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繰り返す肛門周辺の痛み・腫れの根治をめざす
痔の日帰り手術

高山クリニック

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2020/05/15

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  • 保険診療

痔をはじめとする肛門の病気は、人間が直立歩行を始めて肛門に血がたまりやすくなったことが主な原因といわれ、年齢・性別を問わず誰にでも起こる病気。現在は痔核(いぼ痔)など、多くの痔の症状に対し、日帰りでの手術が可能となっている。しかし、2019年1月~12月の1年間で478例の日帰り肛門手術を行ってきた「高山クリニック」の高山鉄郎院長は、「痔の手術は今すぐ受けなくても、マイペースで治療すれば大丈夫」と話す。「問題なのは痔だと思い込んでいて、受診したら大腸がんなど早期の処置が望ましい病気だとわかるようなケース。治療はマイペースでも、診断は早いほうがいいのです」。そうアドバイスする高山院長に、痔の治療に関するさまざまな疑問に答えてもらった。 (取材日2020年2月25日)

痔のつらさの感じ方は人それぞれ。医師の判断より、本人が希望するときこそ治療のタイミング

Q手術など治療が必要な痔の症状はどのようなものですか?
A
1

▲受診の際は患者本人の意思を大切にしている

専門の医師が「これは痔で、大腸がんなどの病気ではない」と診断しているなら、ほとんどの場合で命に関わるような病気ではないと思います。このため、痔をいつからどう治療するかは患者さんのご希望を優先して構わないでしょう。痔の主な症状は痛み、出血、肛門の腫れ、肛門内部から小さな固まりが飛び出してしまう、といったものです。そうした症状を我慢して生活を続けていかれるのか、治療して症状を早く軽減したいと思われるのか、患者さんによって痔のつらさの感じ方・受け止め方はさまざま。ご本人を基準に治療の判断をすればよく、「この症状なら手術」と医師が決める必要はないと考えています。

Q受診されるのはどういった方が多いのでしょうか?
A
2

▲検査や手術の設備も整っている

ご自分の症状が我慢できなくなり、治療を希望される方です。痔になるのはお子さんから高齢の方まで幅広いのですが、当院を受診されるのは30代~50代の働き盛り世代が中心。これは痔によって、体の動きなど普段の活動が制限されてしまい、それを改善したいと思って受診されることが多いからです。痔の症状は前述のように痛みや出血、肛門周辺の違和感・異常などで、その大半は痔核、一般には「いぼ痔」と呼ばれる病気が原因。痔核は肛門内部の直腸部分または肛門周辺の血管がうっ血し、次第にいぼ状に腫れるもので、便秘や下痢などでトイレに座る時間が長い方、長時間の座り仕事・立ち仕事を続けている方などに多い傾向です。

Q痔の治療法やその詳細について教えてください。
A
3

▲日帰りの手術も行っている

痔の治療法は軟膏・座薬など薬による治療と手術による治療に大別されます。軟膏の主成分は油で、肛門内部や肛門周辺に塗って便を出やすくしていき、肛門周辺の傷による痛みや出血をカバーすることで傷を治しやすくしていきます。当院の患者さんでも悪化したら軟膏で症状の軽減を図り、手術せず過ごされている方も多いです。しかし、いぼ痔の本体は血管の固まりなので軟膏ではさほど変化はなく、根治をめざすなら手術による切除などが考えられます。このほか、いぼ痔によって肛門内側の出口が狭くなる、便秘や便が太い・硬い等でいきみ過ぎることで肛門周辺が切れて痛みや出血を伴うこともあり、これは20代、30代の若い方によく見られます。

Q日帰り手術ではどのような治療が受けられますか?
A
4

▲安心して治療を受けられるよう、サポート体制も整えている

肛門の手術は痛いと思われがちですが、現在は手術や麻酔の技術が進化し、痛みを感じにくい日帰り手術が可能となりました。手術当日は来院されたら術衣に着替え、腰の辺りに部分麻酔を施した後、部位の切除も含めて手術は1時間ほどで終わります。その後、麻酔で鈍った感覚が戻るまで2~3時間休憩したら、そのままお帰りいただけます。ただ、麻酔のため車の運転はできません。帰宅されたら、腫れ・化膿・痛みを抑える薬を指示どおり飲んでいただき、また手術当日の夕食は当院が提供するものを召し上がってください。翌日、状況確認のために再度受診していただき問題がなければ、手術の翌々日からは普段どおり仕事にお戻りいただけます。

Q治療後はどのようなフォローがありますか?
A
5

▲一度気軽に受診してほしいと語る高山院長 

手術当日、ご自宅で過ごすのが不安な方もおられると思います。そのため当院では医師につながるホットラインの電話番号をお知らせし、容体に変化があれば24時間連絡がとれる体制を整えています。また、手術後はきちんと便通があることが重要なため、週1回ペースの通院を1ヵ月から1ヵ月半ほど続けていただくようお願いしています。手術後しばらくはまとまった排便が難しい方も多く、日に何度か分けた排便になるかもしれません。そうした患者さんの状況を随時確認し、うまく便通がない場合はタイムリーに対処するなど、完治までしっかりとフォローするのが当院の方針です。

ドクターからのメッセージ

高山 鉄郎院長

肛門の病気で受診される患者さんは、人に話せない悩み・不安といった大きなハードルを越えてこられたのだと思います。それだけ、ご自分で大きな「つらさ」と感じられているはずで、当院の診療はその「つらさ」をしっかり受け止め、どのような治療をご希望されるのかを把握することから始めます。「このくらいの症状はお薬で、それ以上は手術で」といった杓子定規の対応ではなく、いつ・どのように治療するかは患者さんが基準。「こんな軽い症状でも大丈夫だろうか」「ここまで放置して怒られないか」などのご心配は不要です。場合によっては、痔ではなく大腸がんなど別の病気の可能性もありますから、気兼ねなく受診していただければと思います。

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