外来を担当しているので、大学病院で治療を開始し、半年以降は当院でも治療を行うこともできます。他にも、興奮、いらいら、抑うつなど精神的な症状に対しても、お薬を処方することもあります。予防や介護についても、患者さんやご家族の状況をみながら助言を行っています。

Q認知症は予防できるのでしょうか?
A
相生山ほのぼのメモリークリニック 早い時期から家族と対策などを話し合っておくことが大切

▲早い時期から家族と対策などを話し合っておくことが大切

アルツハイマーや血管性などの認知症は、生活習慣病が発症のリスクを高めることがわかっています。そのため、毎年きちんと健康診断を受け、40~50代から高血圧や糖尿病など生活習慣病に気をつけることで認知症予防は期待できると思います。他に、タバコ、過度な飲酒も認知症のリスクですので禁煙や節酒も大切です。また、バランスの良い食事、適度な運動が認知症予防に効果的なこともわかっています。知的活動も大事です。パズルやゲームをする、絵を描く、習字をする、楽器を演奏する、カラオケに行く、旅行に行く、園芸をするなど、どんな事でもよいので、楽しめる趣味をもつと良いと思います。

Q認知症カフェや症例検討会について教えてください。
A
相生山ほのぼのメモリークリニック さまざまな方が気軽に意見交換ができる場を設けている

▲さまざまな方が気軽に意見交換ができる場を設けている

認知症カフェでは、認知症の方とその家族を中心に、地域包括支援センターの方、訪問看護師、精神福祉士、薬剤師、ケアマネジャーといった医療、介護の専門職の方々が自由に交流する場で、奇数月の第2土曜日14時から16時に当院待合室で開催しています。お茶やお菓子をたしなみながらいろいろ話したり相談したりされています。地域の方や弁護士さんが来られることもありますね。症例検討会は毎月1回、医療機関や介護事業所の方々と症例を持ち寄り、話し合う場です。意見を出し合い連携して問題解決をめざします。いずれの会もたくさんの意見が聞けて、私たちにとっても学びが深められる貴重な場となっています。

ドクターからのメッセージ

松永 慎史院長

患者さんはご家族に付き添われて来られることが多いですが、最近では遺伝を心配して「親が認知症だったから自分もそうではないか」と来院される方も増えてきました。私は、認知症になる前から、「もし認知症になったらこういう症状が起こり得る、家族関係や財産管理が大変になることもある、だから今のうちに将来のことを考えておこう」とエンディングノートを作ったり、家族で話し合ったりしてイメージを共有し、早めに対策しておくことが大事だと思います。また、認知症の治療やケアではご家族、時には地域全体の協力も必要です。当院では、ご本人とご家族を支える医療機関として、地域社会と連携しながらサポートすることに努めています。

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