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重篤な疾患につながることも
早期に治療したい高血圧症

十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック

(横浜市緑区/十日市場駅)

最終更新日:2025/04/15

十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック 重篤な疾患につながることも 早期に治療したい高血圧症 十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック 重篤な疾患につながることも 早期に治療したい高血圧症
  • 保険診療

健康診断などで指摘されることも多い高血圧症。日本では約3人に1人が患うといわれる身近な病気だが、放置すると動脈硬化が進み、突然脳卒中や心疾患など重篤な病気を引き起こす危険性も。「決して放置してはいけない疾患なのです」と、「十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック」の内科の医師、羽田哲也先生は注意を促す。患者の全身の健康管理を大切にしている同院では、見逃せない高血圧症の患者に対して生活指導や薬物療法を実施。一刻も早い改善をめざして取り組んでいる。約40年にわたり地域医療へ貢献してきた羽田先生に、高血圧症の特徴や治療法について詳しく聞いた。

(取材日2025年4月4日)

数値の可視化や医療的介入により、高血圧症の進行を予防しよう

Q高血圧症とはどのような病気でしょうか。
A
十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック 自覚症状がほとんどない高血圧症

▲自覚症状がほとんどない高血圧症

そもそも血圧とは、血液が流れる際に血管の内側にかかる圧力のことをいいます。血圧には上と下があり、上は心臓が収縮して血液を全身へ送り出す際の「収縮期血圧(最高血圧)」、下は心臓が拡張した際の「拡張期血圧(最低血圧)」です。この2つの数値を見て、上が140mmHg以上、または下が90mmHg以上の場合に高血圧症と診断されます。ご自宅で測定する場合は、それよりも5mmHg低い135/85mmHg以上だったら高血圧症だと思ってください。血圧は一日中変動しているため、例えば運動後に血圧が高くても心配する必要はありません。しかし何度計測しても120/80mmHg以上の方は医療機関の受診をお勧めしています。

Q高血圧症になるとどのような症状を引き起こしますか?
A
十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック 定期的な血圧測定が大事と話す羽田院長

▲定期的な血圧測定が大事と話す羽田院長

主な症状としては、血圧の高さ以外に、頭痛、肩凝り、耳鳴り、めまい、吐き気や嘔吐、全身のけいれんなどが挙げられます。もっとも、ほとんどは無症状であるのがこの病気のやっかいなところです。それで長期間放置してしまった結果、万病のもとである動脈硬化が進んでしまう方も少なくありません。さらに放置すると、無症状にもかかわらず突然、脳卒中や心疾患など生命に関わる病気を招いてしまう危険性があります。そのためリスクが高まる40歳以上の方は、自覚症状がなくとも早期診断のために、家庭や医療機関での定期的な血圧測定を行うようにしてください。

Q高血圧症の種類について教えてください。
A
十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック さまざまな要因で起こるのが高血圧症

▲さまざまな要因で起こるのが高血圧症

高血圧症には、明確な原因がわからない「本態性高血圧」と、他の病気や薬の副作用によって起こる「二次性高血圧」があります。本態性高血圧は、日本の高血圧症患者の8〜9割を占めます。原因ははっきりしていませんが、塩分やアルコールの摂取過多、肥満、運動不足、ストレスや喫煙などの要因が関係していると考えられています。もう一つの二次性高血圧は、特に若年層の割合が高く、若い高血圧症患者の5割以上がこのタイプと考えられています。原因はホルモン分泌の異常や腎臓疾患をはじめとする治療薬の副作用です。高血圧症の種類がこの2つのいずれかによって、治療方針は変わってきます。

Q高血圧症が引き起こすリスクについて詳しく教えてください。
A
十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック 血圧が上がらないように、日常生活の中での改善をめざしていく

▲血圧が上がらないように、日常生活の中での改善をめざしていく

血圧が高い状態が長く続くと、血管がダメージを受けて硬くもろくなり、動脈硬化が進む危険性があります。さらに脳の細動脈がもろくなった状態で大きな圧力がかかると、血管が破裂し脳出血を起こしてしまいます。また硬く狭くなった脳内の血管に血栓が詰まると起こるのが脳梗塞です。一方、心臓を取り巻く血管である冠動脈が狭まって血液が流れにくくなり、酸素不足になると狭心症を起こします。さらに冠動脈が血栓などによりふさがれ、血液が送られなくなると心筋梗塞を発症してしまいます。そのほか、腎臓の血管に動脈硬化が現れた場合は腎硬化症、さらに進むと腎不全のリスクが高まりますし、大動脈が裂ける大動脈解離にも注意が必要です。

Q治療法にはどのようなものがありますか?
A
十日市場整形外科内科リハビリテーションクリニック 自己判断ではなく、受診して医師から正しい診断・改善方法を

▲自己判断ではなく、受診して医師から正しい診断・改善方法を

低・中リスクの場合は生活習慣の改善を試みます。他に病気がなく、数値が少し高いだけなら、生活習慣の改善で降圧が見込めるからです。見直すべきは、塩分やアルコールの過剰摂取、ストレスの多い生活、喫煙、運動不足、睡眠不足など。改善を始めて1ヵ月後に降圧が十分でない場合は、さらに強化しながら降圧薬の服用を開始します。高リスクの場合、ただちに薬物療法を勧めます。主な薬の種類は、血管を拡げるよう図り血圧を下げるためのカルシウム拮抗薬、血圧を上げる体内物質の生成を抑制するためのARB・ACE、体の水分に働きかけ血圧を下げるための利尿薬、交感神経の働きを抑制するためのアルファ遮断薬・ベータ遮断薬などです。

ドクターからのメッセージ

羽田 哲也先生

高血圧症が続くと動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管疾患、腎臓病などのリスクが高くなります。そのようなリスクを回避するためには、日頃から血圧の数値を可視化して管理することや、医療的な介入が重要です。健康を保つために、ぜひ定期的に健康診断などを利用してください。当院では内科だけでなく、整形外科の視点でも患者さんの状態をチェックし、リハビリが必要な場合は専門の医師、スタッフへつなぎます。気になることがあればお気軽に一度相談に来てください。

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