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子どもの頭痛やめまい、発達のことは
小児脳神経の専門家に相談を

おおの小児科内科医院

(米子市/富士見町駅)

最終更新日:2024/06/28

おおの小児科内科医院 子どもの頭痛やめまい、発達のことは 小児脳神経の専門家に相談を おおの小児科内科医院 子どもの頭痛やめまい、発達のことは 小児脳神経の専門家に相談を
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子どもの頭痛やめまい、寝起きの悪さや発達の遅れ。子育てをしていると、こうしたことが気になるという親は多いだろう。しかし、どの診療科に相談すべきかわからず、つい放置してしまっているという人も少なくないはずだ。「お子さんの気になる症状や発達のことは、まず小児脳神経を専門にする医師にご相談してみては」と教えてくれたのは、「おおの小児科内科医院」の大野光洋院長。小児神経領域の専門家として、子どもの成長にまつわる不安や発達障害のほか、心の問題などに幅広く応じてきた医師だ。今回は、そんな大野院長から、小児の脳神経内科で相談できる症状や病気の種類、どんなときに受診すべきかについて詳しく話を聞いた。

(取材日2021年12月21日/情報更新日2023年9月11日)

頭痛やめまいなど、小児の脳神経内科がカバーする症状・病気はさまざま。日常生活への影響を踏まえて受診を

Q小児の脳神経内科で扱う症状や病気にはどんなものがありますか?
A
おおの小児科内科医院 地域のかかりつけ医として子どもから大人まで対応している

▲地域のかかりつけ医として子どもから大人まで対応している

患者さんの主訴として多いのは頭痛やめまい、自律神経の働きが悪くなる起立性調節障害のほか、チック障害、吃音症などですね。また、片側痙攣など神経に関わる症状についてもご相談に応じています。受診すべきタイミングとしては、どの症状も「日常生活に影響があるか」を基準にすると良いでしょう。例えば、学校に通えないほど吐き気が伴う、強い頭痛がある場合などです。特に頭痛に関しては突発的に強い痛みが生じたときや、頭痛の起こる頻度が高い場合は早めの受診をお勧めしています。一方で「朝、なかなか起きられない」「話し方や行動に少し不安がある」など、日頃から気になっていることがある場合も一度ご相談いただけたらと思います。

Q頭痛やめまいについても相談できるのですね。
A
おおの小児科内科医院 明るく広い診察室。リラックスして診察を受けられる

▲明るく広い診察室。リラックスして診察を受けられる

はい。最近では、生活習慣に起因する頭痛も増えていますよ。多いのは、タブレット端末の長時間の使用などで起こりやすい緊張型頭痛、いわゆる肩凝り頭痛です。治療は、必要に応じて薬を処方しますが、服薬に不安があるようでしたら漢方薬も選択肢に入れます。また、自律神経の不調による頭痛やめまいも少なくありません。その場合、食事や睡眠など生活習慣の見直しや指導を行います。もちろん頭痛の原因はさまざまですから、状況に応じて血液検査を行うほか、画像検査のできる医療機関へご紹介することも重要です。小児期の頭痛やめまいは、学校での学習の遅れや不登校などにもつながりかねませんので、しっかりと治療していきましょう。

Q起立性調節障害とは、どのような病気ですか?
A
おおの小児科内科医院 子ども本人や家族へのサポートに尽力する大野院長

▲子ども本人や家族へのサポートに尽力する大野院長

自律神経の不調により、立ち上がったときに脳への血流が低下する病気です。そもそも体というのは、起きている時と就寝時で活動の仕方がまったく異なります。そのバランスが乱れると、「体がだるい」「頭が重い」などさまざまな不調が現れるんです。主な原因は生活リズムの乱れ。ほかにも風邪などによって食事が十分に取れていない場合や、その人の体質の場合もあります。また、精神的なストレスが引き金となって現れることも。そのため、原因に合わせた治療を行うことが大切でしょう。起立性調節障害は、午前中に不調を来す傾向があるので心当たりがあればまずご相談ください。

Q子どもの発達についても診てもらえるのでしょうか?
A
おおの小児科内科医院 個室待合は感染症対策につながり、周りが気になる子どもにも安心

▲個室待合は感染症対策につながり、周りが気になる子どもにも安心

はい。「落ち着いて行動できない」「交友関係が築きにくい」「勉強に着いていけない」など気になることがあればご相談ください。ちなみに発達障害には、注意欠如・多動症(ADHD)、対人関係が苦手になる自閉スペクトラム症、学習障害の3つがあります。その子の特性を理解し、周囲の人と共有しながら過ごしやすい環境をつくることが大切です。例えば、通っている幼保園や学校などと連携し「環境調整」を行います。また、ご家族がお子さんの自尊感情や自己肯定感を高めてあげることも重要でしょう。一番大切なのは、その子が毎日を笑顔で元気に過ごせること。社会にうまく適応できれば、その子のすてきな「個性」になってくれるはずですから。

Qチック障害についても詳しく教えてください。
A
おおの小児科内科医院 発達障害は「障害でなく個性と考えています」とほほ笑む大野院長

▲発達障害は「障害でなく個性と考えています」とほほ笑む大野院長

チック障害は、大きく2種類に分けられます。一つは、まばたきなど体の動きを素早く不規則に繰り返す「運動チック」。もう一つは、咳払いや、同じ言葉・音の発声を繰り返す「音声チック」です。「単なる癖かもしれない」と放置してしまいがちなので、同じ動作や発声を繰り返すようでしたら、一度ご相談いただくと良いでしょう。発症時期としては幼児期から見られ、まばたきや咳払いなどが多い印象です。ほとんどの場合、お子さんの成長に合わせて自然と消えていくことが多いですが、症状が強くなったり、長引いたりすることも。症状の程度が強く、生活に支障を来すようであれば、薬物治療を行うなど、状況に合わせて対処を行います。

ドクターからのメッセージ

大野 光洋院長

ここで取り上げた症状や病気は、子どもの心身の成長に伴って現れることが多く、血液検査などでは発見しにくい側面があります。ですので、お子さんの訴えにしっかり耳を傾けてあげましょう。自然と良くなる場合もあるので、気になる症状があっても慌てる必要はありません。一方で、不登校の原因にもなり得る起立性調節障害には、精神的な問題が潜んでいることも。じっくり時間をかけて診察し、原因を見極める必要があるので、思い当たることがあれば事前にご予約いただくとスムーズでしょう。決してご家族で抱え込まず、気軽にご相談ください。皆さんの伴走者として、一緒にお子さんの成長を見守るのが小児脳神経を専門とする医師の役割ですから。

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