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台東区

浅草寺、上野恩賜公園や、近年世界文化遺産に登録された国立西洋美術館、レトロな街並みの谷中など、国内外から注目を集める都内屈指の観光エリア。江戸時代創業の事業所も多く、ものづくりのまちとしても有名。

目次

台東区長インタビュー

住んで良かったと
誇りと愛着を持ち続けられるまちに

服部 征夫
区長

1943年生まれ。日本大学法学部卒業。国務大臣秘書、台東区議会議員5期、東京都議会議員5期を経て、2015年より現職。現在2期目。「世界に輝くひと まち たいとう」を掲げ、江戸時代から続く地域資源や伝統文化が息づく多彩な魅力を国内外に発信している。

観光のイメージが強い台東区ですが、人口も増加傾向にありますね。

平成31年3月、台東区の人口は昭和52年以来約42年ぶりに20万人を超えました。区内には上野の山や隅田川など自然豊かな環境が残っていて、住んでいる方に安らぎや癒やしを与えています。また、台東区には困ったことがあれば助け合うという古くから培ってきた地域性があり、家庭や地域が一体となって子どもたちの成長を支えてきました。そうした風土が、本区が生活の場として選ばれる魅力の一つになっているのかもしれません。日頃から子どもたちの成長を見守り、地域で互いに支え合い、つながりを大切にすることは、誰もが住み慣れた地域で生き生きと安心して暮らし続けられるために、必要不可欠なことだと思っています。「人」も「まち」も輝き、住んで良かったと誇りと愛着を持ち続けられるまちの実現をめざしていきたいと考えています。

観光客増加に伴う弊害から、区民生活を守る取り組みも課題です。

台東区は23区の中で最も面積の小さい区ですが、平成30年には年間約950万人の外国人観光客が訪れ、観光客の総数は年間約5600万人に上ります。これまで大勢の方をおもてなしするために、花を慈しむ心を育み、心豊かでうるおいのあるまちを世界にアピールする「花の心プロジェクト」を推進してきました。また、海外のお客さまを迎えるにあたり、タバコのポイ捨て禁止やトイレの使い方などのマナー啓発、観光バスの規制に関する条例を全国の自治体に先駆けて制定するなど、観光客の受け入れ環境を整備してきました。観光客への最大のおもてなしは「まちの安全と安心」。住む人と訪れる人が互いに尊重し合い、双方にとっての快適さを確保できるよう、今後もさまざまな取り組みを推進してまいります。

子育て世代や高齢者に向けたサポートについてのお考えは?

23区で唯一の区立病院である「台東病院」。高齢者医療の拠点病院であり、老人保健施設も併設している

区の高齢化率が22%を超え、地域の高齢者の慢性期医療を担う区立台東病院は今後ますます大きな役割を果たしていくことになります。医療面に加え、介護予防の充実、生きがいづくりにも注力し、高齢者が元気に安心して暮らし続けられる環境づくりを後押ししていきます。
一方で子育て世代の中には、子育てに不安や負担を感じている人もいると思います。今年度は、身体的にも精神的にも負担の大きい多胎児家庭の育児の負担を軽減するとともに、社会とのつながりを持つことにより孤立を防ぐためさまざまなサポートを実施します。地域ぐるみの子育てを念頭に、区民の皆さまが安心して子どもを生み育てることができる環境を整備していきます。「もっとこうあってほしい」といった声もどんどんお聞かせいただきたいですね。

(2020年5月時点の情報です)

「医師会」活動レポート

住民の身近なかかりつけ医であり、地域医療の重要な役割を担う「医師会」。今回は、地域の医師会の会長に、力を入れている活動や取り組みについてお話しいただきました。

下谷医師会

隣接する6師会で密に連携し地域で見守る体制づくりを進める

台東区のおよそ西半分を占める下谷地区。下町ならではのアットホームな雰囲気が漂うこの地区の健康維持・増進を担う下谷医師会では、子どもや子育て・働き盛りの世代、高齢者、そしてこのエリアに多い外国人観光客などの多様なニーズに応えるべく、さまざまな取り組みを行っている。
とりわけ、地域包括ケアシステムの構築については、台東区歯科医師会や下谷薬剤師会はもちろん、隣接する浅草医師会・浅草歯科医師会・浅草薬剤師会を含めた6師会で密な協力体制を敷いているという。地域包括ケアシステムの目的は、高齢になり病気になったとしても、住み慣れた土地での生活継続をめざすことだが、田村順二会長が描く理想形はそれにとどまらない。
「高齢者に限らず、子どももしっかり地域で育て、若者も地域で見守ろうと、区や町内会などまちづくりの関係者たちとも協力して、一緒に体制づくりを進めているところです」
在宅医療に関しては、入院治療から在宅療養へ、在宅療養から入院治療へとスムーズに移行できるようなシステムづくりをめざしている。東京都医師会が主導の在宅医療に関する講習会に積極的に参加するなどして、若手医師への啓発にも力を注ぐ。
「区民の皆さんが元気に生き生きと暮らし、健康寿命を延ばせるよう、今後も着実に各種の取り組みを進めていきたいと思います」

(2018年8月時点の情報です)

田村 順二
会長

(田村胃腸科外科)

Profile

1979年順天堂大学医学部卒業。同大学第一外科勤務、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校外科研修医などを経て、1993年医療法人社団一順会理事長、および「田村胃腸科外科」院長に就任。2017年より現職。

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