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岡井 有子 院長の独自取材記事

こどもと女性の歯科クリニック

(港区/麻布十番駅)

最終更新日:2022/01/28

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港区元麻布、仙台坂上交差点近くにある「こどもと女性の歯科クリニック」は、エントランスに配されたグリーンのハート型アーチが印象的だ。「歯科医院らしくない歯科医院をつくりたかった」という岡井有子院長の言葉どおり、診療室は青い壁に雲がふわふわと浮かぶ楽しい空間。院内の感染対策も徹底されており、生まれたての赤ちゃんと一緒でも、家族で安心して通院できるように配慮されている。産婦人科の看護師経験を生かし、マタニティー期から乳幼児期、学童期、さらには成人の女性も対象に、口の中から全身の健康にアプローチする岡井院長に、クリニックの特徴などについて話してもらった。

(取材日2022年1月11日)

母親と乳幼児の口腔ケアを行うクリニックとして

子どもと女性のための歯科医院なのですね。

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「お母さん」「お子さん」「赤ちゃん」のそれぞれを対象とした診療を行っています。私がどんな歯科医師なのかがわからないと、親御さんは安心してお子さんを預けられないのではないかと思い、まずはお母さんにお越しいただいて当院や私について知っていただければと思っています。私自身もそうなのですが、小さい子どもがいるお母さんは、自分のお口のケアのための時間はとりにくく、自分に時間を使うことに罪悪感を持ってしまう場合もあると思います。お子さんと一緒に通うことで、自分の治療中に子どもが遊んでいられたり、子どもの治療も並行して受けられたりする歯科医院なら、受診の時間を子どもと共有できるわけです。何も症状がなくても、お子さんと時間を共有できる場として当院を使っていただければ。そんなコンセプトで当院をつくりました。

まだ歯の生えていない赤ちゃんから受診できるのですね。

新生児から診ています。歯並びや噛み合わせを含むお口の健康を考えると、2歳まで、特に1歳前後の数ヵ月の姿勢がとても大切なのです。そのため、歯が生える前の赤ちゃんから受診していただき、お口の発育状況をチェックしながら、正しい姿勢や口腔ケア、食生活などのアドバイスを行っています。2歳までの赤ちゃんは月に1度、2歳を超えたら3ヵ月に1度の定期通院をお勧めしています。赤ちゃんの扱いに慣れていない歯科医師では、せっかく受診していただいても、きちんとした診療を行うのが難しいことがあります。その点、看護師として産婦人科での勤務経験があり、私自身も2度の出産と子育てを経験していますので、対応には慣れているつもりですよ。「歯が生える前に歯医者なんて」と思われる方も多いかもしれませんが、歯が生える前だからこそできることもたくさんありますよ。

赤ちゃんがいる母親を対象にしたサポートは、どのようなことを行っているのでしょう?

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例えばお母さんたちへの、正しい抱っこの仕方の指導です。縦抱きにされて赤ちゃんの頭がだらんと後ろに垂れ下がっている状態、まるで天井からつるされた電球を替える時のように、ずっと上を向いた姿勢で抱っこされている赤ちゃんをときどき見かけます。そんな状態が続くと首の筋肉が凝り固まって、将来、姿勢や呼吸などに影響が出てくる可能性があるのです。また、足指のマッサージや、心地良い体の動きを再現するマッサージによって、赤ちゃんの体の凝りをほぐしていく方法もお教えしています。さらに、舌が適切な動きをしていくよう導いていく離乳食の与え方や、手づかみ食べが始まった時に適した食べ物の形状、硬さなどについても丁寧にお話ししています。赤ちゃんの発育には個人差があり、必要なアドバイスも異なっています。それぞれの状態やご家庭のスタイルに合わせたアドバイスをするようにしています。

顎顔面口腔育成で口の中の土台を整えていく

近年、子どもたちに気になる症状があるそうですね。

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鼻詰まりや中耳炎を繰り返している、姿勢が悪い、いびきをかく、歯ぎしりをする、いつも眠そうで集中力がない、いつもぽかんと口が開いている、などお鼻やお口、姿勢に関して問題を抱えたお子さんが多くいます。また、海外では子どもの睡眠時無呼吸症候群が問題になっており、当院でも、無呼吸ではないもののひどいいびきをかくというお子さんが来られたことがあります。睡眠時無呼吸症候群は、将来的に脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な疾患を引き起こす可能性につながります。まずはそんな症状を引き起こす要因を知っていただきたいですね。

そういった子どもの症状を引き起こす要因とは?

舌骨という骨の位置のずれが関係していると考えています。舌骨は、下顎の後ろにある骨で、筋肉によって支えられています。悪い姿勢などの影響で舌骨周辺の筋肉が緊張すると、舌骨が下がり、連動して下顎や舌、口蓋垂なども下がることで気道が狭くなる場合があります。気道が狭くなると、口呼吸をはじめとした、鼻や姿勢などのトラブルにもつながっていきます。また、噛み合わせや歯列の乱れ、そこから笑ったときに歯茎が出る「ガミースマイル」などへとつながっていくことも考えられます。そもそもこれらの症状は、先にお話しした赤ちゃんの時の抱っこの姿勢や、舌と口周辺の筋肉のアンバランスなどに起因しているとも考えられるのです。

その舌と口周辺の筋肉のアンバランスに対しての対策があるとか。

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当院では顎顔面口腔育成を行っています。これは骨格や筋肉のバランスを整えていくことで、正しい位置に歯が生えていけるように促していくものです。歯列矯正とは目的が少し異なりますね。成長に合わせて中顔面と呼ばれる鼻や上顎部分を上前方へと誘導すると同時に、下顎や舌も一緒に引き上げて気道を広げていきます。例えて言えば、元気な農作物が育っていけるよう、しっかりした良い土壌の畑を作って環境を整えていくイメージでしょうか。具体的には、口の中に入れる装置と外から装着するフレーム装置を用います。当院では個人差もありますが、だいたい1日12時間以上のフレーム装着を3~4ヵ月続け、それを2回ほど実施します。

この方法によってどのような変化が期待できるのですか。

骨格や筋肉のバランスを整えていくことで、気道とともに鼻腔も広がっていきますので、例えば口呼吸を鼻呼吸へと変えていくことや、そこからいびきにも変化が期待できるでしょう。骨や筋肉など口腔内の土台を整えていくことで、鼻や呼吸のトラブルにも良い影響が期待できるだけでなく、歯がきれいに生えていくための土台作りにもなっていますので歯並びにも良い影響が期待できるでしょう。これまで顔全体が下方に向けて成長していたものを、上前方へ成長するように促していきますので、口角が上がってきりっとした顔つきに変わっていくことも考えられますね。

家族そろって通いやすいクリニックづくりを

小さなお子さんでも受診しやすいよう、工夫されていることはありますか。

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「歯医者は怖いところではない」と認識してもらうことが、お子さんの診療では最も優先されるべきことです。受診に対する抵抗感を少しでも払拭するため、クリニックの設計時から細部にまでこだわりました。テーマパークのディレクションにも携わる方に内装を依頼し、明るく楽しい空間づくりをめざしました。待合室は全体をキッズスペースとし、赤ちゃんや小さなお子さんがご家族と一緒に靴を脱いでくつろげる空間としています。診療ユニットも、恐怖心を与えてしまいがちな器具が視線に入りづらいという点で選んでいます。また、初診時には手作りの絵本を使って、その日に使う器具や行う処置についてわかりやすく説明します。その上で、本人の意向を聞きながら、嫌がることについては「今日はやめておこう」などと無理強いしないスタンスで進めています。

院内の感染症対策で工夫されていることを教えてください。

当院には2ヵ所の入口と待合スペースがありますので、予約ごとにお入りいただく空間を分け、別のご家族と一緒にならないようにしています。換気を徹底しながら診療時には口腔外バキュームで飛沫を抑え、当たり前のことですが器具は使いまわさず徹底的に除菌。来院時の手指消毒、検温に加え、診療前には除菌水でのうがいもお願いしています。また、天井、壁、床、機材、設備備品と院内全体に抗菌・抗ウイルスのコーティング施工も行いました。

読者へのメッセージをお願いいたします。

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顎顔面口腔育成療法はまだあまり広くは知られていませんが、お子さんの歯列が気になる方には、ぜひこの方法があることも知っていただき、一つの選択肢として考えていただきたいと思います。また、お子さんの健康的なお口のためには、歯が生える前からのケアが重要ということもご理解いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

検査、診断/33,000円、顎顔面口腔育成/1,430,000円(5歳から)

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