全国のドクター14,482人の想いを取材
クリニック・病院 156,687件の情報を掲載(2026年10月07日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!※

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市緑区
  4. 十日市場駅
  5. 医療法人社団天友会 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック
  6. 小林 誠 院長

小林 誠 院長の独自取材記事

十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック

(横浜市緑区/十日市場駅)

最終更新日:2026/07/31

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック main

「十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック」の院長に2026年4月に就任した小林誠院長。新潟県出身で、産婦人科医の父の背中を見て育ち、医師を志したという。大学病院や総合病院で整形外科診療に携わり、特に、骨折治療の経験が豊富なエキスパートだ。同院では、理学療法士や柔道整復師など多職種のスタッフと連携して、外傷や痛みを訴える患者の対応に取り組んでいる。気さくで丁寧なしゃべり口が印象的な小林院長に、整形外科医を志した経緯や診療の特徴などを詳しく聞いた。

(取材日2026年7月10日)

医師と理学療法士をはじめとする多職種が連携して対応

整形外科医を志したきっかけを教えてください。

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック1

父が新潟県の佐渡島の町立病院で産婦人科医をしており、お産が多かった当時は、週に何度も夜遅くに呼び出されていました。そんな父の姿を見て育ち、私も自然と医師になることを志して医学部へ進学しました。学生時代には整形外科出身の小説家の作品を愛読し、学園祭で講演を聴いて著書にサインをいただいたことが大きな励みとなり、整形外科医をめざすことを決意しました。母校の医局に入局するのが一般的な時代でしたので、東京大学整形外科教室に入局しました。臨床研修では病院を移動しながら整形外科の幅広い分野を学び、大学病院の末梢神経の外来にも参加して研鑽を積みました。また、外傷症例の多い病院で学びましたので、そうした経験を通じて外傷に興味を持つようになりました。2002年に帝京大学に赴任後、最初の2年間は膝を専門とする教授の下で変形性膝関節症の手術に従事し、その後、骨折を中心とした外傷診療に携わるようになりました。

院長に就任されるまでの歩みを教えてください。

骨折治療の教育と研究に関わる世界的な組織であるAO財団の日本理事を務め、日本、インド、タイ、スイス、アメリカ、韓国などで行われた骨折治療講習会の講師として参加しました。その後、2018年から横浜労災病院の外傷センター部長に就任し、多くの外傷患者さんの診療に携わりました。ただ、骨折治療では緊急手術が多く、手術開始が22時を過ぎることも珍しくありませんでした。年齢的なことも考えて、2023年から膝関節治療を専門とするクリニックに移り、これまで専門としてきた外傷診療だけでなく、地域の患者さんを幅広く診る一般的な整形外科診療にも改めて携わりたいと考えるようになりました。そんな折にご縁をいただき、このたび当院の院長に就任することになりました。

診療面にはどのような特徴がありますか。

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック2

当院は整形外科、リハビリテーション科、内科を三つの柱としています。整形外科、内科の医師と、理学療法士をはじめとするリハビリテーションスタッフが在籍しており、整形外科のほとんどの症例に対してリハビリテーションを行っているのが特徴です。整形外科を受診する方の主訴の多くは痛みです。そして、その痛みの原因が重篤な疾患かどうかを見分けるのが、医師の最初の仕事です。特定の疾患が疑われれば必要な検査をして、当院で対応が難しい場合は専門機関に紹介します。飲み薬や貼り薬、注射などの治療を行いますが、それだけで痛みの解決につながることは少ないので、リハビリテーションを組み合わせます。当院は医師と看護師、理学療法士などのスタッフがお互いにフィードバックを行いながら対応しているのが強みです。

専門家ならではの、患者の負担や将来を考えた骨折治療

どのようなリハビリテーションを行っているのですか。

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック3

当院には経験豊かな理学療法士や柔道整復師が複数在籍しています。理学療法士が行う治療は運動器リハビリテーションと呼ばれ、筋力強化、関節可動域拡大、柔軟性獲得、徒手療法による鎮痛が目的となります。また、低周波治療、超音波治療などの物理療法を用いた消炎鎮痛処置も行い、患者さんの症状に合わせてこれらを組み合わせます。最近はすぐに手術を提案する傾向がありますが、リハビリテーションを受けることによって痛みの軽減が見込める場合も多いですから、手術は最後の手段だと考えています。医師がしっかり診た上で、理学療法士をはじめとするリハビリテーションスタッフと連携してリハビリテーションを行うことが、非常に大切だと考えています。

専門の骨折治療についても教えてください。

実は、整形外科医でも骨折を専門とする医師はとても少ないのです。骨折のリハビリテーションは、折れた骨を固定して、骨がつくのを待ってからリハビリを始めると、関節の動きや力の回復が遅れます。私は、豊富な経験から手術が必要かどうかを判断することができますし、骨折の部位や状態によって関節をどのぐらいの時期から、どのように動かしていいかを把握しています。安易に手術を選択せず、理学療法士と連携しながら骨がついてから関節の動きや力が元に戻る時間を短くすることをめざして治療を行っています。

骨折治療において先生が大切にしている考えを教えてください。

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック4

骨折には手術をしたほうがいいもの、しなくてもいいもの、すべきでないものがあります。私が医師になった頃はこれらを見分けるのが当然とされていました。しかし、手術をしないで骨折を治療するのには高度な技術が必要ですし、骨折によって曲がった骨を正しい位置に戻し、その状態を維持できるよう適切にギプスを巻くのには修練が必要です。手術をしないで治療する方法と比べると、手術をする方が容易です。そのため、保存療法で治療されていた骨折でも、手術が選択されるケースが近年増えているように感じます。もちろん手術が必要な骨折は少なくありませんが、安易に手術が行われることで、患者さんの身体的・経済的負担が増えていることを私は危惧しています。

変性疾患や骨粗しょう症の診療にも注力し、地域貢献を

膝や股関節などの変性疾患の治療についても教えてください。

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック5

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性股関節症や変形性膝関節症、肩関節周囲炎や腱板損傷といった変性疾患には、まず薬物治療とリハビリテーションを行い、十分な改善が見込めない場合には手術を検討することになります。当院の近隣には手術に対応できる病院が複数ありますので必要に応じてご紹介し、手術後は当院で継続してリハビリテーション受けていただくことが可能です。患者さんに知っておいていただきたいのは、例えば膝の軟骨がすり減って骨と骨がくっついているからといって、必ずしも手術が必要になるわけではないということです。つまり、エックス線の所見だけで手術の適応が決まるわけではないのです。私は、薬物治療とリハビリテーションには、手術が必要かどうかを見極めるためのスクリーニングとしての役割もあると考えています。まずは保存療法を十分に実施し、患者さんにとって最適な治療方針を判断することが大切だと考えています。

診療でのAI活用について教えてください。

最近はAIが普及し、病気や治療法をAIで調べて来院される患者さんも増えています。ただし、一般向けのAIの情報は必ずしも正確とは限らないため、注意が必要です。一方、当院では医療分野に特化したAIを活用しています。例えば骨粗しょう症に対する治療薬は数えきれないほどの種類があり、それぞれ適応や副作用、効果の特徴が異なります。そこで当院では、医療用AIを活用しながら、患者さんの血液検査結果や骨密度、既往歴などから適切な治療法を導き出して、一人ひとりに適した治療法を検討しています。もちろん最終的な判断は医師が行いますが、新しい技術も積極的に取り入れながら、より適切で質の高い医療を提供できるよう心がけています。

読者へのメッセージをお願いいたします。

小林誠院長 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック6

この地域は、お子さんからご高齢の方まで幅広い世代の患者さんにご来院いただいています。日々多くの患者さんを診察していますが、当院では医療秘書がカルテ入力など記録業務をサポートしてくれるため、私は患者さんと向き合って診察に専念することができ、とても合理的な診療体制だと感じています。お子さんのことでもご自身のことでも、「痛みがある」「なんか変だな」と思われたらまずは整形外科を受診してください。また、当院は骨粗しょう症の検査設備も充実しており、骨粗しょう症の診療にも積極的に取り組んでいます。骨密度が気になる方もぜひ検査を受けてください。また、最近は、80歳代、90歳代の方の手術を行うことも珍しくなくなりました。私の経験も生かし、本当に手術が必要なのかどうかを見極めつつ、地域の皆さんが高齢になっても元気に動けるように整形外科の立場から貢献していきたいと思います。