一瀬 昭太 院長の独自取材記事
鶴見歯科医院
(横浜市西区/横浜駅)
最終更新日:2024/11/29

戦後すぐの1945年に横浜市西区で開院し「鶴見歯科医院」はもうすぐ80年を迎える。医療ビルの4フロアに先端の機器が並ぶ広々とした院内の眺めは壮観だ。また一方で、どのスタッフも明るい笑顔で気さくに話しかけてくれるなど、町のクリニックならではのアットホームな雰囲気も併せ持つ。「高い専門性を持つ70人超のスタッフが、それぞれの知識と技術を出し合って協働できる診療体制を整えています」と、朗らかな笑顔で語るのは院長の一瀬昭太先生。一般歯科から小児歯科、歯周病、予防歯科、口腔外科、審美歯科、矯正歯科、麻酔科まで、口腔の悩みに対して幅広く対応。総合的な歯科診療に取り組む一瀬先生に、院長としての熱い思いを交えながら、じっくり同院の魅力を聞いた。
(取材日2023年11月14日/情報更新日2024年11月5日)
「歯科医療の百貨店」として患者の多様なニーズに対応
クリニックの歴史と特徴を教えてください。

戦後間もない1945年に開院して以来、地域に根差した歯科診療で80年近くにわたり、診療を続けてきました。2014年に通りの向こう側から移転し、階下に内科、皮膚科、血管外科、調剤薬局のある「横浜メディカルセンタービル」に入る歯科医院として生まれ変わりました。4階から7階までが当院のフロアで、4階が歯科技工室とセミナールーム、5階が総合受付と予防歯科室、小児歯科、手術室、6・7階が一般歯科と矯正歯科、口腔外科です。全身の健康を視野に入れた総合的な歯科診療を行うことをモットーに、それぞれの分野の専門性を持つ歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など、70人以上のスタッフで納得のいく歯科診療の提供をめざしています。開院当初から親子4代にわたって通い続けてくださる患者さんも多く、これまでの道のりは、まさに患者さんとともに歩んできた歴史だと思っています。
総合的な歯科診療を実践していらっしゃるとか。
常勤だけでも20人弱、非常勤を加えると30人の歯科医師が診療しており、それぞれに専門分野を持っています。院内でさまざまな歯科分野の治療が受けられるので、入院を伴う手術以外は、一般歯科から外科手術まで、ほとんどの治療が当院で完結できる体制です。基本的には担当歯科医師制を取っていますが、それとは別にインプラントや歯周病、審美歯科、矯正といった専門性ごとのチームを設けており、必要に応じて専門チームがカンファレンス(症例検討)や治療にあたるスタイルです。質の高い専門分野が集結した、いわば「歯科医療の百貨店」。複数の歯科医師の視点が加わることで、独り善がりの治療になってしまうことを避けられる上、自然と切磋琢磨して若手もどんどんスキルアップできる環境になっています。高い専門性の結集と多角的視点からの診断・治療に努めているため、他院で治療を断られた方などから、セカンドオピニオンのご相談も増えています。
一つの場所でさまざまなことを相談できるのは、患者さんにとってとてもありがたいことですね。

ありがとうございます。「歯科医療の百貨店」として、患者さんのさまざまなニーズに可能な限りお応えできるよう力を尽くしています。まれに、「特殊な治療は専門クリニックに行ったほうが」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、当院のように多様な専門性を持つスタッフが集結するクリニックは、他分野の専門クリニックが複数集まっているかのような理想的な拠点だと言えるのではないでしょうか。守備範囲の広さとともに、レベルの高さも実現できていると思います。総合性と専門性という、一見相反する2つの軸を同時に強化することで、患者さんにとって安心かつ安全な診療を追求しています。
他職種が専門性を持ち寄り、多角的視点からアプローチ
通いやすさへの配慮も随所に感じられます。

小児歯科は独立したキッズスペースとともに5階に専用スペースを用意しました。小さなお子さん連れでも、ベビーカーのまま気兼ねなく通院していただけます。担当の歯科医師が合わなければ変更することも可能です。その場合は気まずい思いをしなくて済むよう、フロアを変えるなど配慮もしますので、気になることがあれば気軽にご相談ください。患者さんに気持ち良く通い続けていただけるよう、柔軟に対応させていただきます。
歯科技工室や手術室などの環境も整えていらっしゃいますね。
当院のスタッフは70人以上。歯科衛生士が20人以上、歯科技工士も12人が在勤しており、それぞれ知識やスキルを磨いています。こうした民間のクリニックで専門性を持つスタッフがこれだけそろうクリニックは珍しいのではないでしょうか。もちろんマイクロスコープや歯科用CT、レーザー、CAD/CAMシステムなど先端の設備も導入。衛生管理も徹底し、インプラント治療は外科手術を伴うため、徹底した滅菌処理に努めた専用の手術室を用意しています。
インプラント治療について教えてください。

インプラント治療は、歯科医療の中でも患者さんが不安を抱きやすい治療の一つですが、当院では疑問や不安が残ったまま治療を開始することは決してありません。必要に応じて同じビル内にある内科とも連携を取り、お口の中だけでなく全身の状態を診ながら手術の可否を判断します。また、方針決定の段階から歯科技工士も加わり、患者さんと意思の疎通を図りながら、治療後の生活や将来的な持続性も踏まえて具体的な形や色を決めていきます。写真や言葉ではなかなか伝わりにくい微妙な調節がその場でできるので、よりご希望に近づけた仕上がりがめざせます。さらにすべてのインプラント治療に関して各専門分野の歯科医師と歯科技工士、歯科衛生士が症例検討し、多角的なアプローチで診断します。
デジタル化にも取り組んでいらっしゃるそうですね。
口腔内カメラや口腔内スキャンを導入し、デジタルデータに基づく高精度の治療を実現するための体制を整えています。インプラント治療は、3Dデータを用いたサージカルガイドで、事前にシミュレーションしたとおりの施術に努めています。こうしたデジタルデータを取るメリットは治療の精度向上に限らず、患者さんにお口の現状や治療の流れ、治療後にめざすゴールまでを、視覚的でわかりやすい画像や動画でお見せできることにもあります。当院では自費診療、保険診療に関わらず、すべての患者さんにこうした画像や動画をお見せしており、治療への疑問や不明点を明らかにするとともに、不安を取り除いたり、ご自身のお口を守るための意識を育んだりできると考えています。
十分に時間を確保し、納得のいく質の高い診療をめざす
診療において大切にしていることは何でしょうか?

とにかく患者さんの話をよく聞くということですね。患者さんが何を一番気にしているのか、どのような治療を求めているのかをできるだけ時間をかけて丁寧に聞き出します。ユニットが40台あるほか、歯科医師や歯科衛生士も充実した体制を取れており、一人ひとりの患者さんに対して十分なチェアタイムを確保して、ゆとりを持って対応できるのもスケールメリットの一つです。しっかり患者さんの気持ちを伺った上で、患者さんの求めに合わせて、デジタルデータなども活用しながら丁寧でわかりやすい説明を心がけています。こうして、1回の治療に十分な時間をかけることで来院回数を減らし、納得のいく質の高い歯科診療をめざしています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

現状に満足することなく、これからも患者さんのためにより良い歯科医療を提供し続けていきたいですね。そのためにも、人としてもスタッフとしてもより優れた人材の育成に力を入れています。自分で言うのもなんですが、私はこの「鶴見歯科医院」が大好きなんです。スタッフからも患者さんからもそんなふうに思ってもらえるよう、努力していきたいと思っています。なんでも話せるアットホームな雰囲気を大切にしていますので、より良いクリニックにしていくためにも、お気づきのことがあれば遠慮なく言っていただけるとうれしいです。これからもスタッフや患者さんとともに歩んでまいりますので、お口のことで困ったら、どうぞお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本38万5000円~、セラミックインレー/4万4000円~、矯正/乳歯列・混合歯列期:38万5000円~、永久歯列期:66万円~、マウスピース型装置を用いた矯正:93万5000円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:2万9700円、ホームホワイトニング:2万2000円、デュアルホワイトニング:4万4000円 ※詳細はクリニックへお問い合わせください