虫歯や歯周病、噛み合わせなど
歯のトラブルを防ぐ予防歯科
コンドウ歯科
(名古屋市瑞穂区/瑞穂区役所駅)
最終更新日:2021/10/12
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誰しも、歯を削ったり抜いたりすることは避けたいもの。歯を失う原因ともなる虫歯や歯周病は、適切なケアによって十分予防できるといわれるが、一方で「歯が痛くなったから」というきっかけから、久しぶりに歯科医院に足を運ぶ、といったケースもまだまだ多いという。歯の寿命を延伸するため、さまざまな歯科治療を、高い技術力をもって提供するとともに、歯そのものを守る予防歯科に注力する「コンドウ歯科」では、2018年には新たに小児歯科およびメンテナンスをメインに行う診療スペースを増設。さらに予防歯科の体制を充実させたという。取材を通して近藤昌嗣院長に、予防歯科に関する考え方を聞くとともに、日常的に気を付けるポイントなどをじっくり解説してもらった。
(取材日2018年10月25日)
目次
予防歯科に取り組み始めるのは、生まれる“前”から。家族みんなで歯の健康を意識していくことが重要
- Q歯のトラブルを放置しておくと、どんなリスクがあるのですか?
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A
虫歯や歯周病を放置しておけば、当然ながら歯を失う可能性が高くなります。そのため、歯を失わないよう未然に病気を防いでいくのが、予防歯科です。と、耳にすると、お口の中の問題解決だけが目的と取られてしまいがちですが、それだけではありません。歯を失うことで、噛む場所に偏りができてしまい、顎の位置がずれ、だんだんと首や背骨、腰など、全身のバランスの崩れにもつながってきます。これらの“ゆがみ”は、いずれ股関節や膝にも影響し、将来的には歩行に支障が出たり、寝たきりとなってしまったりすることも考えられるのです。予防歯科は、歯のみならず、全身の健康を将来的に守っていくためにも、非常に重要なものなのです。
- Q歯のトラブルを防ぐために大切なこととは何でしょうか?
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A
やはり重要となるのは、定期的に口腔内の状態をチェックし、良い環境が維持できているかを確認することです。口腔内の汚れの付き方や虫歯や歯周病の有無の確認、噛み合わせの状態を評価し、正しいケアの方法をレクチャーすることが欠かせません。例えば、強い力で歯を磨くことで、必要以上に歯が削れてしまい、虫歯でもないのに痛みが出る、といったこともあるんですよ。また、やわらかい物ばかりを食べていて、歯が十分に使われないことで噛み合わせに影響することもありえます。食べ物を食べている以上、口腔内のケアを必要としない人はいません。常に変化していく環境に合わせて、適切にアプローチしていくことが求められます。
- Q何歳くらいから予防歯科を意識するべきですか?
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A
よく、子どものうちから、といわれますが、理想は妊娠を考え始めたタイミングで取り組み始めることです。虫歯や歯周病の原因菌は、親から子へ移っていきます。つまり親御さんの口腔内が清潔に保たれていれば、感染も最小限にとどめられる、ということです。そして出産後は、お子さんの歯が生え始める生後7~8ヵ月程度から意識し始めるのが良いでしょう。仕上げ磨きなど、お子さんの歯を守っていく上で保護者の方の協力は不可欠です。しかし、何の予備知識もなくいきなりうまくできることではありませんよね。定期的な検診を通して、保護者の方が「これからやっていくこと」を学んでいただくといったことも、予防においてとても大切なことです。
- Q新たに定期検診メインの診療スペースを増設したそうですね。
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A
はい。治療後、メンテナンスに移行する患者さんが増え、予約が取りにくい状況となってしまいました。予防歯科を行う上で、定期的に通えないではいけませんから、新たに増設したのです。2階を小児、3階を成人患者向けと、フロアを分け、検診と治療を行っています。小児・成人ともに、めざすのは、自律的に予防歯科に取り組めるよう、患者さんやご家族に必要性や重要性を理解してもらうこと。特に小児では、口腔内のお掃除とともに、親御さんに仕上げ磨きのやり方や食習慣の指導をしています。これらの取り組みを通して、ご家族みんなで予防に向き合っていただけたらうれしいです。
- Q日常生活で気をつけるべきポイントは何でしょうか?
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A
食べ物や飲み物の内容に着目していただきたいです。例えば、スポーツドリンクは歯を溶かす作用が強いといわれます。食事を小分けに取ったり、ダラダラ食べたりするのも、口腔内が酸性に傾きやすくなるので良くありません。普段口にしているものや食べ方が、歯にどのように影響するのか。そのことを知っておくことも、予防歯科においてとても大切なことです。また、落ち着いてゆっくりと20回くらい噛むことを習慣化できれば、噛むための筋肉も鍛えられます。あとは、歯や口周りのことで気になることは何でも歯科医師に相談しましょう。呼吸なども、口腔内の環境に大きく影響しますから、ちょっと気になったら、気軽に聞いていただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはPMTC/5150円(税込)、だ液検査/2570円(税込)
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。