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石橋 一慶 院長の独自取材記事

西大井内科

(品川区/西大井駅)

最終更新日:2022/01/31

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2016年、JR横須賀線西大井駅の駅前に「西大井内科」を開院した石橋一慶院長。大学病院や関連病院で、肝臓・胆のう・膵臓外科の手術や専門的な診療を手がけてきた、“肝胆膵”の専門家だ。開業6年を経て「膵臓の病気が心配」「内視鏡検査をしっかり受けたい」という患者が多くなったという。石橋院長は「病院はできるだけ行きたくない場所だからこそ、こまめな検査で病気を予防し早期発見してほしい」が口癖。専門領域はもちろん、かかりつけ医として疲労やストレスからくる消化器疾患や、風邪などの感染症、生活習慣病の診療にも力を入れる。気さくな語り口の中にも、地域住民の健康を願う強い信念が感じられる石橋院長に、クリニックの特徴や医療に対する思いを聞いた。

(取材日2018年9月13日/更新日2022年1月28日)

コンセプトは「病院と縁を持たないためのクリニック」

医師を志したきっかけや開業までの経緯を教えてください。

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医師をめざしたのは漫画の天才外科医に憧れたことと、近所の医師がぶっきらぼうで医師嫌いになり、でもいずれ世話にならなければいけないのなら自分でなろうと思ったことからです。肝胆膵を選んだのは、生体肝移植に興味を持ったのがきっかけで、そのうちに発見も治療も難しい膵臓がんに興味を持つようになりました。勤務医時代は大学病院や関連病院で膵臓がんなどの手術を多く手がけ、膵臓以外のがんもたくさん診ました。がんは適切な検査を受けていれば早期発見が見込めて、負担の少ない治療で済む可能性が高まりますし、心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患も食生活などを見直せば予防につながります。さまざまな患者さんと接して、病気の予防や早期発見が重要だと痛感するようになりました。

その思いが開業につながったのですね。

はい。適切な検査で病気を早期発見し、予防できる病気は予防する。「できる限り入院が必要な病気にならない」がコンセプトです。個人的に病院ほどつまらない場所はないと考えているんです。なので開業する時、当院は明るく、病院らしくない空間にしようと思いました。私自身、病院や床屋で待つのが苦手で(笑)。読める本があれば待てそうだと思うので、漫画ばかりですがお勧めの本を置きました。クリニックで楽しい気持ちになるのは難しいものですが、極力嫌な感じをなくして、心地良く過ごしてもらえるように心がけています。

どのような患者さんが多く来られますか?

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風邪などの治療のほかには、やはり超音波検査を受けたいという方が多いです。近隣の方を中心に、「膵臓がんが心配」「肝臓・胆のう疾患の詳しい説明を受けたい」と遠方から来る方も増えてきました。加えて、胃や大腸、特に胃機能性ディスペプシア(機能性消化管障害)や過敏性腸症候群といった精神的な疲労やストレスの関わる腹部症状の相談も少なくありません。以前はこうした症状に治療は不要だと考えていましたが、患者さんの話をよく聞いた上で漢方なども取り入れ、その方の状況に合う治療やアドバイスをすると改善につながるとわかり、興味深く思っています。一方で、実際に臓器に病気を見つける場合もあるので、不用な検査は避けつつ、内視鏡や超音波、血液、画像検査の必要性は慎重に考慮し、必要な方にはお勧めしております。

超音波検査や内視鏡検査で、病気の予防・早期発見へ

こちらではどのような検査が受けられますか?

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超音波を用いた腹部臓器の検査、上部消化管・食道・十二指腸の内視鏡検査、ピロリ菌検査と除菌、レントゲンを用いた肺の機能評価や、動脈硬化の評価、血管年齢の測定など、CTとMRI以外ならほとんどの検査を実施できる環境を整えています。2018年6月から品川区胃がん内視鏡検診が始まり、内視鏡検査を希望する方も増えました。上部内視鏡検査は経口・経鼻どちらにも対応し、特に苦しいのが苦手な方には静脈鎮静法も用意しています。1、2時間ボーッとする程度なので、その後の仕事にも影響が少ないでしょう。

術後の検査や、生活習慣病の検査にも対応しているそうですね。

消化器がんは、一般的に術後5~6年を越えると大丈夫といわれていますが、心配な方はまめに超音波検査を受けていれば、万が一転移があっても早期発見につながります。超音波検査は聴診器のように簡便に肝転移などを評価できるので「手術をした病院に行くほどではないが、気になる」という方にも来ていただきたいですね。そうした方を当院で診ることで、中核病院の業務負担や、長時間待つ患者さんの負担を軽減できると思います。また生活習慣病は、日々の食生活や運動、休養などを見直せば防げる可能性が高まるので、クリニックで必要な検査やアドバイスを受けてぜひ予防してほしいですね。実は、当院に導入する機器を選んでいた時、試しに私自身の血管年齢を計ったところ60歳であるとわかり、その後食事を改善しコレステロール値を下げる薬を内服したんです。検査をすれば現在の体の状態を知れて、生活習慣を改善するきっかけになると実感した出来事でした。

診療される上で心がけられていることは?

病気の説明資料をお渡しするなど、わかりやすい説明をすることです。そして、もし患者さんが自分や自分の家族だったらと考えて診療にあたるように心がけています。もう一つ注力しているのは、検査や診療が受けやすい環境づくり。開院前の朝8時30分から内視鏡と超音波検査に対応しています。後日報告書の郵送で検査結果を確認することもできるので、問題がなければ再来院の手間も省けます。また検査では、その前の問診も重視。その上で必要な検査を行い、客観的なデータを取ります。医師の説明に裏づけを持たせるためにも検査は大事ですが、検査自体が目的にならないように、必要のある検査のみを提案しております。検査機器は日々進歩しており、検査機器自体の性能に結果が左右される場合があるので、当院では検査機器を適時更新するよう努めています。

忘れられない患者さんとのエピソードはありますか?

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医師1年目で関わった末期の膵臓がんの患者さんは忘れられません。ある時「のどが渇いた」と言われたので、コップを口元に添えて飲ませてさしあげたんです。亡くなられた後、ご家族から「あの時のことを本人が喜んで話していた」と伺いました。ちょっとしたことなのにとうれしかったですし、ありがたく思いました。

忙しい人、病気に不安を持つ人にもきめ細かに対応

開業して6年を経て、どのように感じられていますか?

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ここに開業したのはたまたまですが、落ち着いた雰囲気のエリアで気に入っています。勤務医時代より拘束時間は短くなった一方で、その間の密度は濃くなりました。いろいろな患者さんが来られるので、診療にとてもやりがいを感じています。ただ電球一つ切れても、プリンターが壊れても、自分で対応しなければならないのがつらい(笑)。とにかく面倒くさいのが嫌いなんですよ。だから患者さんにもできるだけ面倒をかけたくないと思い、受診回数を減らせるよう心がけています。

今後の展望についてお聞かせください。

診療技術、医学知識をより向上させつつ今の診療体制を維持し、さらに充実させたいです。コロナ禍では電話診察などの遠隔診療も積極的に導入しております。専門外も含め、患者さんに適切な医療情報をお伝えできるように研鑽し、きちんと根拠のあるアドバイスを行い、安心していただける診療に努めたいです。紹介先についても、信頼できる先生や病院につなげるように積極的に情報を集めています。予防可能な病気も増えているので、多くの方が検査を受けて自分の状態を知り、病気を回避できるようにリードしていきたい。多忙で受診しにくい方や、病気の不安のある患者さんにも適切な対応をめざしたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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誰しも入院や手術は嫌なもの。だからこそ必要な検査を受け、病気の予防や早期発見をめざしましょう。特に超音波検査は被ばくもなく、聴診器のような感覚で受けられる本当に簡単な検査なので、痛みや不調など、気になることがあればぜひ受診を。また膵臓がんは、加齢とともに罹患率が上昇するため60歳以上の人にはまめな検査をお勧めします。がんだけでなく脂肪肝、アルコール性肝障害、胆石などが心配な方にも超音波検査がお勧めです。当院では脂肪肝や肝硬変を数値的に評価する検査機器を導入しています。おなかが少し重苦しい程度だからと様子を見るうちに重症化する人も多いです。病気かもしれない、生活習慣病が気になるといった漠然とした不安を持つ方こそ、気軽にいらしてください。

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