自然な白さでスピーディーに修復を
CAD/CAMによる審美歯科
アーク歯科・矯正歯科
(目黒区/学芸大学駅)
最終更新日:2022/10/31
- 自由診療
セラミックなどの素材を用いて白く自然な仕上がりを追求する審美歯科は、CAD/CAMシステムの普及とともに進化を遂げ、スピードと質を兼ね備えた選択肢の1つとして注目を集めている。従来は外注せざるを得ないケースも多かったオーダーメイドの修復物が、CAD/CAMシステムを用いることで院内で短時間に作製できるとあって、治療終了までの通院回数が少なくなり、日々忙しい働き世代や子育て世代にも適しているとされる。ドイツ発祥のCAD/CAMシステムを早くから取り入れ、審美歯科を数多く手がけてきた目黒区の「アーク歯科・矯正歯科」の吉田哲也院長に、CAD/CAMシステムによる審美歯科のメリットや診療の流れ、金属の詰め物と比較したセラミックの利点などを聞いた。
(取材日2021年8月25日)
目次
修復物作製のための全工程が院内で完結。最短で治療の当日中に修復物をセットすることも可能に
- QCAD/CAMシステムがどう活用されるのか教えてください。
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A
虫歯治療で用いるセラミックの詰め物やかぶせ物を作製する際に、院内のCAD/CAMシステムを使います。おおまかな流れとしては、まず3Dカメラで患者さんの口腔内をスキャンし、そのデータをもとにコンピューター上で修復物を設計します。その設計内容に基づいて、ミリングマシンと呼ばれる機械でセラミックブロックを削り出し、患部にフィットする修復物を完成させます。こうした修復物は従来、印象材で採取した患者さんの上下顎の型をベースに技工所に外注し、歯科技工士さんの手で作製してもらうのが一般的でした。CAD/CAMシステムを使えばその全工程を院内で行える上、最短で治療の当日中に修復物をセットすることも可能です。
- Q修復物ができるまでの所要時間は?
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A
小さい詰め物であればわずか5分ほどで削り出せるので、口腔内のスキャンから修復物のセットまで含めて1、2時間程度で終えることが可能です。技工所に外注すると完成までにどうしても数日かかってしまい、その間、患部に仮歯を入れたり、仮詰めをしなくてはいけませんでした。この仮歯や仮詰めを患部に入れている期間は1週間程度と短いのですが、細心の注意を払って処置をしていても雑菌が入りやすいというデメリットがあり、将来的に再び虫歯を引き起こす原因になり得ることも指摘されていました。CAD/CAMシステムを活用した治療は、仮歯が必要ないので、そうした虫歯の再発リスクを抑えることにつながるという利点があります。
- Q詰め物やかぶせ物の素材としてセラミックが良いとされる理由は?
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A
まずセラミックという素材の長所として、色、質感ともに天然の歯に限りなく近く、仕上がりがとても自然だということが挙げられます。CAD/CAMシステムで使用するセラミックブロックには色のバリエーションが豊富にあり、患者さん一人ひとりの歯に近い色を選ぶことができます。歯科技工士が手作業で行う場合は「筆盛り」と言って、水で溶いたセラミックを重ね塗りして歯の形を仕上げていきますが、CAD/CAMシステムではブロック状に固めて焼成したところから削り出すので、純度がより高く、強度、耐久性にも優れていると考えられ、長く安心して使い続けることが期待できるのです。
- Qセラミックは、金属アレルギーの方にもお勧めだそうですね。
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A
人間の口の中というのは意外にハードな環境で、食事の内容や健康状態によって影響を受けやすくなっています。その一例として、口の中が酸性に傾いてしまうと、詰め物に使われている金属が微量ながら溶け出してしまうことがあり、それが体の中に取り込まれてアレルギー反応を引き起こす可能性があります。また金属にはごく微量な電流が流れていて、このことがさまざまな不定愁訴と関連しているケースもあるのではと考えます。金属の詰め物やかぶせ物をセラミック製のものに替えることもできますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/2万8000円~、セラミッククラウン/8万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。