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高山 鉄郎 院長の独自取材記事

高山クリニック

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2020/04/01

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駅から徒歩3分の好立地にある「高山クリニック」は肛門周辺の病気の診断・治療に力を入れている。同院ですべての治療を担当する高山鉄郎院長は常に笑顔で気さくな雰囲気のドクター。取材中は「痛みをはじめとした痔のつらさの感じ方は個人差が非常に大きく、手術する・しないは患者さんの希望が第一」と、痔の治療は決して急がなくていいと強調する。「ただし、ご本人が痔と思い込んでいても、診察したら大腸がんなど別の病気というケースもあります。まずは専門家の診断を受けることが重要です」。そうアドバイスする高山院長に、痔の原因、症状、治療法などを詳しく聞いた。
(取材日2020年2月25日)

痔だと思い込まず、早めに医師の診断を受けて確認を

この医院の特色を教えてください。

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当院は一般内科のほか、循環器や消化器、肛門などの分野を診療しています。特に力を入れているのが、痔をはじめとする肛門周辺の悩みを抱える方の診断・治療で、患者さんは肛門の病気が半数、それ以外の内科や胃・大腸内視鏡検査で受診される方が半数となっています。私はもともと循環器が専門で、京都大学医学部を卒業後、東京大学医学部の附属病院やその関連病院で経験を積み、ドイツ留学中も心臓外科を専攻していました。そして帰国後、大腸内視鏡検査や肛門疾患の診療を専門の医院・病院で経験し、当院の開院に至りました。痔は肛門の血管がうっ血し、血行が悪くなって膨らむなどして痛みや出血を伴う病気で、血管を扱う分野なので循環器で培った専門性も生かせるのです。

痔などの病気は受診しづらいと感じる人も多いのでは?

確かに場所が場所だけに、ほかの診療科に比べると受診のハードルは高いかもしれません。当院は手術をする・しないも含め、「痔をいつから・どのように治療するか」はご本人の希望を尊重しますから、あまり身構えず、気軽に受診していただければと思います。ただ、治療は急がないにしても、医師の診断だけは早くつけてほしい理由があります。一つは、ご本人は痔と思い込んでいても、大腸がんなど別の病気が隠れている可能性がある点。当院でも年間10数例はこうしたケースが見つかり、すぐに専門の病院をご紹介しています。なお、痔だから大腸がんではないとも限らず、その両方というケースもありますからご注意ください。もう一つは、放っておくと病気が重症化する方もおられ、難しい治療が必要になって通院が長引くなど、患者さんの負担が大きくなる可能性がある点。早く受診していただければ早く対処でき、その分患者さんの負担も比較的軽くてすむのです。

どんな人が痔になりやすいのでしょうか?

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痔は肛門に血がたまることが主な原因で、これは人間が直立歩行を始め、肛門が心臓よりも低い位置になったことによる病気の一つといえるでしょう。つまり痔は年齢・性別を問わず、お子さんから若い女性、高齢の方まで誰にでも起こる病気なのです。中でも運動不足などで肛門周辺の血行が悪い方や便秘がちな方は、そうでない方より痔になる可能性は高まります。当院の患者さんで多いのは30代から50代の働き盛りの世代で、痔によって仕事や家庭におけるアクティビティーが低下し、それを何とかしたいと悩んで受診される方がほとんどです。

患者の「つらさ」の感じ方により治療法を選択する

痔はどの程度まで進行したら治療が必要でしょうか?

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すでに医師の診断を受け、大腸がんなど別の病気ではなく痔だとはっきりしていれば、あとはご本人が現状をどの程度許容されるかによる、と私は思っています。痔の症状は、悪化したり少し良くなったりを繰り返すことが多いのですが、そのつらさの感じ方・受け止め方は患者さんによってさまざま。軽度でも手術で根治を希望される方がおられる一方、かなり進行していても「これくらい大丈夫」と薬での治療を継続される方もおられます。また市販の薬でコントロールできるなら、それで問題ないでしょう。ほとんどの痔は命にかかわるような病気ではないため、「痔をいつから・どのように治療するか」はご本人の決断次第と考えて差し支えありません。

こちらでは初診の際にどのような検査をされますか?

専門的な経験を積んだ医師なら痔かどうかはその場で診断可能ですから、当日は検査だけで結果はまた後日……といった二度手間にはなりません。初診では問診のほか、肛門に対して数分程度の視診・触診を行えば、おおむね結論が出せます。診察中は肛門内部の様子をモニターに映し、それを患者さんにも見ていただくため、ご自分の症状がわかりやすく、診断結果にも納得いただけるのではないでしょうか。そうやって現状が把握できれば、治療法があるのかを詳しくご説明し、ご本人の希望に基づいて治療を進めていきます。

痔の症状や治療法について教えてください。

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痔は肛門の血管が膨らんでできる痔核、一般には「いぼ痔」と呼ばれるものが大半を占めます。できる場所は肛門内部の直腸部分または肛門の外側で、症状が進むと肛門内部のいぼ痔が肛門から外に飛び出すこともあります。この場合、指で押し戻さないと中に入らないといった悩みも生じ、日常生活のアクティビティが大きく損なわれます。また、ときに激しい痛みや出血を伴います。これ以外には肛門が切れる裂肛(切れ痔)などもあります。痔の治療法には、軟膏によって腫れや痛みの緩和を図る方法、それぞれの痔に応じた手術で根治をめざす方法があり、当院では手術は日帰りで行っています。なお、肛門周辺に症状が現れる病気は、痔のほかに大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病など複数ありますから、まずは医師の診断を受けることが重要です。

症状から病名や治療法が調べられる情報も提供

先生が診療で心がけていることをお聞かせください。

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痔の治療はご本人の希望に沿って行うのですから、患者さんがご自分の症状をどう感じ、何に期待して当院を受診されたのかをしっかり受け止め、その期待にできるだけ応えるよう心がけています。一方で、患者さんへのわかりやすい説明も重視し、現在の症状に適した治療法のほか、治療にかかる期間や費用なども具体的にお伝えしています。特に痔の治療では、ご自身で患部に軟膏を塗っていただくなど、患者さんのご協力が治療の結果へとつながるため、「この治療がなぜ必要か、いつまで続けるのか」などを十分にご理解いただけるよう努めています。また、大学病院やドイツ留学時の心臓外科で培った外科技術、帰国後に大腸や肛門の専門医院・病院で習得した専門性をもとに、できる限り痛みが少ない手術、再発しにくい治療を実践しているのも特徴です。

ホームページには症状や病名の解説も詳しいですね。

ええ、最近はご自分で病気や治療法についてお調べになる方も多く、遠方から来られる患者さんもおられることから、少しでも情報提供になればと考えて準備しました。当院のホームページでは、病名からその病気の概要や治療法が読めますが、患者さんが最初に気にされるのはご自分の症状なので、「痛み」「出血」「腫れ」といった症状からも関連する病気と治療法をご覧いただけるようにまとめています。ただ、症状に関連する病気は一つとは限りません。例えば排便前後に起きる肛門からの出血は、紙につく程度から勢いよく出血するタイプまでさまざまで、考えられる原因もいぼ痔や切れ痔、大腸のポリープやがん、慢性大腸炎など数多くあります。その原因を確認するためにも、早めに当院のような専門医院を受診されるようお勧めしています。

痔などの病気で悩んでいる方にメッセージをお願いします。

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たとえ医師が相手でも「肛門周辺の話をしたり診察を受けたりするのは気後れがする」という方も多いでしょう。ただ実際の診察時間は数分で、痔と診断されても、ほとんどの場合は今すぐに手術をしなくても問題はありません。治療は患者さんのペースで行いますから、気軽に受診して、まずは「大腸がんなど別の病気は併発しておらず、確実に痔である」ことを確認することをお勧めします。当院の場合、併設する内科も私が診ていますから、院内に入るときも待合室にいても、どちらの診療科を受診されるのかわからず、そうした点でも安心して受診していただけると思います。

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