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こどもが発達障害かもと悩んだら
小児脳神経が専門の医師に相談を

おおの小児科内科医院

(米子市/富士見町駅)

最終更新日:2022/01/31

おおの小児科内科医院 こどもが発達障害かもと悩んだら 小児脳神経が専門の医師に相談を おおの小児科内科医院 こどもが発達障害かもと悩んだら 小児脳神経が専門の医師に相談を
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子どもの発育や発達のことは、なかなか人に相談できずに一人で抱え込んでしまうことも多い悩みだ。「おおの小児科内科医院」の大野光洋院長は、発達障害をはじめとした小児神経領域の豊富な診療経験を生かし、育児や発達・発育の相談に応じる。「診断がつくのがゴールではありません」と話す大野院長は、病気や障害の有無に関わらず、診療後の子ども本人や家族へのサポートを大切にしている。「一番大切なのは『その子が毎日を笑顔で元気に過ごせること』です。社会にうまく適応していければ、その子のすてきな『個性』になってくれます」とほほ笑む大野院長に、子どもの発達障害についてや、その診療やサポートの内容、専門の医師に相談するメリットなど、詳しく話を聞いた。

(取材日2021年12月21日)

発達に障害のある子どもが社会に適応していけるよう、家族・医師・幼保園や学校などで連携してサポートする

Qどのような症状があったときに相談すればよいのでしょうか?
A
おおの小児科内科医院 地域のかかりつけ医として子どもから大人まで対応している

▲地域のかかりつけ医として子どもから大人まで対応している

「友達に手をあげてしまう」「指示に従えない」「言葉が遅い」「こだわりが強い」「すぐにかんしゃくを起こす」「勉強についていけない」といった、行動や気持ちのコントロールや、発育・発達の面で気になることがあれば相談してください。ただ、そうした症状があっても、必ずしも発達障害とは限りませんし、何らかの病気や障害の診断がついてもつかなくても「そこで終わり」ではありません。一番重要なのは「その後どうするのか」。私たち医師ができる限りのサポートをしながら、一緒にその子の成長を見守っていきますので、一人で悩まずにまずは一度相談にお越しいただきたいです。

Q発達に障害が見られた場合、どのような対応をされますか?
A
おおの小児科内科医院 明るく広い診察室。リラックスして診察を受けられる

▲明るく広い診察室。リラックスして診察を受けられる

お子さん本人やご家族としっかりお話をした上で、その子が過ごしやすい環境づくりのお手伝いをします。例えば、勉強する環境一つでも「前にしたほうが他のお友達が気にならずに集中できる」「後ろのほうが全体が見渡せるから落ち着く」「少人数のクラスのほうがいい」「他のお友達と一緒に勉強したい」など、それぞれのお子さんによって適した環境は異なります。なので、ヒアリングをした上で、通っている幼保園や学校などと連携して「環境調整」を行っていきます。その子の特性を理解し、周囲と共有していくことが大切なのです。また、同じようにご両親をはじめとした家族が「どのようにお子さんと接するのか」もとても大切になりますね。

Q発達障害のある子どもにはどのように接したらいいのでしょうか?
A
おおの小児科内科医院 子ども本人や家族へのサポートに尽力する大野院長

▲子ども本人や家族へのサポートに尽力する大野院長

まずは「褒め上手になりましょう」とお話ししていますね。その子の良い行動に注目してたくさん褒めることで、その子の自尊感情や自己肯定感を高めてあげてほしいのです。そうやって精神状態を安定させることで、行動が落ち着いたり、言動が穏やかになったりと、状態の改善につながるケースも多いです。当院でもお子さんへの声のかけ方や接し方のアドバイスも行っているので、一緒に覚えていきましょう。そうした日常の調整や改善を行った上で、その次の選択肢として、気持ちを落ち着かせるようなお薬の処方をはじめとした投薬治療などを検討していきます。

Q小児神経を専門とする医師に診てもらうメリットは何でしょうか?
A
おおの小児科内科医院 個室待合は感染症対策につながり、周りが気になる子どもにも安心

▲個室待合は感染症対策につながり、周りが気になる子どもにも安心

脳には多様な病気がありますので、小児神経を専門とする医師は、脳のさまざまな症例を数多く診断・治療しているという経験値があるのは強みだと思います。発達障害を疑う症状にも、見逃してはいけない他の脳の病気や、心の問題による症状が隠れていることも。そうした部分を含めて診てもらえるのもメリットでしょう。また、発達障害の診療を行う中で、療育施設などの医療以外の施設との連携も必要になりますが、スムーズな連携のためには、相談すべき機関・紹介すべき機関に関してある程度の慣れが必要。当院の隣には父が院長を務める「おおの子ども発達クリニック」があるので、心理カウンセリングや知能検査を行う時の連携もしやすいですね。

Q診察時、子どもや家族に対して大切にしていることはありますか?
A
おおの小児科内科医院 発達障害は「障害でなく個性と考えています」とほほ笑む大野院長

▲発達障害は「障害でなく個性と考えています」とほほ笑む大野院長

発達障害という診断を受けることで、ご家族がただショックを受けるだけにならないようにしています。診断後、前向きな気持ちで向き合い、そしてその子のために今よりいい状態にしていくために、お子さん本人やご家族としっかりお話しすることを大切にしています。お子さんに対しては、笑顔や優しい口調で接するのはもちろん、その子の気持ちを聞いて、それに共感して受け入れることを何より大切にしています。アドバイスや約束したことができてもできなくても、その子を受け止めて「今日も来てくれてありがとう」「お話ししてくれてありがとう」など、その子の存在を肯定する言葉や気持ちをたくさん伝えるようにしています。

ドクターからのメッセージ

大野 光洋院長

お子さんが毎日笑顔で元気に過ごせるように、できるだけのサポートをしますので、「笑顔がない」「最近いらいらしていることが多い」「不安そう」「学校に行けない」などの様子が見られたり、何か心配なことがあるときは、気軽にご相談ください。当院では慎重に診察を行い、安易に診断名をつけることはしていません。そして、今できることを一緒に考え、お子さんが「自分は発達障害という診断がついているけれど、この分野だったら自信が持てる」と、前向きな気持ちで生きていけるようにサポートします。自分の良いところを知って、自分の個性を伸ばして社会に出ていってくれることが理想であり、一つのゴールだと思っています。

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