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排便時の出血は病気のサイン
痔は放置せず、肛門専門の医療機関へ

高山クリニック

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2022/06/02

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  • 保険診療

肛門の疾患はデリケートな部分だけに、排便痔の出血や肛門の違和感などがあっても、医療機関への受診に踏みきれない人は少なくない。しかし、痛くなってからだとかなり進行していることも多いという。「高山クリニック」は、大腸肛門を専門とするクリニック。初診時は予約制ではないため、都合が良い日に気軽に受診できるのも特徴の一つだ。大腸・肛門外科を専門とする豊田哲鎬(てつたか)院長は、大学病院で数多くの痔の手術と大腸内視鏡検査を行ってきたエキスパート。「痔は命に関わる病気ではないが、放置すると激しい痛みが伴い、手術も大がかりになってしまうこともある」と話す。出血をきっかけに大腸がんの発見につながることもある肛門の疾患。早めの受診を促す豊田院長から、痔の治療について詳しく聞いた。

(取材日2022年5月9日)

手術の適応を見極め、一人ひとりに合った治療方法を提案。根治性を追求し、痔の再発予防につなげる

Q痔の疾患にはどのような悩みが多いのでしょうか?
A
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▲病気の原因や治療法についてわかりやすく説明してくれる

痔の種類は、イボ痔、切れ痔、穴痔の3つが主となります。主な症状は、肛門からの出血、痛み、かゆみ、脱出などさまざまです。これらの中でも最も多いのがイボ痔です。痔のイボ核は肛門内部の直腸部分または肛門周辺の血管がうっ血し、次第にイボ状に腫れるもので、便秘や下痢などでトイレに座る時間が長い方、長時間の座り仕事・立ち仕事を続けている方などに多く見られます。発症する年齢はお子さんから高齢の方まで幅広く、初診で来られる患者さんは、市販薬で済ませていたけれどなかなか良くならない、治療して症状を早く軽減したいといった方が多いですね。

Q痔の治療法について教えてください。
A
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▲受診の際は患者本人の意思を大切にしている

痔治療法は軟こう・座薬など薬による治療と手術による治療に大別されます。軟こうの主成分は油で、肛門内部や肛門周辺に塗って便を出やすくし、肛門周辺の傷による痛みや出血をカバーするという目的があります。痔の患者さんのほとんどが手術をされるのかというと決してそうではなく、まずは軟こう薬による治療で改善を図るケースが多数を占めます。症状が進んでいる場合でも、診察をした上で手術ができるかどうかの適応を見極め、その上でどんな方法が一番いいのかを提案します。患者さんによって、つらさの度合いや受け止め方は異なりますから、ご本人を基準に治療の判断が大切だと思っています。

Qどのような場合に手術が必要になるのでしょうか?
A
3

▲日帰りの手術も対応している

イボ痔では排便時に痔核の脱出が頻発し、手で戻してもまた出てくるような方は、これ以上生活に支障を来さないためにも早めの手術をお勧めしています。切れ痔を繰り返して炎症を起こし、肛門が狭くなった場合なども手術が必要となってくることが多いです。穴痔はがん化するリスクもありますし、自然治癒する可能性も高くないため手術となる場合が多いです。当院が最も大切にしていることは、根治性と機能性のバランスです。根治性を追求することは再発を回避するためにも重要です。患者さんが痔で苦しむことがないよう、最善の手術を提供することが当院の役目だと考えています。

Q痔を放置すると、どのようなリスクがありますか?
A
4

▲患者一人ひとりに合わせた治療を心がけている

イボ痔に関しては一番危惧するのは、嵌頓(かんとん)痔核まで進んでしまうこと。嵌頓痔核とは、今まで徐々に進行していた内痔核が内側に戻らなくなって血栓を生じる疾患で、激しい痛みが伴います。その状態になってから手術をすると、どうしても切る範囲が大きくなり、大変な治療になってしまいます。ですので、この状態になる前に医療機関を受診することが重要ですね。痔は、命に関わる病気ではありません。しかし、排便時の出血でクリニックに行ったら、痔ではなく大腸がんや潰瘍性大腸炎だったというケースが多くあります。そういった病気は治療が必要ですから、気になる方は放置せずに早めに受診していただきたいですね。

Q受診する目安について教えてください。
A
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▲無理をせず相談してほしいと語る高山院長

肛門から少しでも出血がある、痛みがあるといった方は、受診をお勧めします。お尻が痛い場合は、イボ痔がかなり進行しているケースが多いので注意が必要です。働き盛り世代は忙しい方が多く、なかなか受診への最初の一歩が踏み出せないのも理解できます。しかし「あの時に行っておけば良かった」と後悔しないためにも、ぜひ早めに受診して医師の診断を仰いでください。痔は若い方から高齢の方まで均等にできますが、30歳を過ぎると男女ともにがん罹患率は徐々に上がっていきます。ですので特に30歳を超えて出血があるような方は、一度ご相談ください。

ドクターからのメッセージ

豊田 哲鎬院長

肛門の病気で受診される患者さんは、恥ずかしさや不安など大きなハードルを越えて当院に来られたのだと思います。ご自分でも大きな「つらさ」と感じておられるはずですから、当院ではそのつらさをしっかり受け止め、患者さんの治療に対する要望を把握することから始めます。「このくらいの症状はお薬で、それ以上は手術で」といったしゃくし定規の対応ではなく、患者さんを基準にしていつ・どのように治療するかを決定します。「こんな軽い症状でも大丈夫だろうか」「ここまで放置して怒られないか」といった心配は不要です。場合によっては痔ではなく大腸がんなど別の病気の可能性もありますから、気兼ねすることなく早めに受診しましょう。

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