土曜・日曜も診療可能な
胃・大腸の内視鏡検査
いしかわ内科・内視鏡クリニック
(堺市西区/鳳駅)
最終更新日:2023/11/15
- 保険診療
健康診断で胃・大腸の内視鏡検査が必要と診断されたとき、検査をためらう人は少なくないだろう。「特に困った症状はないから」と、先延ばしにしたり、時間がたつうちに忘れてしまったりすることもある。深刻な病気のリスクがあるかもしれないのに、積極的に受診しないのはなぜか。「痛そう、怖そう」といった内視鏡検査に対するイメージが受診控えにつながっているというケースは多いだろう。「受診する時間が取りづらい」ことが、先延ばしの理由になっているケースもあるはずだ。より多くの人が内視鏡検査を受けやすいよう、そして精度の高い内視鏡検査を提供できるようさまざまな取り組みを実践している「いしかわ内科・内視鏡クリニック」の石川昌利院長に、検査の重要性やAI機能を搭載した内視鏡検査について話を聞いた。
(取材日2023年9月21日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q内視鏡検査はどのような病気の発見に役立つのでしょうか。
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A
胃の疾患では、急性・慢性胃炎、胃潰瘍や胃ポリープ、胃がんなどの早期発見に役立ちます。腸の疾患についても、大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎などの他、難病指定のクローン病の発見にも有用です。また、最近患者さんが増えている逆流性食道炎、食道がん、十二指腸潰瘍なども確認できますし、鎮静下で内視鏡検査を行う際にいびきをかいたりする様子から、睡眠時無呼吸症候群など胃・大腸の疾患ではない病気の発見につながることも珍しくありません。本当にさまざまな病気の発見に役立つのですが、健康診断で要検査となっても、実際に内視鏡検査を受ける人の割合はまだ少ないのが現状です。
- Qこちらで行っている内視鏡検査について教えてください。
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A
当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医による質を重視した内視鏡検査を行っています。また、今回新たに、AI技術が病変の検出および鑑別をサポートする内視鏡診断支援機能を持つ先進の内視鏡機器を導入しました。医師の技術と見解にAI機能を加え、より精度の高い内視鏡検査をめざします。また内視鏡検査は「痛い」「苦しい」というイメージもありますが、当クリニックではより負担の少ない方法を実施しています。例えば大腸内視鏡検査では、軸保持短縮法で腸を伸ばすことなく、素早く挿入・観察する他、腹部膨満感を感じにくいCO2(二酸化炭素)送気装置を採用するなどして、苦痛軽減を図っています。
- Q検査を受けやすいように工夫されていることはありますか?
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A
検査予約は受付で直接申し込んでいただく他、電話、インターネットでも申し込み可能です。仕事を持つ方が検査を受けやすいように、土曜、日曜、平日夜にも検査を受けつけています。女性医師も登用しているため、大腸内視鏡検査を受ける際に男性医師に抵抗がある場合は女性医師を希望することも可能です。痛みが心配、不安が大きいといった患者さんについては、胃・大腸ともに鎮静下で検査を行えます。うとうとしている間に検査が済むので、最近は鎮静剤を希望する患者さんが増えていますね。また検査当日は、大腸の内部をきれいにするために洗腸剤を飲んでいただくのですが、不安がある場合は、ご自宅でなく来院後の服用でも問題ありません。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1検査予約を済ませ、事前に診察と説明を受ける
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検査予約後、事前の診察では、自覚症状や治療中の病気、服用中の薬などについて医師に尋ねられる。その際、鎮静下で検査を行うかどうかも相談。同クリニックの場合、胃の内視鏡検査は、検査当日に診察と説明を受けられ、通院は1回で済む。大腸内視鏡検査の場合は、検査前日に服用する薬の受け取りが必要で、前日までに診察と説明を受ける。ウェブでの検査予約が可能で、平日はもちろん、土日も検査を行っているのが特徴だ。
- 2検査に備えて、下準備をする
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胃内視鏡検査の場合、検査前に胃の中を観察しやすくするための消泡剤を飲む。大腸内視鏡検査の場合は、就寝前に指定の下剤を服用。当日は腸をきれいにするための洗腸剤を飲む。同クリニックでは、ラウンジスペースにあるリクライニングチェアで思い思いにリラックスしながら、便意が落ち着くのを待つことができる。また希望する人へ、検査に適した前日用の専用食も用意しているそうだ。
- 3内視鏡検査を受ける
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内視鏡検査室へ移動。完全個室になっているのでリラックスして過ごせる。AI技術を活用して、病変の検出および鑑別をサポートする診断支援機能を搭載した内視鏡機器で検査を受ける。個人差はあるが検査そのものの所要時間は平均10分程度。ポリープが見つかった場合はその場で切除が図られ、精密検査に回される。大きなポリープは切除後の処理に時間がかかり、ポリープの数やサイズによって検査時間が長くなることもある。
- 4リカバリールームで休憩する
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検査後は、ストレッチャーで寝たままリカバリールームへ移動。同クリニックでは、転倒リスクを考え、車いすなどに乗り換えることはしていないという。リカバリールームは、個室になっているので、リラックスしてゆっくりと検査後の時間を過ごすことができる。リカバリールームで待機する時間は、個人差はあるが平均で30分程度。検査の際に鎮静を行った場合は、30分程度休んだ後に検査の結果説明を聞ける。
- 5検査結果の説明を受ける
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検査時の画像を確認しながら、当日中に検査結果について説明を受ける。一般的に、専門用語や英語が並んだ検査結果を渡されるだけでは、自分の胃や腸の状態をなかなかイメージしづらいが、石川院長は誰もが理解しやすいよう平易な言葉で丁寧に説明してくれる。ポリープが見つかった場合は、画像だけでは理解しづらい部分もあるので、ポリープの種類や場所について、手書きの書類やボードなどを用いながらわかりやすく解説。