インプラント治療成功の鍵を握る
歯周病治療との関連性を徹底検証
岡本歯科医院
(京都市西京区/松尾大社駅)
最終更新日:2023/07/14
- 自由診療
失ってしまった歯を補うための治療として、今ではすっかりポピュラーとなったインプラント治療。医療技術の進歩もあって、多くの歯科医院にて治療提供が可能となっている。そんなインプラント治療と切り離せない、重要なキーワードの一つが歯周病。「手術を成功に導くためにも、術後に良好な状態を保つためにも、歯周病対策は絶対に欠かせません」と念を押すのが「岡本歯科医院」の岡本塁院長。今回は歯周病の専門家としてインプラント治療を得意とする岡本院長に解説してもらい、インプラント治療と歯周病治療の関連性をじっくりと掘り下げてみた。
(取材日2023年7月1日)
目次
術前から術後まで、インプラント治療の最大のポイントは歯周病との闘い
- Qインプラント治療は誰でも受けられるのでしょうか?
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A
昔に比べると、今はどの歯科医院でもインプラント治療の安全性を徹底しているようです。それでもやはり適応には条件があり、無理な治療にはさまざまなリスクが伴うので注意が必要です。大きな条件としては健康であること。糖尿病や心臓疾患、脳血管障害などの全身疾患がある方は避けたほうがいいケースがあります。口の中に関しては、やはり一番は歯周病ですね。歯周病菌は歯肉や顎の骨に悪影響を及ぼすため、まずは歯周病治療を徹底することが最重要テーマとなります。また、インプラント体を埋入する顎の骨が不足している場合は骨造成なども可能ですが、それなりの負担も伴いますので、先に入れ歯で様子を見るのも一計だと思います。
- Q歯周病のケアはどのように行いますか?
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A
歯周病が進行している場合、まずは歯石除去などの基本治療を徹底し、必要があれば外科処置による歯周病菌の除去なども行います。最後は再検査によって、数値や出血の有無などを入念にチェック。トラブルを未然に防ぐ意味でも、条件に達していることを客観的に判断した上でインプラント治療を始めることが重要です。歯周病のケアが必要なのは、インプラント治療を前提としたケースに限ったことではありません。まずは歯科受診の大切さを知っていただき、定期的なメンテナンスによって歯周病をしっかりと予防していくことが先決事項となります。それでも時遅く、不幸にも歯を失った場合の最終手段としてインプラント治療があるとお考えください。
- Q使用するインプラントは、どのような基準で選んでいますか?
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A
インプラントの材料にはさまざまな種類がありますが、重要なのはその信頼性です。当院で用いるのは現在の主流であるチタン合金製で、長年の研究開発による十分なエビデンスや実績が採択の理由です。また当院ではそのメーカーの先進的システムを導入し、歯科用CTでの精密な検査、型採り、インプラントの埋入まで、すべてをシステマチックに行っています。そうすることで、治療精度のむらをなくし、より高品質な成果を担保できると考えています。確実性の向上や患者さんの侵襲も抑えられるといったメリットも期待できますので、素材特性だけにとらわれるのではなく、その歯科の治療システムにも注目していただければと思います。
- Qインプラント治療後に歯周病になるケースもあるのでしょうか?
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A
手術後にインプラントが揺れたり抜けたりする最大の理由は、いわゆるインプラント周囲炎と呼ばれる歯周病菌による炎症です。インプラント周囲炎が発生する原因はいろいろ考えられますが、手術時の処置に問題があるというよりは、術後のメンテナンスができていないケースが特に目立ちます。磨き残しが多いにもかかわらず歯科受診をしていない。これでは何のためにインプラント治療を受けたのかわかりません。インプラントは入れれば終わりではなく、そこからしっかりとメンテナンスを続けていくことが当然ながら必要です。そもそもなぜインプラント治療を受けることになったのか、その原点をくれぐれも忘れずにいてほしいですね。
- Qインプラント治療を行うこちらならではの強みは何ですか?
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A
当院ではインプラント治療の豊富な実績があり、手術に関しても習熟しています。それを盤石にするシステムも導入していますので、安心してお任せいただければと思います。また、私は歯周病に関しても専門的に学び研鑽を積んでいますから、インプラント治療の適応や治療開始の見極め、術後のメンテナンスまで、責任を持った対応が可能です。ただし、大切なのは患者さんご自身のモチベーションです。治療後も日々のケアを怠らず、きちんと定期メンテナンスに通っていただくことが、当院でインプラント治療を受けていただく条件となります。患者さんのお口の健康を将来にわたってずっと守っていきたい。その責任を果たすためとお考えください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、骨造成/3万円~10万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。