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石橋 一慶 院長の独自取材記事

西大井内科

(品川区/西大井駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR横須賀線西大井駅の駅前に、2016年に「西大井内科」を開院した石橋一慶院長。大学病院や関連病院で、肝臓・胆のう・膵臓外科の手術や専門的な診療を手がけてきた、“肝胆膵”の専門家だ。開業2年を経て「膵臓の病気が心配」「内視鏡検査をしっかり受けたい」という患者が多く訪れるようになったという。「病院はできるだけ行きたくないところだからこそ、こまめな検査で病気を予防し早期発見してほしい」が口癖の石橋院長。専門領域はもちろん、かかりつけ医として疲労やストレスからくる消化器疾患や、風邪など感染症、生活習慣病の診療にも力を入れる。気さくな語り口の中にも、地域住民の健康を願う強い信念が感じられるドクターだ。そんな石橋院長に、クリニックの特徴や医療に対する思いを聞いた。
(取材日2018年9月13日)

コンセプトは、病院と縁を持たないためのクリニック

医師を志したきっかけや開業までの経緯を教えてください。

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医師をめざしたのは天才外科医が出てくる漫画に憧れたのと、子どもの頃、近くの医師があまり説明をしてくれないことを疑問に思い、だったら自分が医者になってやろうと思ったことからです (笑)。肝胆膵を選んだのは、生体肝移植に興味を持ったのがきっかけで、そのうちに発見も治療も難しい膵臓がんに興味を持つようになりました。大学病院や関連病院で、膵臓がんなど多くの手術を手がけ、また血管疾患なども診てきました。がんは適切な検査を受けていれば早期発見ができ、簡単な治療で済む可能性が高くなります。心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患も食生活などを見直すことで予防は可能です。多くの患者さんに接して病気が重くなる前の予防や、早期発見が重要だと痛感するようになりました。

その思いが開業につながったのですね。

そうです。精度の高い検査で病気を早期発見し、予防できる病気は予防し、入院が必要となるような病気にならないことをコンセプトに開業しました。そのためにもクリニックは明るく、病院らしくない空間にしようと思ったんですよ。僕自身、病院と床屋で待つのが嫌なんです(笑)。どうしても待つのなら、本があるなら許そうと思っているので、いろいろな本を置きました。病院に来て楽しい気持ちになることはないと思いますが、できるだけ嫌な感じをなくすことを心がけました。

どのような患者さんが多く来られますか。

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風邪などの方も来られますが、やはり超音波検査を受けたいという方が多いですね。近隣の方が中心ですが、「膵臓がんが心配」「超音波検査の詳しい説明を受けたい」と遠方から来られる方も増えてきました。また、機能性ディスペプシア(機能性消化管障害)や過敏性腸症候群など精神的な疲労やストレスの関わる腹部症状の方も多いですね。以前は、こうした症状には特に治療は必要ないと考えていましたが、患者さんの話をよくお聞きして、漢方なども取り入れ、その方に合うような治療やアドバイスをしていくと改善につながることがわかり、興味深く思っています。本当に器質的な病気の場合もあるので超音波検査は必ず行います。

超音波や内視鏡検査で、病気の予防や早期発見をめざす

こちらでは、どのような検査が受けられますか。

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超音波を用いた腹部臓器の検査、上部消化管・食道・十二指腸の内視鏡検査、ピロリ菌検査と除去、レントゲンを用いた肺の機能評価や、動脈硬化の評価、血管年齢の測定など、CTとMRI以外ならほとんどの検査はできる環境を整えています。2018年6月から品川区胃がん内視鏡検診が始まりましたので、内視鏡検査を希望される方も増えました。内視鏡は、経口も経鼻も用意していますし、特に苦しいのが苦手という方には静脈鎮静法も用意しています。1、2時間ボーッとする程度ですから、その後の仕事にもさしさわりがないと思います。

術後の検査や、生活習慣病の検査にも対応されているそうですね。

がんの手術後、5年を越えるとまず大丈夫といわれていますが、心配な方はまめに超音波検査を受けることで転移も早期に発見することにつながります。腫瘍マーカーなどもわかりますので「手術をした病院に行くほどではないが、気になる」という方にも来ていただきたいですね。そうした方を当院で診ることによって、大学病院の負担、長時間待つことになる患者さんの負担も減らせるのではないかと思います。また生活習慣病は、生活習慣を改善すれば防げる可能性が高いですから、検査を受けてぜひ予防してほしいのです。実は、導入する機器を選んでいたとき、試しに自分の血管年齢を計ってみたら60歳ということがわかりました。検査をすれば自分の状況がわかるので、生活習慣を改善しようというモチベーションになるなと実感しました。

診療される上で心がけられていることは?

もともと患者さんにきちんと説明する医師をめざしていたことを、開業して改めて思い出し、病気を説明した資料をお渡しするなどして、理解してもらえる説明を心がけています。そして、もし自分や家族だったらどうするかと常に考えて診療にあたるように心がけています。また、検査や診療が受けやすい環境づくりにも努めています。朝8時15分から内視鏡と超音波検査を行っていますので、出勤前に検査を受けることも可能ですし、検査は私が行いますので検査中に結果もお話ししていきます。報告書は後日、郵送することもできますので、問題がなければ再度来院される手間も省けます。検査には力を入れていますが、その前の問診も大切にしています。その上で必要な検査を行い、客観的なデータを取ります。医師の説明に裏づけを持たせるためにも検査は大事ですが、検査自体が目的にならないように、必要な方にだけ行っています。

忘れられない患者さんとのエピソードがありますか。

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医師1年目のとき、末期の膵臓がんの患者さんの診療にかかわったことがあります。ある時「のどが渇いた」と言われたので、コップの水を飲ませてさしあげたことがありました。亡くなられてから、ご家族から「あの時、とてもうれしかったようです」とお聞きして、そんなちょっとしたことでも感謝してくださったのかと、逆にありがたい気持ちになりましたね。

忙しい人、病気に不安を持つ人にもきめ細かに対応

開業して2年を経て、どのように感じられていますか。

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ここで開業したのは、たまたま駅前の良い場所と出会ったからなのですが、落ち着いた雰囲気のエリアで気に入っています。勤務医時代より拘束時間は短くなりましたが、その間の密度は濃くなりました。いろんな患者さんが来られて診療は面白いですし、やりがいを感じています。ただ電球一つ切れても、プリンターが壊れても、自分で対応しなければならないのがつらい(笑)。とにかく面倒くさいのが嫌なんですよ。だから患者さんにもできるだけ面倒はかけたくないと思い、受診しやすい工夫をしているわけです。

今後の展望についてお聞かせください。

医学的な診療技術、知識をより向上させつつ、今の診療の体制を維持しながら、より充実させたいですね。専門外も含めて、患者さんに今以上に的確な医療情報をお伝えできるように研鑽し、きちんと根拠のあるアドバイスを行い、安心していただける診療を行っていきたいと考えています。紹介先についても、信頼できる先生や病院につないでいけるように積極的に情報を集めています。予防できる病気も増えてきていますから、多くの方が検査を受けて自分の状態を知り、回避できるものは回避できるように医師としてリードしていきたい。多忙で受診しにくいという方や、病気の不安のある患者さんに対しても適切な対応をめざしたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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病院に入院したり、手術を受けたりするのは嫌だという方は、必要な検査を受け、病気の予防や早期発見を心がけてください。特に超音波検査は、被ばくもなく、聴診器代わりに気軽に受けていただける検査です。痛みやちょっとした不調など、気になることがあればぜひ受診していただきたいですね。また膵臓がんは、加齢とともに発症が増えるので70歳以上の人はまめに検査を受けることをお勧めします。がんだけでなく、胆石が心配な方にも超音波検査がお勧めです。おなかがちょっと重苦しいという程度だからと様子をみているうちに重症化してしまう人も多いものです。病気があるかもしれないと漠然とした不安を持っている方や、生活習慣病が気になる方にも気軽に来ていただきたいと思います。

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