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胃や大腸の病気を見つける内視鏡検査
症状や年齢に応じ定期受診を

かもりクリニック

(福岡市東区/舞松原駅)

最終更新日:2024/10/11

かもりクリニック 胃や大腸の病気を見つける内視鏡検査 症状や年齢に応じ定期受診を かもりクリニック 胃や大腸の病気を見つける内視鏡検査 症状や年齢に応じ定期受診を
  • 保険診療

胃がんや大腸がんといった重大な疾患から命を守るために大切な早期発見、そして早期治療。痛みなどの症状が出てからでは進行しているケースもあり、定期的な検査でその兆しを見逃さないことが重要になってくる。また、加齢に伴ってがんの罹患率も高まっていくため、40代以降は要注意だ。上部内視鏡検査、いわゆる「胃カメラ」や、「大腸カメラ」と呼ばれる大腸の内視鏡検査に対応している「かもりクリニック」の家守智大先生は「検査には怖い、苦しいというイメージがあるが、鎮静下で負担を軽減させるための工夫もある。病気がないと確認して安心するためにも、症状や年齢に応じて受診を」と呼びかけている。そんな家守先生に、内視鏡検査で見つかる病気や受診のタイミングなどについて聞いた。

(取材日2021年9月16日)

胃や大腸の内視鏡検査は病気の早期発見に欠かせないツール。小さいうちに見つけて小さく治療を

Q上部内視鏡検査ではどのような疾患が見つかりますか?
A
かもりクリニック 上部内視鏡の検査風景

▲上部内視鏡の検査風景

上部内視鏡検査、いわゆる胃カメラでは口の中から食道、胃、その奥の十二指腸までを確認します。上から見ていくと、咽頭がんや喉頭のポリープが見つかることもありますし、食道では、がん、逆流性食道炎、潰瘍、静脈瘤といった病気が発見できます。胃では胃炎、胃潰瘍、胃がんなどがないかを調べるほか、胃がんの原因となるピロリ菌がいるかどうかをチェックしていきます。また十二指腸に関してはそう多く病気ができるところではありませんが、リンパ腫や腺腫などがないかを検査していきます。当院では基本的に鎮静下で口から入れる経口内視鏡を使って検査していますが、喉の嘔吐反射が強いという方に対しては経鼻内視鏡を使うことがありますよ。

Q大腸内視鏡検査についてはいかがでしょうか?
A
かもりクリニック 下部内視鏡の検査風景

▲下部内視鏡の検査風景

大腸カメラと呼ばれる大腸内視鏡検査では、大腸と小腸の一部を見ていきます。大きくは大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病といった特殊な腸炎がないか、また大腸がんの原因としても知られるポリープの有無を確認します。ポリープが発見された場合、小さいものに関しては検査時に切除を行いますが、大きいポリープになると特殊な道具が必要になり、切除による出血、感染症のリスクなどもあるため、あらためて手術を行うことになります。小腸に関しては非常に病気が少ない消化器官にはなりますが、大腸からつながっている10センチほどを確認していきます。こちらも上部内視鏡検査と同様に鎮静をかけて検査を実施しています。

Qどういう症状があれば検査を受けたほうがいいですか?
A
かもりクリニック 早期発見のための検査が非常に重要

▲早期発見のための検査が非常に重要

上部内視鏡検査に関しては、胃の痛み、胸焼け、胃の不快感、食欲がないという場合には検査を受けることをお勧めします。大腸内視鏡検査はお尻から出血した時は必ず受けたほうが良いでしょう。胃も大腸も年齢とともにがんの発症率は上がっていきます。そのため一つの目安として、40歳を超えたら一度は受けたほうがいい検査と言えます。がんなど、症状が出てからでは手遅れというケースもあるので、定期的な受診も大切。病気がなければ2年おきくらいで良いですが、胃はピロリ菌が見つかった場合は1年ごと、大腸もポリープが見つかった方は毎年受けたほうが良いと思います。そうすればポリープも小さく、治療の負担が軽くできますからね。

Q検査をする際に気をつけていることはありますか?
A
かもりクリニック 検査の重要性について話す智大先生

▲検査の重要性について話す智大先生

痛みが少なくなるように、最大限の配慮をしています。上部内視鏡検査、大腸内視鏡検査ともに鎮静下で検査を行うことはもちろん、上部内視鏡検査では胃の中に空気を入れながら検査を行うのですが、空気を入れすぎるとおなかが張って苦しくなりますし、検査後に空気が残っていると不快感があるので、その管理には気をつけています。また大腸はくねくねと曲がっていて入り組んだ構造になっているので、内視鏡を無理に入れようとすると痛みを伴います。そのため丁寧に内視鏡を挿入するように心がけています。大腸内視鏡検査の際は二酸化炭素を利用しているので、多少空気が残っていても体内に吸収されやすく、おなかが張りにくいようになっています。

Q検査前の注意点や必要な準備があれば教えてください。
A
かもりクリニック 検査前後も先生がしっかり説明してくれる

▲検査前後も先生がしっかり説明してくれる

胃、大腸ともに、検査の前日には21時くらいまでに食事を済ませておくようにしてください。なるべく消化に良いもの、例えばおかゆやうどん、煮魚などが好ましいですが、生野菜は消化に時間がかかるため野菜を取る場合には火を入れるようにしてください。脂っこいステーキなどは翌日にも残ってしまうことがあるので注意が必要です。また、うどんを食べる方が多いかと思いますが、ヘルシー志向の方に好まれるコンニャク入りの麺は、消化が非常に悪いため避けるようにしてください。飲み物では当日もお茶や水などについてはほとんど支障がないので大丈夫ですが、牛乳は影響を与えやすいのでやめておきましょう。

ドクターからのメッセージ

家守 智大先生

内視鏡検査と聞くと、怖い、痛いというイメージがあるかもしれませんが、鎮静下で行えば寝ている間に終えることも期待できますから心配は必要ありません。検査を受けて何か病気が見つかれば治療につなげられますし、何もなければ安心して毎日が過ごせるはず。前向きなモチベーションになります。また、若い方の中にもがんを隠れて持っているケースがあるので、痛みや出血などの症状がある方はもちろん、家族が胃がんや大腸がんにかかったことがあるという場合には、一度検査を受けられることをお勧めします。早めに見つかれば早く治療ができますし、小さな治療で済む場合も多いので、20代、30代であっても早めに確認しておくことが大切です。

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