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田中 巽 理事長、窪田 健司 総院長の独自取材記事

田中矯正歯科

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2022/06/17

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科 main

鹿児島中央駅から徒歩1分と、通院しやすい「田中矯正歯科」。田中巽(たなか・たつみ)理事長が1981年に矯正歯科専門の歯科医院として開業し、以来、鹿児島市の中心部で長年にわたって診療を続けてきた。2017年には市街地の再開発に伴い、ベル通り沿いの現在の場所に移転。明るい光が差し込む診療室には、診察台の前に大型モニターが置かれ、患者へ丁寧な説明が行われている。矯正治療は、いずれも歯学博士を取得している田中理事長と窪田健司(くぼた・たけし)総院長等が担当。子どもにも大人にも、マウスピース型装置を用いた矯正や裏側矯正といった目立たない矯正治療に力を入れている。同院の診療方針や、歯科矯正にかける思いを田中理事長と窪田総院長に聞いた。

(取材日2020年8月19日)

鹿児島で40年診療を続ける矯正専門の歯科医院

歯科の中でも、矯正を専門にされたのはなぜですか?

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科1

【田中理事長】私が歯科大学に通っていた50年ほど前は、矯正歯科はまだ一般的な分野ではなく、学生の中でも数人が志す程度でした。私の場合は、大学で臨床指導を受けた先生が矯正を専攻されている方で、歯科矯正学を教えてくださったのがきっかけでめざすようになりました。また当時は、矯正治療といえば大人ではなく子どもが対象の治療でしたので、子どもの笑顔、成長していく姿を見るのが好きだったことも、志した理由の一つです。大学卒業後に入局した岐阜歯科大学(現・朝日大学)では、子どもの顎の成長と手根骨の成熟度がどう関連しているかを研究しました。手には手根骨と呼ばれる骨があって、成長に合わせて形や大きさを変えていくのですが、これを調べることで成長の段階がわかるのです。成長途中の子どもは顎がどこまで大きくなるのかわからないため、この検査は重要で、当院でも子どもの治療の際は必ず手根骨のエックス線撮影を行っています。

クリニックを開業されたきっかけを教えてください。

【田中理事長】地元・鹿児島へ貢献したいという思いから、1981年に鹿児島へ戻り、鹿児島中央駅(旧・西鹿児島駅)近くの一番街商店街入り口に開業しました。この場所を選んだのは、私が子どもの頃によくこの周辺で遊んでいて、人通りの多いにぎやかなこの地域に親しみがあったからです。当時は矯正歯科がまだ標榜科として認められておらず、矯正専門のクリニックは珍しい時代でした。クリニック名は「田中矯正歯科」とし、当初は歯科を標榜科にスタートしました。診療時間は、学校のある子どもたちが通いやすいよう、土日は終日診療を行い、休診日は基本的には平日に設けるかたちにしました。このスタイルは、現在も変わっていません。今では子どもだけでなく、幅広い年代の患者さんに来ていただいていて、離島など遠方から通ってくださる方も多いです。

2015年には窪田先生が加わり、診療体制が強化されましたね。

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科2

【窪田総院長】私は鹿児島大学歯学部を卒業後に、研修医として田中矯正歯科で経験を積んだのですが、その際に教わった田中理事長の技術力やスタッフからの信頼も厚い人柄に強く惹かれ、鹿児島大学大学院修了後の2015年から勤務しています。矯正治療は診断がとても重要ですので、初診の際は理事長と私の2人で診察を行い、2人で治療方針を決めてから、それぞれに担当患者さんを受け持つかたちで進めています。またその後も一定期間ごとに治療方針を再検討するのですが、その際も2人で協議し見直しを行っています。

先進医療機器を導入し、目立たない矯正に注力

矯正の中でも、特に力を入れている分野は何ですか?

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科3

【窪田総院長】金属のワイヤーを用いて歯を動かす従来の矯正治療は、装置が目立つというデメリットがあります。大人も子どもの患者さんでも、表側に装置をつけるのなら矯正治療はしたくない、という方がこれまで多くおられました。そこで当院では、子どもにも大人にもマウスピース型装置を用いた矯正や裏側矯正といった、装置が目立たない矯正を提供し、快適に矯正を受けられるよう心がけています。
【田中理事長】裏側矯正は、装置を歯の裏側に装着する方法で、装置が表側からは見えません。マウスピース型装置を用いた矯正は、透明なマウスピース型装置を1週間ごとに交換して、少しずつ歯を動かしていく方法です。透明なので周囲の人からはほとんど気づかれませんし、取り外しができるのでいつもどおり食事や歯磨きができるのもメリットです。

医療機器にもこだわっていると伺いました。

【窪田総院長】当院では、歯型データの取得に先進の3Dスキャナーを導入していて、より精度の高い矯正装置を作製できるよう努めています。どのように歯を動かしていくのかという、矯正開始から終了までのシミュレーションも3Dデータで見られるので、診察台の前にモニターを置いて、患者さんへの説明にも利用しています。具体的な歯の動きを、よりわかりやすく確認できるので、患者さんからの評判も良いですね。今、医療分野におけるデジタル技術は非常に発展しています。やはり東京・大阪が進んでいますので、頻繁に足を運び技術を取り入れています。先進の機器や技術を積極的に導入して、鹿児島の皆さんにより良い医療を提供していきたいのです。

診療にあたって心がけていることはありますか?

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科4

【田中理事長】患者さんの話をよく聞いて、丁寧に、わかりやすく説明をするよう心がけています。診療の前には、現在の状態と今日の治療内容を、診療の後には今後の方針を説明し、患者さんが納得して治療に臨んでもらえるように努めています。
【窪田総院長】患者さん一人ひとりに合った最適な治療を提供していきたいので、その日診療を行う患者さんの治療内容を、事前にしっかり把握してから診療に臨んでいます。また治療途中でも、最終段階でも、歯並びで気になるところがないかなど、患者さんの要望をしっかりと聞いて確認し、患者さんが満足できる歯並びになるよう心がけています。

矯正治療で、鹿児島の地域医療に貢献したい

診療のモチベーションや、印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科5

【窪田総院長】矯正治療を行うことで、一段ときれいな笑顔を見せてくださるようになり、「田中矯正歯科で治療をして本当に良かった」と思っていただけたら一番うれしいです。すべての患者さんにそう思っていただけるよう、毎日頑張っていきたいです。
【田中理事長】矯正治療は、子どもの頃から長期間にわたって治療を行うことが多いので、口腔内の育成を心がけるとともに、患者さんの生活習慣も整えるつもりで取り組んできました。成人して県外に就職した後も、定期検診を兼ねて帰省時に来院してくれる方や、近くに住む患者さんでは親子2代で通ってくれる方も多いです。子どもの頃からお付き合いしてきた患者さんが、健康に、立派に、大人へ成長した姿を見るのは本当にうれしいですね。

矯正治療以外に対応している診療はありますか?

【田中理事長】歯並びや噛み合わせの異常によって起こる、さまざまな症状の治療を行っています。近年、歯並びとの関連も指摘されている睡眠時無呼吸症候群の治療や、唇顎口蓋裂、顎変形症などの症例にも対応しているほか、スポーツ時のケガから歯を守るスポーツ用マウスガードも作製しています。また2019年3月からは、日本口腔外科学会認定の口腔外科専門医を迎え、予約制で口腔がん検診や、難治性口内炎などの口腔内疾患の診療も始めました。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

田中巽理事長、窪田健司総院長 田中矯正歯科6

【田中理事長】矯正は子どもの頃から始めると、抜歯をせずに治療できたり、費用を抑えられたりとメリットが多数あります。乳歯がそろう4歳、前歯が永久歯に変わる8歳、6歳臼歯までの永久歯が生える12歳、すべての永久歯が生えそろう16歳、そして20歳という4年間隔でお子さんの歯並びチェックを受けることをお勧めします。また大人の方も、矯正を受けることで虫歯や歯周病になりにくい口腔環境をめざすことが可能です。当院では初回の相談は無料なので、歯並びに悩んでいる人は、ぜひ早めに相談してほしいですね。今後も矯正専門の歯科医院として、患者さんの口腔内環境の改善や健康に少しでも貢献していけたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子どもの矯正/6歳未満 4万円〜、6歳以上 28万円〜
大人の矯正/表側矯正:64万4000円〜、マウスピース型装置を用いた矯正:77万円〜、裏側矯正:82万円〜
スポーツ用マウスガード/5400円~
口腔がん検診/5500円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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