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矯正はいつからはじめるべき?
小児矯正のメリットとデメリット

こう歯科矯正歯科

(名古屋市中川区/烏森駅)

最終更新日:2025/04/07

こう歯科矯正歯科 矯正はいつからはじめるべき? 小児矯正のメリットとデメリット こう歯科矯正歯科 矯正はいつからはじめるべき? 小児矯正のメリットとデメリット
  • 自由診療

成長を見守る保護者としては子どもの歯並びは気になるが、子ども自身は気にしていないことが多い。「矯正歯科に連れて行くにも、本人のやる気がないと通院が大変そう。だったらもう少し大人になってから矯正をしたほうがいいのでは?」と考え込んでしまう保護者も多いだろう。「子どもの矯正って本当に必要なの?」という疑問を、矯正に注力する「こう歯科矯正歯科」の阿部公成院長に質問するとともに、子どもの矯正のメリットやデメリットについても詳しく解説してもらった。

(取材日2024年11月27日)

歯並びに影響を及ぼす口呼吸の改善が見込めるのは8歳頃まで。幼少期の口腔機能状態が将来の健康を左右する

Q子どもの矯正は必要なのでしょうか?
A
こう歯科矯正歯科 口周りの筋肉の訓練をすることが重要だ

▲口周りの筋肉の訓練をすることが重要だ

2014年の厚生労働省の歯科実態調査では、6割の子どもに不正咬合が認められています。現代のお子さんは、やわらかいものを食べる環境にあるため顎の発育が悪く、歯がきれいに並ばない傾向にあるのです。また「自分の子は乳歯がきれいに生えているから問題ない」と親御さんは思いがちですが、乳歯の段階で隙間がないと永久歯が生えるスペースがないので、歯列が乱れます。呼吸の仕方も、お子さんの歯並びに大きく関係していて、舌の動きや位置が正しくないことで口が閉じづらくなって口呼吸になったり、その逆になったりします。歯並びを悪くする口呼吸の改善は、子どもの時にしか望めません。骨の成長段階の時期しかできないことは多いです。

Q口呼吸が歯列を乱す要因であれば、鼻呼吸が重要になりますね。
A
こう歯科矯正歯科 改築に伴い、MFT専用のアクティビティールームを開設した

▲改築に伴い、MFT専用のアクティビティールームを開設した

はい。呼吸の仕方は下顎の骨の成長と関連があり、8歳ぐらいまででないと改善が見込めません。当院ではマウスピース型装置を用いた矯正と平行して、口腔筋機能療法(MFT)という口腔筋のエクササイズで鼻呼吸へと導きます。この時期を逃して大人になってから鼻呼吸に修正しようとしても、骨格の成長により、自然な鼻呼吸ができません。意識して鼻呼吸をしようとすれば、食いしばってしまったり唇に圧を加えたりなど、何かしら違う力を加えるようになって歯列が乱れてしまうのです。地道な訓練を続けるのが難しいお子さんもいらっしゃいますから、そういう場合は8歳から12歳に顎の成長を利用した小児矯正に切り替えていきます。

Q子どもが矯正を受けるメリットとデメリットを教えてください。
A
こう歯科矯正歯科 スタッフが丁寧にトレーニングのサポートを行う

▲スタッフが丁寧にトレーニングのサポートを行う

成長期前の15歳くらいまでのお子さんであれば、骨の成長を利用した矯正に対応できます。歯を抜かず、また早い年齢で矯正を終えることができる可能性がありますね。また、先ほどお話ししたように、8歳までなら口呼吸をより自然な鼻呼吸へと改善することも望めます。自然な鼻呼吸が獲得できればそれが一生続きますから、睡眠の質を確保できたり虫歯リスクを減らせたりと、健康を維持するための要素は数えきれません。デメリットとしては、費用と期間がかかることと、お子さんを連れて通院する親御さんの負担が大きいことです。

Qいつ頃歯科医師に相談するのが良いでしょう?
A
こう歯科矯正歯科 完全個室の診療室で、子ども連れでも安心だ

▲完全個室の診療室で、子ども連れでも安心だ

まずは1、2歳の時に診察を受けることがお勧めです。「まだ乳歯なのに早い」と思われるかもしれませんが、お勧めする理由は、その時期にもう将来の歯並びがある程度予測ができるからです。治療というより食事や生活習慣のアドバイスのみにはなりますが、歯科医院に慣れるという意味でも、一度、相談をしてみると良いでしょう。卒乳するまでの段階で口周りの癖が定着してしまうと、その癖はずっと変わりません。哺乳瓶の吸わせ方や寝かせ方も口呼吸に影響を与えるため、離乳食時期に指導を受けることは有意義です。4歳ぐらいになると、器具の扱いができるようになるので、マウスピース型装置を用いた矯正を始めることができます。

Qこちらでのおおまかな診療の流れについて教えてください。
A
こう歯科矯正歯科 CTや3Dスキャナーなど各種検査機器を取りそろえ、検査に注力

▲CTや3Dスキャナーなど各種検査機器を取りそろえ、検査に注力

当院では、問題がどこにあるかをはっきりと出して、それぞれのお子さんに合った方法を提案することを重視しています。まずはCT撮影で、気道や扁桃腺に問題がないかまでをチェックをし、問題があれば専門の医療機関を紹介して、矯正と平行して問題改善をお勧めします。矯正中には、3Dスキャナーを使って顔の形を計測し、舌圧や口唇圧などを計測して、適宜患者さんに状況を伝えています。マウスピース型装置を用いた矯正では、姿勢指導や嚥下、噛む指導なども含めた口腔筋のトレーニングを継続することで、歯列へアプローチできるお子さんもいます。トレーニングが難しい場合には、1期治療・2期治療に移っていきます。

ドクターからのメッセージ

阿部 公成院長

呼吸の仕方は意外と歯並びと関連が深く、口呼吸のお子さんは、気道を広げようとする無意識の舌の力が働き、その過程で出っ歯になったり歯列が乱れたりします。口呼吸は、睡眠時無呼吸症候群にもつながりますから、そういった病気を防ぐためにも、子どもの矯正は重要です。大人になってから矯正する場合は、何かしらの不都合が出ての矯正なので、アプローチも複雑化して費用が高くなり、骨を切る手術が必要になる場合もありますし、後戻りのリスクに関しても大人の矯正のほうが高い傾向にあります。矯正は時間と費用がかかるものですが、お子さんの将来の健康のことを考えると、リターンも大きいと感じます。乳歯の頃からぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児のマウスピース型装置を用いた矯正(MFT含む)/2万2000円~11万円、小児矯正(1期治療)/33万円~、(2期治療)/33万円~

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