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精度を重視し痛みの軽減をめざす
誰もが受けやすい大腸内視鏡検査

芦屋おく内視鏡クリニック

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

近年増加の一途をたどる大腸がん。罹患要因としては遺伝以外に、脂質摂取量の増加と食物繊維摂取量の減少など食生活との関係も指摘されているという。40、50代以降はがん年齢ともいわれ、加齢とともにがんに罹患するリスクは高まる。だが早期に発見・治療できれば根治もめざせ、症状がなくとも40歳から、家族に大腸がん罹患者がいる場合は30歳から大腸内視鏡検査を受けることが予防につながると話す「芦屋おく内視鏡クリニック」の奥久徳院長。診療・検査で女性医師を指名できる体制を整え、これまで多くの女性が大腸内視鏡検査に対して感じていたハードルを下げることに努めている。奥院長にがん以外にも腹痛や便秘・下痢の原因解明につながる大腸内視鏡検査について解説を求めた。

(取材日2020年12月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q痛みを軽減するために、工夫していることはありますか?
A

従来のように腸に空気を入れて膨らませる挿入法は、腸が引き伸ばされ痛みを生じやすいため、当院では空気を入れずに腸を丁寧にたたみ込むようにして、疼痛を伴いにくい挿入法を実施しています。また少量の水を注入し腸を伸展させずに挿入できる水浸法も、痛みを感じにくい手法として取り入れています。しかし急性虫垂炎(盲腸)、子宮内膜症や帝王切開手術を受けられていて腸に癒着のある方、最近多い過敏性腸症候群(IBS)の方などは苦痛を感じる可能性が考えられます。ですから全般にリラックスしていただけるよう、個々に合わせた睡眠導入剤などを使用し、ウトウトした状態で検査を受けていただいています。

Q検査を受けやすくするために取り組んでいることはありますか?
A

私と女性医師の二診体制にしています。当院は便秘症状を専門に診る外来を設けていることもあって10~50代の女性の患者さんが多いのですが、特に若い方は便通の悩み相談や検査に女性医師を希望される方が少なくありません。大腸内視鏡検査は女性のほうがハードルが高く、それは「恥ずかしい」という気持ちが大きいからですよね。そこで、同性の女性医師が検査を行うことで、ハードルを下げて検査を受けやすくしたいと考えたのです。また、医師が2人いることで当日枠も準備できますから、もし大腸内視鏡検査でポリープを切除した翌日に血便があるなど、すぐの検査が必要な場合も、当日の対応が可能です。

Q検査はどのくらいの頻度で受けるのがいいのでしょうか。
A

がんになるタイプの良性腫瘍があった方は、翌年必ず受けていただくようお伝えしています。「大きい腫瘍を切除したから4~5年は大丈夫」とはとても言えません。良性といっても、がんになり得るタイプとならないタイプの2種類がありますので。あまりに微小で内視鏡に映りきらない病変がある可能性を考えた時、それが悪性化しないタイプであれば3年空けても問題ありませんが、がん化する腫瘍であれば年数を空けるのはリスクが高い。たとえ良性でも腫瘍があった方は、できやすい体質とも考えられますし、また1個あれば2~3個とできやすいので、翌年は無症状であっても検査を受けられることをお勧めします。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診と事前説明

まず問診で持病や過去の病歴、内服薬の有無、以前の内視鏡検査の結果など詳細に状態を把握。次に検査前日の食事制限が必須であること、ポリープが見つかった際の処置についてなど詳しい事前説明がある。精度の高い内視鏡検査のためには前日の食事内容は重要だ。「消化の良いものを」と伝えても、肉類や繊維が残る食物繊維を食しているケースもあり自己判断では相違があるため、同院では消化がスムーズな検査食も紹介している。

2下剤の服用 

小さな病変も見逃さない検査を行うため腸を空にする。前日は自宅で、当日は基本的には院内で1~2リットルの腸管洗浄剤を2時間近くかけ服用。もしがんがある場合は2リットルもの飲用は腸閉塞を起こしかねないため、疑いのある患者には事前にCT検査を実施。2回目以降は前回のデータをもとに検査の1週間ほど前から便をやわらかくするための薬を服用し当日の下剤の量を抑えるなど、同院では個々に応じたきめ細かな調整を行う。

3検査

診療や検査で女性医師を指名できるのが同院の大きな特徴。検査時間は個人差があり、ポリープも何もない場合はトータル15分というケースもあるという。内視鏡を奥にある盲腸部まで挿入するのは3分程度だが、抜きながら行う腸内観察に時間をかけるそう。がんや大きい腫瘍の切除だけが目的ではなく、将来がんになり得る小さな芽を発見し摘んでおくことが予防になるため、人によっては20~30分と時間をかけざるを得ないという。

4ポリープの切除・検査後休憩

除去すべき腫瘍性のポリープが見つかった場合、特に大きい病変や出血の可能性が高いタイプ以外は、その場で処置を行う。40歳以上で初めて受ける場合、非腫瘍性も含め何も見つからないケースはまれなようだ。だが翌日に飲み会やゴルフなど予定がある場合は後日の切除になるため、当日の処置を希望するのであれば事前のスケジュール調整も大切だ。検査後はリカバリールームで1時間ほど休息を取ることができる。

5検査結果説明 

検査中に目が覚めていれば、内視鏡の画像を見ながら会話したり説明を受けたりもできるが、全体の詳しい検査結果説明は休息の後に。切除した病変の病理組織検査を行った場合は、結果が出る1~2週間後に最終結果説明がある。腫瘍のほかに、大腸憩室症や炎症性の疾患であるクローン病・潰瘍性大腸炎、また慢性の腹痛の原因とも考えられる病気が見つかれば治療に向けた説明を行う。「なんでも気軽に尋ねてください」と奥院長。

ドクターからのメッセージ

奥 久徳院長

「痛くなったら検査を受ける」と言う方がおられますが、がんに関して言えば痛みが出た時はかなり進行していると考えられるため、無症状のうちに受けることが肝心です。そのほか、便潜血がなく便が細くなければ大丈夫という誤った認識をお持ちの方も要注意です。がんは悪性化が進むと自分の身を守るために粘液を分泌してコーティングするので、出血しないケースもあります。あと、肛門に近い直腸やS状結腸にがんがあれば便が細くなりますが、横行・上行結腸にある場合は細くならないため、便の太さだけでは目安になりません。確実に発見し除去するためにも、まずは内視鏡検査を受けていただきたいですね。

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