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大杉 秀治 院長、大杉 英子 副院長の独自取材記事

おおすぎ眼科

(神戸市灘区/王子公園駅)

最終更新日:2021/10/12

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科 main

神戸市バスの停留所から徒歩約3分、阪急王子公園駅やJR摩耶駅からもほど近い“水道筋商店街”の中に「おおすぎ眼科」はある。医療ビルの3階と4階にあり、一歩入ると表のにぎやかさとは裏腹に、ホテルのようなゆとりある落ち着いた空間が広がる。大杉秀治院長は、網膜・強度近視・白内障手術を専門とし、大病院の眼科で中心的な役割を担ってきた経験豊富なドクター。充実した医療設備を整え、一般眼科の診療から日帰り白内障手術や日帰り網膜・硝子体手術までを行っている。一方、大杉院長の妻である大杉英子副院長は、遺伝性網膜変性疾患と先天性色覚異常を専門とし、患者に温かく寄り添う姿勢が信頼を集めている。そんな2人に診療におけるこだわりや、開業までの経緯などについて聞いてきた。

(取材日2019年7月8日)

大病院と同等レベルの医療の提供をめざして開業

クリニックを開業したのはいつですか? 地域の印象はどうですか?

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科1

【大杉院長】2019年3月1日に開設しました。たまたまこの水道筋商店街を通ったときに、古くから住んでいるであろう方からファミリー層まで幅広い年齢層の方がこの商店街に買い物に来ていて、とても活気のある雰囲気に魅力を感じました。自宅が近いということもあり、できたらここで開業したいなと思ったんですね。地域の印象は、温かな雰囲気の街で皆さんとてもフランク。「ここに住みたいな」と思えるほど気に入っています。この商店街は灘区民の台所のような存在で、皆さんよく買い物に来られるところなので、買い物のついでなどに来院する方も少なくありません。

商店街の中にあるとは思えない広さと落ち着いた雰囲気ですね。院内のこだわりを教えてください。

【大杉院長】これまで大学病院や市民病院、手術件数の多い病院などで働いていたのですが、大きな病院はやはり患者さんの待ち時間が長かったり、皆さん医院からの紹介でいらっしゃるので、手術の執刀医が最初の診断から術後の経過まで診ることができなかったんですね。そこにジレンマを感じていました。それで、大病院と同等の医療を提供できる、通いやすい地域に密着したクリニックを持ちたいな……と。それをコンセプトに、以前勤めていた病院と同等レベルの手術装置や検査機器をそろえることにこだわって開業したわけです。
【英子副院長】クリニック内は、全体的に落ちついたインテリアでゆったりとした空間になっています。いかにも病院という雰囲気ではなく、患者さんが通うことに抵抗なくリラックスできるように、各部屋に適した照明などにもこだわりました。

開業までの経緯を教えてください。

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科2

【大杉院長】目の疾患は生死に関わることは少ないですが、生活の質には密接に関わるので、そこに関わる仕事がしたいと昔から思っていたんです。それで眼科を専門に選択して、大阪市立大学医学部眼科に入局し、関連病院で勤務した後に、より高度な医療を学びたいと姫路のツカザキ病院へ。そこは多数の手術症例数を誇る病院で、11年間中心的な役割を担って勤務し、その後開業しました。
【英子副院長】大阪市立大学医学部にいた頃は、まわりに熱く志の高い方が多かったので「私も熱い眼科医師になろう」と思っていましたね。大学勤めのときは、角膜や糖尿病を専門とする外来などを経験し、その後ツカザキ病院にて、遺伝性網膜変性疾患と先天色覚異常を専門に臨床経験を積み、夫とともにこのクリニックを始めました。

手術の精度向上につなげるため、機器にもこだわる

医療設備について詳しく教えてください。

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科3

【大杉院長】検査機器や手術装置など、すべて性能にこだわった機器を導入しています。そうすることでより正確な診断や、精度の高い手術につながる。白内障手術の精度と再現性を高めるためのガイドシステムも導入しています。白内障の手術でレンズの位置決めをするのは、今までは経験による目測が一般的でしたが、この装置を導入することで、乱視の軸を正確に合わせることが図れ、多焦点レンズの場合も適切な位置にレンズを入れることができるんですよ。乱視や多焦点レンズの場合は、少しずれているだけで視力が出にくいともいわれているので、術後の満足度も違ってくると思います。網膜層の断層を見るOCT装置も、神経線維層の厚さまで計測することができる機器なので、緑内障を早期に捉えることが期待できます。アノマロスコープという特殊な検査機器を取り入れて、色覚異常において確定診断までつけることが可能となっています。

日帰り手術を行っていると伺いました。

【大杉院長】日帰りで白内障手術と、網膜・硝子体手術を行っています。白内障の手術は、単焦点眼内レンズのほかに、遠近両方に対応可能な多焦点眼内レンズ。乱視が強い患者さんには、乱視矯正レンズを使った手術も日帰りで可能です。白内障の手術は片目ずつ日にちを分けて行うのですが、手術時間は10分以内で終わることがほとんどですね。4階が手術専用フロアになっていて、緊張を少しでも和らげてもらえるよう、リラックスできるリカバリールームと手術専用待合室を用意しています。

子どもの患者さんも多いとのことですが、小児眼科の診療で心がけていることはありますか?

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科4

【英子副院長】先天性色覚異常や弱視・斜視など、私も子どもを持っているのでわかるのですが、親御さんにとっては不安になると思うんですね。自分が子育てをする前は「医師は事実を正確に端的に述べて、診断・治療を行う」ことが仕事だと思っていたんですけど、子どもの疾患に関して親が医師に求めるのはそれだけではないな……ということに気づいたんですね。なので、今は親御さんの不安を少しでも取り除けるように、どんな話にも耳を傾けて、聞きたいことにはすべて応えられるように。できる限り、患者さんに寄り添うことが大事かなと。それは徐々に視力が下がっていく、遺伝性網膜変性疾患という病気などを持つ患者さんに対しても同じで、“寄り添う医療”というのを常に心がけています。

「患者さんは自分の家族」と考え、親身に向き合う

患者さんと接する上で大事にしていることは?

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科5

【大杉院長】何でも話してもらえる雰囲気づくりですね。何でもいいので、気になることは何でも言ってもらえるように。患者さんのことは、自分の家族のように思って接したいな……といつも思っているんです。「自分の親だったらどうしてほしいかな?」とか。そういうことを念頭に置いて接しています。だから、自然と私も話すときは穏やかな口調になりますね(笑)。
【英子副院長】あとは「わかりやすく説明をする」ことを大事にしています。ご高齢の方も多いので、難しい言葉は使わないように、できるだけわかりやすい言葉で。検査結果の画像を見せられても、患者さんにとってはそれが眼球のどの部位であるのかがわかりにくいと思うので、模型などを使って説明をするようにしています。

お互いにリスペクトしている点を教えてください。

【大杉院長】常に一生懸命に患者さんのことを理解しようと努めていて、患者さんの話を丁寧に聞き、相手の立場になって話をしている。その姿勢は本当に尊敬しています。患者さんにも「ちゃんと自分のことをわかってくれている」と思っていただけているようで、信頼度・満足度は高いと思います。
【英子副院長】すごく真面目で何事にも誠実に取り組むんですね。どんなに忙しくても面倒だと思わずに、やるべきことにしっかり取り組む。そういうところが、すごく信頼できるしリスペクトしています。大事な人の手術を頼むとしたら、迷わずお願いしたいと思っています(笑)。

読者へのメッセージをお願いします。

大杉秀治院長、大杉英子副院長 おおすぎ眼科6

【大杉院長】「大きな病院と同じレベルにこだわった眼科治療がクリニックで気軽に受けることができる」ということを、より広く知っていただき、地域にしっかり根差したクリニックになりたいですね。「地域の皆さんの目の健康は、わたしたちが守る!」という気持ちで日々診療しているので、少しでも気になることや、相談したいことがあれば気軽に来ていただければと思います。
【英子副院長】2人の医師が密にディスカッションをしながら、これまでの豊富な経験を生かして、患者さんの目の悩みにしっかりと向き合い診断・治療を行っています。患者さんにとって一番良い医療を……というのを常に2人でともに考えていますので、どうぞ安心していらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障日帰り手術/約45万円(税込)~

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