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CT・マイクロスコープによる
精密な検査・診断・治療の重要性

こう歯科矯正歯科

(名古屋市中川区/烏森駅)

最終更新日:2024/09/13

こう歯科矯正歯科 CT・マイクロスコープによる 精密な検査・診断・治療の重要性 こう歯科矯正歯科 CT・マイクロスコープによる 精密な検査・診断・治療の重要性
  • 保険診療

「CTを使わないインプラント治療は、目を瞑って治療するようなものだと思います」と語るのは、「こう歯科矯正歯科」の阿部公成院長。同院では、インプラント治療に限らず、多くの疾患の治療の際に歯科用CTや新規に導入したマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を、積極的に使用する。肉眼や従来のレントゲンでは見えない所に、疾患の重要な原因が隠れていることが多いからだという。どんな治療でも、見た目に悪い所だけを治すのではなく、根本から治療して再発を防ぐこと、その治療効果をできるだけ長く維持させることに情熱を傾ける阿部院長に、精密な検査と診断の重要性、そしてCTとマイクロスコープを使用するメリットと活用例について話を聞いてきた。

(取材日2017年9月27日/情報更新日2024年4月3日)

検査・診断、そして治癒の確認まで幅広く活用。状態を把握し、後悔のない治療を

Q精密検査・診断が重要である理由は何でしょうか。
A
こう歯科矯正歯科 適切な治療方法を選択するためCTによる精密な検査を行う

▲適切な治療方法を選択するためCTによる精密な検査を行う

正しく治療を行うためには、的確な診査・診断が必須です。患者さんの体への負担・侵襲を最小限に抑え、治療効果をできるだけ長持ちさせられる適切な治療方法を選択するためには、できるだけ精緻で、多くの情報があると役に立ちます。特に歯の中の骨や神経などは見えません。見えないままやみくもに治療を行えば、歯を削りすぎてしまったり、場合によってはより悪くしてしまうことも起こり得ます。それを回避するために、CTやマイクロスコープといった精密診査機器を使用するメリットは大きいと思います。ただし、CT検査における被ばく量は最低限にとどめるべきですので、不要な検査は行わない方針です。

QCTやマイクロスコープを使うことのメリットを教えてください。
A
こう歯科矯正歯科 3D画像を使ってわかりやすく説明

▲3D画像を使ってわかりやすく説明

CTもマイクロスコープも、肉眼や、レントゲンなど従来の診査機器では見えないものを見せてくれます。CTは3次元の立体的な画像を映し出しますし、マイクロスコープは最大24倍の拡大画像を見ることがでます。骨の中の病変や上顎洞、顎関節など、普通では見えないものを見落としてしまえば、正しい治療ができず後悔することになりかねません。また、治癒したかどうかの判断にも精密診査が役立ちます。患者さんは症状が引いたら治ったと感じられるかもしれませんが、例えば、歯の根っこの治療をして本当に治癒したかどうかは、レントゲンではわからない。そういう意味で、CTやマイクロスコープを使った診査は大切なのです。

Qマイクロスコープを使う根管治療について教えてください。
A
こう歯科矯正歯科 マイクロスコープを使用し精密な治療を追求

▲マイクロスコープを使用し精密な治療を追求

根管(歯の根っこ)治療は、虫歯が歯髄まで達していた場合、根っこの周りの骨に炎症が及んだ場合などに行います。歯髄または根管部分を露出させ、感染源や残存物を取り除き清掃して薬剤を詰め、かぶせ物を施します。この治療の際に見るべき歯の根っこは、狭いところでは0.01ミリ以下で、肉眼ではまず見られません。昔は経験値に頼るか、もしくは見えるまで歯を削るしかなかったと思いますが、マイクロスコープが出てきてからは削るのは必要最低限で済むようになりました。そして一番のメリットは感染源の取り残しがほとんどなくなること。それが残っていると再発しやすくなりますので、根っこの部分をしっかり拡大し、感染源を取り除きます。

Q補綴の際にもマイクロスコープは力を発揮するそうですね。
A
こう歯科矯正歯科 あらゆる治療で力を発揮する

▲あらゆる治療で力を発揮する

かぶせ物をする際、それと歯の間の隙間が0.1ミリもあったらそこからばい菌が入ってしまいます。マイクロリケージ(微少漏洩)というのですが、感染源を取って上からきれいに詰めても、隙間から再び菌が根っこの先まで侵入してしまい、周りの骨に病巣を作ってしまいます。それにより、以前より痛みが強く出てしまうのです。歯を削るときやかぶせ物をするときも、0.01ミリ単位の精度で手元が見えていなければちゃんとした治療はできないと考えています。だからマイクロスコープをのぞきながらやることが多いですね。特に前歯は歯肉が薄く、少し傷ついたくらいで歯茎が下がってしまうこともあるので、慎重な治療が必要です。

Qインプラント治療における精密機器の活用方法を教えてください。
A
こう歯科矯正歯科 インプラント治療について語る公成院長

▲インプラント治療について語る公成院長

CTなくしてインプラント治療をするのは、目を瞑って治療するようなものだと私は思っています。歯茎に埋まっていて見えない骨の厚み、神経や血管、顎の形状などをCTで立体的に映し出すことで、処置を最小限に行うことができます。もちろんCTにも映らない細かい神経もありますが、ミスが少なくなります。術後の定期的な検診でも、インプラントの状態をCTでしっかり観察することは、インプラントを長持ちさせるためにも大切です。マイクロスコープは、インプラント治療の際の傷や歯肉の傷口をより精密に目立たなくするため、切開や縫合の際に使用することで、よりきれいな状態に仕上げることができます。

ドクターからのメッセージ

阿部 公成院長

当院で使用しているCTは、画質の精度が高くてきれい、そして撮影時間も早く、何より被ばく量が少ないものです。CTで撮っておけば見落とすことはなかったのに……というようなことが起こらないよう、適切なタイミングで撮影し、正しい診断と治癒の確認を行うように心がけています。またこうした立体的な画像があると、患者さんにも説明しやすいです。マイクロスコープに関しては、補綴治療の際にも使用することで、治療の精度・完成度はかなり高くなると考えていますが、そこまで必要ではないと判断できるときも、私は常に6倍の拡大鏡を使用します。とにかく「見える」ということが大事だと私は考えていますね。

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