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赤ちゃんの成長を見守る乳幼児健診
いつがタイミングなのかを解説

いわや小児科クリニック

(福岡市西区/姪浜駅)

最終更新日:2022/06/21

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  • 保険診療

子どもの健やかな成長・発達を支える乳幼児健診。月齢・年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに発見し、適切な治療・療養につなげるためにも、定期的に受けることが大切だ。また、核家族化が進み、周りに育児をサポートしてくれる人が少なくなっている現在、子どもの発育や健康状態の確認だけでなく、保護者が日頃から気になっていることを医師に相談できる良い機会でもある。「いわや小児科クリニック」の岩屋美奈子院長は、自らの子育て経験を生かし、一人の母親として、小児科の医師として、保護者の「困り事」に目を向け、心に寄り添いながら健診を行う。子育て世代の精神的な支えともなる乳幼児健診の目的や当日の流れ、普段から保護者に気をつけてほしいことについて、岩屋院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2021年5月21日/情報更新日2022年3月18日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q乳幼児健診とは、いつ、何のために受けるものですか?
A

乳幼児健診の主な目的は、お子さんの健康や発達状態のチェックです。また離乳食など栄養のことや予防接種、年齢によって起こりやすい事故の予防についてアドバイスをしたり、保護者の相談にのるなど育児サポートを行ったりしています。子どもの発達にはキーポイントとなる時期があり、福岡市では4ヵ月・10ヵ月・1歳半・3歳児健診が公費で受けられます。また、保健所での集団健診とクリニックでの個別健診があり、発達の遅れやゆがみ、コミュニケーション力の育ち方をチェックすることも大切です。

Q健診ではどんなことを診てもらえるのでしょうか?
A

身体測定では、体重の増え方を確認し、栄養が十分に足りているかを判断の上、離乳食の進め方や栄養面でのアドバイスをします。運動能力については、お子さんの年齢段階に応じて、首がすわっているか、ハイハイができるか、バランス良く歩けるかどうかなどをチェックします。1歳半から3歳までには、視力の成長を妨げ、弱視の原因になる斜視の有無を検査することも大事なことです。また、言葉は出るか、親の言葉に反応するかなど言語や心の発達についてもしっかり診ていきます。それと同時に、水ぼうそう(水痘)や麻疹(はしか)など、お子さんの健康を守るための予防接種を計画的に進めるお手伝いもしています。

Q日頃からお母さんが気をつけるべきポイントを教えてください。
A

離乳食が始まり食後何か症状が出ると、アレルギーだと勘違いして不必要な食事制限をされるママが多いのですが、食物アレルギーが疑わしい場合は、何を、どんな加熱調理で食べ、どんな症状が出たのかを詳しく医師に伝えることが大事です。じんましんや血便など、診察時に直接見せられないものは写真や動画に撮っておくことをお勧めします。また手や足の運動発達に伴い、家庭内でのやけどや転倒、誤食などの事故が多くなります。お子さんの情緒的・社会性の発達のために、親子で遊ぶ時間を増やしていただきたいです。テレビやスマホに子守をさせないで、やりとり遊びや指さししながら絵本を読み聞かせるなどしてあげましょう。

検診・治療START!ステップで紹介します

1健診の前準備

自宅に送付された健康診査票兼受診券や健康度調査アンケート、母子健康手帳の「保護者の記録」をあらかじめ記入しておく。乳幼児健診は、日頃の悩みを小児科の医師に相談できる良いチャンス。聞き忘れがないようにしておきたい。育児に関することでわからないことがあれば、前もってメモして持参しよう。身体測定や診察があるので、脱ぎ着のしやすい服を着せていくのが望ましい。

2予約して受診する

受診には予約が必要。同院ではインターネット予約にも対応している。落ち着いて臨めるように、予約時間の10分前には着けるようにしたい。当日は母子健康手帳、健康診査票兼受診券、健康度調査アンケートを持参。診察の結果、薬を処方されることがあるため保険証も準備しておこう。風邪など体調不良の場合は無理せず相談を。いつも遊んでいるおもちゃなども用意しておくと安心だ。タイミングが合えばワクチンの同時接種もできる。

3体重や身長などの身体測定

身長、体重、頭囲、胸囲などを計測し、順調に育っているか、発育に問題がないかをチェック。計測した値は母子手帳についている成長曲線グラフに書き込み、標準成長曲線に沿った成長をしているかどうかを確認する。平均値と比べて大きなずれがある場合は、食事の状況を振り返りながら、成長を妨げている原因を医師と一緒に考えていく。母乳の与え方や離乳食に関して不安があれば、アドバイスももらえる。

4発達検査を受ける

事前アンケートの内容を踏まえ、実際に子どもをあやしたり話しかけたりして視線が合うか、人見知りするかなどの反応をみて社会性、言葉の発達を確認する。例えば10ヵ月健診であれば「バイバイ」などの模倣動作ができるか、1歳半健診なら「パパ」「ママ」「ワンワン」など3つ以上の単語を話せるかなど。異常や障がいを早期に発見し、支援につなげるだけでなく、保護者の発達に関する不安を取り除くことも大きな目的としている。

5医師による診察と問診

医師が子どもに聴診器を当て、心音や呼吸音を確認。腹部触診では内臓の肥大、ヘルニアなどの異常がないかを診ていく。男児の場合は、停留精巣(睾丸)など生殖器の異常を早期発見することも重要だ。手足の動きや皮膚、視覚、聴覚などについてもしっかり観察する。いろいろな反射を観ながら脳神経の発達についてもチェック。医師から質問や説明があるので、その時に気になることがあれば積極的に質問して、不安を解消しよう。

ドクターからのメッセージ

岩屋 美奈子院長

どんなキャリアのママ・パパだって、子育てはほぼ初心者。育児書どおりにいかない子育てには、不安や悩みが尽きないものです。昨今では心配事や疑問をすぐパソコンやスマホで検索される方が多いようですが、インターネットには玉石混淆の情報が氾濫し、不安は増すばかりですよね。子どもは日々発達していきますから、個人差や個性として経過を見ていってよいこともあります。ですが、日常の学びや遊ばせ方など、早めに専門家の助言をもらったほうが親子ともに楽になれる場合も。かかりつけ医としてお子さんの様子を日頃から見ているから気づけることも多々ありますので、どんな些細なことでも、不安なことはぜひ小児科医師に尋ねてみてください。

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