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廣辻 徳彦 院長の独自取材記事

広辻眼科

(宝塚市/逆瀬川駅)

最終更新日:2020/08/28

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阪急・逆瀬川駅より徒歩4分。坂の中腹にある「広辻眼科」は、1963年に廣辻逸郎前院長が開院して以来、長年にわたって地域の人々の目の健康を見守ってきたクリニックだ。人口も眼科も少なかった当時に比べると、人口は3倍近く、眼科は5倍ほどにまで増えたというが、同院には世代を超えた多くの患者が足を運んでいる。「真面目という言葉がぴったりの父に比べると、私は真面目とは言い難いけれど、私なりの誠意を尽くして治療にあたっています」と話してくれたのは、2007年に同院を継承した廣辻徳彦院長。2代目として同院を切り盛りする廣辻院長に、診療内容や診療方針について話を聞いた。
(取材日2019年9月13日)

早期発見、早期治療のために気軽に来院してほしい

先代から続くクリニックだそうですね。

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当院は1963年に父が開業したところからスタートします。当時の宝塚市は人口が8万人ぐらいで、非常に眼科が少なかったそうです。開業当初は別の場所で診療していて、今の場所に移転してきたのは1976年のこと。そこからは変わらずここで診療しています。私がこのクリニックに関わるようになったのは2007年からです。

先生は小さい頃から眼科医師をめざしていたのですか?

それが全然そんなことはありませんでした。医師にはなりたいと思っていましたが、最初は外科をめざしていました。しかし先輩方や教授との出会いもあり、最終的には眼科を選択しました。この選択には後悔はないですし、自分にとっては良い選択だったのではないかと思います。

どのような患者さんがいらっしゃっているのでしょうか?

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小さなお子さんの目やにから年配の方の白内障や緑内障まで、幅広い症状と年代の方に足を運んでいただいています。若い年代になると、結膜炎やものもらい、眼鏡やコンタクトレンズのための検査、検診でチェックがついたからと再検査のためにもいらっしゃいますね。ほかにもスポーツや転倒などによる外傷でいらっしゃる場合もありますし、慢性的な症状で定期的に通ってくださっている場合もあります。日々の暮らしの中で、目は多くの情報を取り入れるために大きな働きをしています。ですから、想像以上に目の健康は大切です。医院というとどうしても敷居が高く感じられるかと思いますが、あまり考え過ぎずに気軽に来院いただければと思います。

眼科を早期受診・定期受診するメリットは何でしょうか?

早期発見につなげることよって、症状の悪化を避けることをめざせるという点に尽きると思います。例えば緑内障。初期の緑内障はほとんどの場合、自覚症状がありません。でも、何の治療もせずに放っておけば進行していきますし、自然治癒は期待できません。自覚症状が出る頃には随分と進行してしまっていることになるので、早期に治療を開始し、少しでも進行を遅らせることが大切になります。こう話すと「自覚症状がないのにどうやって病気を見つけるのか?」ということになると思うのですが、そこで検査を役立ててほしいのです。健康診断で行った眼底検査やほかの疾患の検査をする過程で偶然見つかることも多いんですよ。検査や受診は面倒かもしれませんが40代くらいから、検査項目に眼底検査をつけ加えるとよいと思います。

頼りにしてくれる地域の人々の気持ちに応えたい

2009年からは白内障の手術を院内で行っているそうですね。

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勤務医時代に多くの手術も経験していますし、白内障に関しては大阪医科大学で研修医に手術教育もしていました。自分が院長になり、これまでの経験を地域の皆さんに還元し、より皆さまのお役に立てればという思いもあり、手術室を立ち上げて日帰りの白内障手術を提供することにしました。手術自体は来院から帰宅できるまで3時間弱くらいのもの。水曜の午後に行っているのですが、夕方には帰宅できるんですよ。ただし、手術に際して入院が必要だなと感じる患者さんに関しては、専門の医療機関に紹介しております。また、高血圧・糖尿病などの疾患を抱えていらっしゃる場合は手術がより不安なものだと思います。そういった場合は、全身状態についても深く検討し、近隣の病院とも密接に連携して手術を行っています。

目は日常でも大きな役割を果たしている器官なので、治療は怖いと感じる人も多いと思います。

そうですよね。でも怖いから「眼科に行かない」じゃなくて、怖いからこそ眼科に行ってほしいなと思います。眼科医師の仕事は快適な視力を保持することなのです。快適な生活のためにも、適切な治療を受け、適切な器具を使ってもらいたいなと思いますし、そのために眼科を利用してもらいたい。わからないこと、怖いと思うこと、不安なことがあればどんどん聞いてもらいたいですし、希望があればどんどん伝えてほしいです。そういった患者さんの声一つ一つにお応えすることが私たちの仕事ですから、遠慮する必要はまったくないんですよ。わからなければわかっていただけるまで説明しますし、必要に応じて絵や図も使うなどして工夫もしています。

先生が眼科医師として、前院長であるお父さまから引き継いだものは何ですか?

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一つは言うまでもなく、このクリニックそのものですよね。自分が引き継いだ時には、すでに多くの患者さんが来てくださっている状態でしたし、近隣の方々にも知ってもらえている状態だったわけですから、それはすごく大きなことだと思います。ただ同時に、「父と同じようにはできないな」とも感じましたので、父が果たしてきた責任を自分なりのやり方で全うしたいと思っています。父は本当に真面目で誠実な人だったので、それに比べたらどうしても「自分はまだまだだな」と思うのですが、それでも自分なりに、常に最大限の努力をしていきたい。「目の調子がおかしいから広辻眼科に行こう」と思ってくださる皆さんの気持ちに背かないように、日々丁寧に診療していきたいです。

隠れた目の病気を見逃さないよう、上手に検診の利用を

プライベートな時間の楽しみは?

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ラグビーが好きです。学生時代からプレーヤーとしてやっていて、医師になってからもしばらくはチームに所属してプレーしていたのですが、学生時代のように満足いく練習ができないせいで筋肉痛に悩まされるようになり、これでは次の日の診療に支障を来すということで選手は引退しました。時々は観戦にも行きたいなと思うのですが、付き合ってくれる人がいないので、残念ながら普段はもっぱらテレビ観戦を楽しんでいます。

今後の展望について教えてください。

隠れた目の病気を見逃さないような診療を、ずっと続けていきたいと考えています。しかし、どれほど患者さんの視力を守るために日々診療をしていても、すべての症例が回復に向かうわけではありません。患者さんの中には、残念ながら失明してしまう方もいらっしゃいます。現代の医学でどうにもできない場合、私たちはとても無力です。父もよく、失明した患者さんへ想いを馳せていました。しかし、私たちが逡巡している間にも患者さんの新たな人生は進んでいきます。そんな患者さんの日々の暮らしを助けるため、父は盲導犬育成の支援を始めました。私もその取り組みに携わっているので、患者さんに寄り添ってくれる盲導犬の育成に少しでも力になれるよう、これからも続けていきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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眼科には視力検査、眼圧検査など眼科特有の検査が多くあります。時には面倒に感じるかもしれませんが、普段表れない目の不調を見つけるためには大切な検査です。「目の検査だけをする」ための受診はどうしても後回しにしがちですが、地域や会社の検診などを上手に利用して、隠れた目の病気を見逃さないようにしていただきたいですね。目の手術に関しても、病気によって適切な時期は異なりますし、いざ手術となると心の準備が必要です。ですから、納得がいくまで相談していただければと思います。また、スポーツをしている場合は、競技レベルが上がるにつれて高い視力が求められます。必要に応じてスポーツ眼鏡やコンタクトレンズを処方しているので、プレーヤーの方も気軽にご相談ください。大切な視力を守るために私たちも全力を尽くし、これからも皆さまの目の健康に携わっていきたいと思います。

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